愛したのはセフレ忠義

レン @rain560509

私は、掛けてみる事にした。 それでも好きだから！と、セフレとゆう道を選んでしまった。 その苦しみから抜け出すために。 『何考えてんの？』 「え、別に何も。」 『嘘や、なんかあったやろ。』 「ないって。」 そう言っていつもの様に目の前で飲むものは、いつものピルではない。 #エイトで妄想

レン @rain560509

いつからか、忠義はゴムを着けなくなって、着けたくないのかな？(そりゃそーだよね。)って思ったから、ピルを飲むようになった私。 だけど、そろそろこの気持ちを隠して、このポジションをキープするのが辛くなってきた。 だからね、宝物を貰うことが出来たらサヨナラしようと思う。自分勝手でごめん。

レン @rain560509

腑に落ちない様子の忠義に 「しないなら帰るけど？」 とわざと挑発するように言うと、すぐに倒される身体。 ほら、やっぱり。私達の繋がりはそれしかないんだね。 『そんなこと言ってええん？ほんまは欲しいくせに。』 「知らない。」 言葉とは裏腹に忠義を受け入れる、思惑通り。 #エイトで妄想

レン @rain560509

あと何回こうして居られるのだろう。あの日から忠義と会う度にそんなことを考え噛み締める。 『やっぱり、最近変や。』 「そんなこと言う忠義のが変だよ？気分乗らないなら、やめとく？」 『ええよ、それでも。シたくないのは○○の方ちゃうん？』 「まさか。」 そう言って、いつもの様に流し込む。

レン @rain560509

それから２ヶ月ほど経って、検査薬片手に喜びを噛み締めた。 お腹に手を当てて言う。 「２人で頑張ろうね。」 その瞬間から忠義との連絡手段を全て遮断した。 サヨナラも言わなかった。 それで詰め寄られたら、逃げきれないと思ったし、決心が鈍る気がしたから。 バイバイ忠義。

レン @rain560509

~忠義side~ しないなら帰る。そう言われて、○○の事を押し倒す。 そうしなければ、○○はオレの元からいなくなってしまいそうやった。 オレが着けなくなった代わりに飲み始めた○○のそれは、オレにとっては、○○の気持ちを表しているようで苦しかった。 結局、○○はオレの前から消えた。

レン @rain560509

いつもの様にメッセージを送信したけど、既読がつくことはなくて、電話を掛けてみるけど、着信拒否されているようやった。 オレ何かした？いや、このところ様子が変やったのと関係あるんかもしらん。 でも、問いただそうにも俺が持ってる○○との繋がりはケータイのみで、絶望的やとこの時は思った。

レン @rain560509

~女の子side~ あんなに想っていた忠義と離れてしばらく経った。 こんなに会わないのは出会ってから初めてだな。 それでも、やっぱり好きだから会いたくて堪らなくなるけど、一緒に居られた時の方が苦しかった。だから、自分から離れたんだもの。 この子のためにも強くならなきゃね。 #エイトで妄想

レン @rain560509

この子の無事な成長を確認できた２度目の検診を終えて、病院を出た。 『え、○○？』 突然、背後から聞こえてきたのは、会いたいけど会ってはいけない人の声で。 聞こえないフリをして逃げようとしたけど、すぐに腕を引かれて捕まる。 『待って○○、逃げんで。』 「え、忠義。気が付かなかった。」

レン @rain560509

『嘘や。何で逃げるん？』 「逃げてなんかないって。」 『それなら、よかったわ。ちゃんと説明せぇや。』 「え、？」 『今、そこの病院から出てきたやん。見てたんやで！』 やっぱり、見られてたんだ。 「え、あぁ！友達が赤ちゃん産まれたの。それで、お見舞いに行ってただけだよ。」 精一杯の嘘。

レン @rain560509

『ふーん、そうなんや。なんて子？子供の名前は？』 「えっと…」 『ほんまのこと言うて？子供出来たんちゃうの？』 何で、こんな時に鋭いのよ。 でも、バレるわけにはいかないよ。 「そうだよ。赤ちゃんがいるの。だから、忠義とはもう…。」 『オレの子やんな…？』 「違う。忠義の子じゃない。」

レン @rain560509

『え？嘘やろ？やって、○○オレとしかシてないやん。』 「そんなことない。他にもシてる人いたの。」 『誰？』 「誰って、忠義の知らない人だよ。」 『もう、嘘はつかんでええから。今まで、一度やって形変わってた事なかったやん。』 「嘘じゃない。その彼とは一度きりだっただけだもん。」

レン @rain560509

この子を守らなきゃ！そう思って必死だった。 『ほんまにオレの子やないん？』 真っ直ぐ見つめて伝える。 「違うから。忠義とは出来ないようにしてたじゃない。」 トドメを刺す言葉。ごめん、これで諦めて。お願い… 『ほんまありえへん。』 「わかった？じゃあ。」 忠義を置いて歩き出す。

レン @rain560509

『待てって。このまま帰すわけないやろ。』 強引に腕を引かれて来た道を逆戻り。 「えっ、ちょっと何？やめて！」 『病院戻って。今すぐ子供、堕ろしてきて。』 その一言に、恐怖を感じた。 「やめて。この子と生きてくって決めたの！」 『嫌や。他の男の子供なんか産ませるてたまるか！』

レン @rain560509

「なによそれ。ねぇ、シたいなら他にいくらだって相手してくれる子いるでしょ？」 『そーゆう事ちゃうやん。子供欲しいんやったら作ったる。オレの子、産んでや。』 「は、え？どうゆう意味？」 『どうゆうって、そのままの意味やん。』 「わかんないよ。」 『オレは○○との子供欲しかった。』

レン @rain560509

「は？だって、私達って…」 『オレは、○○が好きやねん。』 何で？どうゆうことなの？今まで、一度だってそんな… ビックリし過ぎて言葉が出ない。 『ごめん、泣かんとって？そんな嫌やった？』 曇っていく忠義の顔を見て、今言わなきゃ後悔するって思った。 「忠義、ごめん。ごめんなさい。」

レン @rain560509

ギュッて抱きついて、一生懸命謝った。 「勝手なことして、ごめんなさい。」 『え、どーゆうこと？』 「忠義の気持ち、分かってなかった。私達の繋がりはそれしかないって思って、苦しかった…。」 『…ごめん。○○と離れたくなくてちゃんと言葉に出来へんかった。』 「私達、すれ違ってたんだね。」

レン @rain560509

『え、それって…』 「私も、忠義が好きなの。」 『…ほんま？』 「うん。」 『やったら、何でこんな事…。』 「違うの。忠義が好きだったから、今の関係が苦しくて。それで、宝物を貰うことが出来たらサヨナラしようって。そう、思って…。」 『それって…。』 すごく驚いている忠義。そうだよね。

レン @rain560509

「…うん。」 『え、でも○○、ずっとピル飲んでたやん。』 「あ、うん。忠義はただ着けたくないだけだと思ったから、ダメだと思って。」 『○○ごめん、ちゃんと伝えるべきやったやんな。』 「そうだよ。だから、薬飲んでたけど、あの日は飲まなかったの。」 忠義もすぐにいつの事か分かったみたい。

レン @rain560509

『え、でも飲んでた、やんな？』 「あー、あれラムネ。」 『へ？』 「ずっと薬飲むふりしてたけど、ただのラムネだったの。」 『嘘やん、マジかー。』 「うん、マジです。」 『え、ほんなら…』 「そうです。」 『ほんまに？』 「うん。」 『ほんまにほんま？』 「嘘じゃないよ。」 『やったー。』

レン @rain560509

今度は忠義にギュッと抱きしめられる。 「やっ、忠義、くるし…」 『あ、ごめん。』 慌てて離れて、私のお腹に向かって話す。 『痛くしてごめん。パパやで。今まで、ママのこと守っててくれてありがとうな。』 そう言って、そっとお腹に触れた。 夢みたい、まさか、こんな日が来るなんて。

レン @rain560509

『今からは○○とこの子をオレが守っていきたい。もう二度と居らへんようにならんとって？』 「うん。」 『オレと結婚して下さい。』 「はい。」 『○○ありがとう。愛してます。』 「私も、忠義を愛してます。」 よし行こ。今度は優しく手を取って歩き出す。 この手を二度と離さないよう握り締めた。

レン @rain560509

~あとがき~ 今回のテーマの１つとして、忠義×セフレがありました。 この設定は数多くの妄想師様が書かれていると思います。 なので、ネタ被りするのではないかと思い、書くかどうか迷いました。 お題箱に頂いたメッセージのお返事にも書きましたが、設定はみんなが共有のものと認識しております。

レン @rain560509

それをネタ被りと言われてしまったら、もう書くネタなんてないですよね。 なので、同じ設定でいかに違ったストーリー展開にするかとゆう所やとは思うのですが、いかがでしたでしょうか？ レンなりのお話をお届けしたんですけど、最初にも言いましたが、同じ設定で沢山の方が書いている内容です。

レン @rain560509

もし、どなたかとネタ被りしていたのであれば、こそっと教えていただければと思います。 昨年、twitterをやり始めて沢山のお話を読ませていただきました。その延長のような感じでお話を書くことを始めました。(以前は無料のホームページで書いてたことがあります。)なので、あくまで私は読み手です。