さるカフェ 2019.1.21〜22(※空想の街への参加ではなく、単独ゲリラ営業です)

nonHrk @Non_Haruki

@IrhnIhht #魔術師アル 《賢い鳥だ。面白い》アルがピチュピチュと、#さるカフェ にいる小鳥に話しかけている。《ここの店主のコーヒーは、格別に美味いよ。きみも飲んでみたくはないか？》ふわり、カウンターから離れたところで、ローブをまとった銀髪の魔法使いが現れた。 #天真少年 「その姿で店に来いよ！」

ちりぬるをわか @IrhnIhht

@Non_Haruki シマエマガさんが何やらろろに話しかけたと思ったら、知っている姿に。「ちょ、やだ！アルさんだったんですね！」前に色売りさんとお話ししてた魔法使いさん。「ろろ、なんて言われたの？わかった？」と聞くと、ニコッと笑って「ろろかしこいー」と言う。あら。#天真少年 #魔術師アル #さるカフェ →

ちりぬるをわか @IrhnIhht

@Non_Haruki アルさんなら安心してコーヒー出せます！ちょうど今開けたての豆ですよ。#さるカフェ 今日の豆は『満月に寄り添って』です。少し深煎りにしてもらったので、キリッとした苦味とコクがあります。「君は…」あれ、顔は知ってるんだけど…「ごめんなさい、お名前は？」少年に問う。#天真少年 #魔術師アル

nonHrk @Non_Haruki

@IrhnIhht #天真少年 「アルの知ってるカフェだったんだな。珍しい。あ、こんにちは。僕は天真範(てんますすむ)です。お姉さんと、そちらの小鳥さんは？」と自己紹介をしている間に。 #魔術師アル が袖口から取り出した杖を、くるりと振った。 #さるカフェ の小鳥さんが、カフェエプロンを着た人間に変わる。

ちりぬるをわか @IrhnIhht

@Non_Haruki 天真くんね！「私はここの店主のるるです。こっちは…」紹介しようとするとろろがいたはずの場所に見たことのない15歳程の少年が立っていた。呆気にとられているとその少年も驚いていて、私と目が合うと「…るる？小さくなったの？」と言う。#天真少年 #魔術師アル え…ええ！ろろ？！#さるカフェ →

ちりぬるをわか @IrhnIhht

@Non_Haruki もともと人型ではあったけど、見た目は5歳くらいで羽根が生えてるろろが、ちょっとカッコ可愛い系の人間の男の子になっていた。#さるカフェ アルさんが魔法使いじゃなかったら完全パニックしてるわ私。「ろろ…やだ、大きくなって…」思わず感涙… #天真少年 #魔術師アル 完全に母か姉の気持ちだわ。

nonHrk @Non_Haruki

@IrhnIhht #天真少年 「なっ？！ あ、アル！」めっ！ と叱ったが。 #魔術師アル は満足そうに微笑みながら、カウンター席に座って膝を組んだ。 「ろろも、好きなものを飲んでいいよ。このお兄さんのオゴリだから」と俺の肩に回してきた腕を振り落とす。 「俺のオゴリかよ！ いいけど！」 in #さるカフェ

ちりぬるをわか @IrhnIhht

@Non_Haruki 「あ、ありがとうございます。僕はろろと言います。僕もるるもコーヒーを飲む所だったので、ご一緒させてください」ちょっ、まっ、えっ、そんなに言葉まで流暢になるの？！もう心の中で涙が止まらない。っていうかろろ適応力高い！#さるカフェ #天真少年 #魔術師アル あ…コーヒー入れなきゃ！

nonHrk @Non_Haruki

@IrhnIhht 「よく見て、よく嗅いでごらん。 #天真少年 、きみが今まで淹れていたコーヒーとは月とスッポンだろう」 #魔術師アル の言い種は、尤もだ。今まで飲んだコーヒーで、一番美味しい。早速、帰ったら豆の焙煎から再現してみよう。 「ごちそうさまです！ 美味しかったです、また来ますね」 #さるカフェ →

nonHrk @Non_Haruki

@IrhnIhht 「そうそう」 #魔術師アル は、ろろの頭をそっと撫でる。 「ろろ。きみは明日の夜が終わるまで、好きな姿に変われるよ。さっきの姿も、いまの姿も、ね」 シマエマガの姿に戻ったアルが、俺の肩に乗る。#天真少年 #さるカフェ のドアを開けると、もうそこはさっきまでいた俺の作業場だった。早っ！

ちりぬるをわか @IrhnIhht

@Non_Haruki 「ありがとうございます。少し勝手が違いますが、なんだか新鮮です。お気を付けて」慈しむようにアルさんに頭を撫でられたろろが、少し照れて驚くほど丁寧な挨拶を返すのを見て、また感動。#天真少年 #魔術師アル アルさん…素敵なサプライズありがとう…！「ありがとうございました！」#さるカフェ

青の楽園／「羊たち」 @nowhereao

#青の楽園 今がいつかすっかり分からない。いつだったかサバ缶を食べたことまでは覚えているのだが、それが昨日のことか今朝のことかもはっきりしない。よしんばそれを思い出せたとしても、屋敷の中で自由に寝たり実験したりすることができないので時間などあまり意味もないような気もする。

青の楽園／「羊たち」 @nowhereao

#青の楽園 最近は街もとんと静かで、そうなるとあのバイクマニアの子供も姿を見せないのだった。あれは勘がするどいのか、来るときは大体街でなにかが起きているときなのだ――事前に知らせてもいないのに。 黄緑の髪を掻きあげ、ふらふらと夜になだれこむ。冷えた空気が疲れた頬に優しかった。

青の楽園／「羊たち」 @nowhereao

#青の楽園 両手を突き出しながらしばらく道をうろついて、とうとう体を起こしていられなくなり倒れこむ。レンズをつけたピアスが鳴って慌てて飛び起きた。 飲食店のある方向からの音を聞きつけ、見えてはいないのに首だけはしっかりそちらに回る。今更のように空腹であることをまた思いだし、

青の楽園／「羊たち」 @nowhereao

#青の楽園 灰間の細い肩と眉がさがる。 寒い上に暗い。冬だったことも今思い出した。自己嫌悪に呻きながら壁に支えを得ようとして、そのままの姿勢で #さるカフェ につっこんだ。 「うわ」しまった、情けない。ここは自分とは縁のないところだと思っていた善良な店だ。「こ、こんばんは…」 @IrhnIhht

ちりぬるをわか @IrhnIhht

@nowhereao いつもより強く鳴ったドアベルに驚いて見ると、あら、お客様…でいいのかしら。#青の楽園 なんだかお疲れみたい。「いらっしゃいませ！暖炉の前のソファが温かいですが、カウンターでも膝掛けをご用意致しますので、お好きなお席でどうぞ！」#さるカフェ

青の楽園／「羊たち」 @nowhereao

冬の夜のさびしさなどものともせぬ笑顔と声に、こちらの表情筋もつられて動いた。「……じゃあカウンター」ちょうどいい。こういうときもある。まだ眠るわけにはいかないのだし、これも何かの思し召しだ。「すみません、変な入店の仕方で。コーヒーいただけますか」 @IrhnIhht #さるカフェ #青の楽園

ちりぬるをわか @IrhnIhht

@nowhereao かしこまりました、コーヒですね。ミルクとお砂糖はお付けしますか？#青の楽園 良かった、少し笑ってくれた。寒い夜には、今日の豆はぴったりだわ。スッキリ目を覚まして、濃くて甘いコクで包んでくれる。#さるカフェ お待たせしました、『満月に寄り添って』のコーヒーです。

青の楽園／「羊たち」 @nowhereao

「ありがとうございます」 できる限り優しく受け取る。作業ができるほどまで目を覚まそう、と思いつつ懐から包みを取り出した。予約もなしに入ってしまったのだし、礼と謝罪がしたかったのだ。「これは植物の種なんですが、時にあなたは家庭菜園とかお好きですか？」 @IrhnIhht #青の楽園 #さるカフェ

ちりぬるをわか @IrhnIhht

@nowhereao コーヒーをすすったその人が、温かさに緩むような息を吐く。良かったわ、温かい物をお出しできて。そして何やら包みを…#青の楽園 「まぁ！何の種かしら？仕事柄、自分で育てられるものはいくらあってもありがたいです。」初めての物だとドキドキする…「あの、育て方、難しいですか？」#さるカフェ

青の楽園／「羊たち」 @nowhereao

相手は素直な人物らしい。自己嫌悪を深めながら、とげとげした種子を掌で広げてすぐ戻す。「“爆発”っていう名前の植物でして、その名のとおり世話を間違えるとちょっと愉快なことになります。とはいっても気を付けることは『水やりを忘れないこと』だけです」→ @IrhnIhht #青の楽園 #さるカフェ