さるカフェ 2019.1.21〜22(※空想の街への参加ではなく、単独ゲリラ営業です)

ちりぬるをわか @IrhnIhht

満月の大きさにビックリして仲良し度が増すような日、皆様いかがお過ごしですか。 …なぁんちゃって。

ちりぬるをわか @IrhnIhht

びっくりしました？ ふふ、友達のマネしてみたの。 ご無沙汰してます、るるです。 今日はちょっとだけ、お店開けます！ 気が向いたらいらしてくださいね。 #さるカフェ

ちりぬるをわか @IrhnIhht

店に掃除機をかけていると、物音を聞きつけて、2階からパタパタと羽音が降りてきた。#さるカフェ 「るる？」「あ、起こしちゃった？お昼寝、もういいの？」羽音が止み、カウンターの隅のハイチェアにろろがちょこんと腰掛ける。問いかけるような眼差し。「…おみせ…じゅんび？」

ちりぬるをわか @IrhnIhht

キョトンとしてるろろに答える。「そう、なんかやりたくなっちゃって！あ、ろろはお休みしててもいいょ、私の気まぐれだか」ら、と言い終わる前に「やるー！」と両手を万歳してろろが顔を輝かせる。それを見て私も嬉しくなって。どちらからともなく頬をピトッと合わせる。いつもの合図。#さるカフェ

ちりぬるをわか @IrhnIhht

私が掃除機を掛け終わったのを見て、ろろがテーブルを拭き始める。 もうすっかり手馴れたものだ。 今はオフシーズンだし、街にも人が少ない。穏やかな街並み。 「あ、ろろ。お店は今日と明日もやるょ」「うん！」久々の仕事を喜ぶろろ。ああ、一緒にいる存在って、嬉しいなぁ。 #さるカフェ

ちりぬるをわか @IrhnIhht

「ろろー、今日は半分仕込みしながらになるから、あんまり遅くまではやらないからねー」キッチンに入り、野菜を洗いながら声を掛けると、「わかったー」と窓を磨きながらろろが答える。言葉も随分話すようになった。お客さんとの乾杯も慣れた。ちょっとした距離なら出前もお手の物。#さるカフェ

ちりぬるをわか @IrhnIhht

せっかく店で過ごすのなら、営業もしたいなって思っただけなんだけど、ろろが予想以上に張り切ってるのを見て、私もワクワクしてきた。“モチベーションが上がる”ってやつ。1人じゃ難しいことも、ろろといると簡単になる。#さるカフェ

ちりぬるをわか @IrhnIhht

あらかた準備を終えて、新しいコーヒー豆を開ける。気まぐれ営業とは言っても、こればっかりは新鮮じゃないとね。開けたての豆の匂いを吸い込んでほっこりしていると、「るるずるいー」と言ってろろが飛んできた。差し出した袋の口に鼻を寄せ「ふぅ〜んいいにおい〜」と深呼吸をするろろ。#さるカフェ

ちりぬるをわか @IrhnIhht

「準備も終わったし、コーヒー飲もっか」笑いかけると「飲むー！」とろろが笑顔を満開にする。 ねぇろろ、私、ずっと前からコーヒーは好きだけど、ろろと飲むようになってからもっと大好きになったのょ。心の中でそっと呟く。#さるカフェ

nonHrk @Non_Haruki

#魔術師アル 「美味しいコーヒーが飲みたいな」 #天真少年 「……ん？」 スクッと暖炉の前から立ち上がった、ロマンスグレーの毛並みでおじいさんのような見た目の小型犬(ミニチュアシュナウザー) 「じゃあコーヒー淹れるよ」 「少年、きみのコーヒーは正直、美味しくない」 「なっ？！」

nonHrk @Non_Haruki

じゃあ人間の姿に戻って勝手に自分の好きなコーヒーを飲みに行けばいいじゃ「少年、わたしは君にも美味しいコーヒーを飲んで欲しいと願う」 「俺の心の声からカットインするなよ！」 「いつでも美味しいコーヒーが飲めるように。美味しいコーヒーの淹れ方を学べばいいと思う」 #天真少年 #魔術師アル

nonHrk @Non_Haruki

トッ、と。犬の姿のアルが、俺の肩に乗る。 「行こうか」 「え？ ちょっ、まだ俺の仕事おわって」 「世界が15分ほど進んだ未来でも、その仕事は少年、君ならできるよ」 「そうだけど、そうじゃないー！」 世界がぐにゃりと捻れて歪んだ。 #天真少年 #魔術師アル 目を開けると、#さるカフェ の前。

ちりぬるをわか @IrhnIhht

ボボボボ、と、ポポポポ、が混ざった様な音を立てて、お湯が細挽きのコーヒーに染み込んで行く。新鮮で濃いコーヒーの香りが立ちのぼる。ほぅっと2人でその香りを吸い込んで、豆の蒸らしにしばし待つ。私もろろも深煎りのブラック。 甘いカフェオレとか好きなのかと思ったら、ろろもブラック。

nonHrk @Non_Haruki

#さるカフェ の店先に立つと、すでにコーヒーの良い香りがする。 「じゃあ行くか」 肩に乗ったままの犬( #魔術師アル )に苦言する。 「さすがに、犬が犬同伴可ではない普通のカフェに入っちゃマズいって」 「なるほど、ではこれではどうだ？」 しゅるん、とアルはシマエマガに変化した。 #天真少年

ちりぬるをわか @IrhnIhht

@Non_Haruki つっ、と先に顔を上げたのはろろだった。 鳥の特性か、感性がとても鋭い。 追って私が顔を上げると、知った顔があった。 「「いらっしゃいませ！」」 #天真少年 #魔術師アル #さるカフェ

nonHrk @Non_Haruki

@IrhnIhht #さるカフェ の店内に入ると、コーヒーの良い香りの密度がました。 元気よく迎えてくれた店主さんに、挨拶をする。 #天真少年 「こんにちは。えっと、鳥は一緒に入っても大丈夫ですか？」 左肩に乗った、シマエマガ( #魔術師アル )を指さす。

ちりぬるをわか @IrhnIhht

@Non_Haruki えっ鳥さん？「ろろ、鳥さんだって！」ツピ、と反射的にろろが鳥の言葉で反応する。#天真少年 #魔術師アル 「どうぞ！お好きなお席で！」…えっと…花の蜜…あったかしら？それとも他に何か違うものを召し上がるかしら？ #さるカフェ

ちりぬるをわか @IrhnIhht

@Non_Haruki 少年の肩に可愛すぎるシマエマガ。きゃー小さい！可愛い！#天真少年 #魔術師アル #さるカフェ

nonHrk @Non_Haruki

@IrhnIhht なんでシマエマガやねん！ と心の中で #魔術師アル に突っ込む。 アルはピチュピチュ鳴きながら、カウンターの机に止まった。その手前の席をひいて座る。#天真少年 「コーヒーを１つ……」シマエマガに手の甲をつつかれる「……２つ、お願いします」と #さるカフェ の店主に注文する。

ちりぬるをわか @IrhnIhht

@Non_Haruki かしこまりました、コーヒーふた…えっ２つ？#天真少年 #魔術師アル 少年を二度見する。#さるカフェ シマエマガさん…コーヒー、お飲みになるんですか？熱いけど大丈夫ですか？カップじゃなくて平たいお皿に入れますか？…っていうか、すみません人語で。SOSを出そうとろろを見ると、ろろもポカン。

ちりぬるをわか @IrhnIhht

ちょっとろろ！肘でろろをつつくと、ハッと我に返って私を見る。「鳥さんって、言葉色々あるの？ろろシマエマガさんと話せる？」小声で聞くと「…わかんない…」と不安そうに小声で言う。「鳥さん、コーヒー飲むの？」「ろろだって飲むじゃん！」どうやら人型でないから心配みたい。#さるカフェ