【横山光輝「三国志」講座197「馬超敗走」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第197話「馬超敗走」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第11巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座197「馬超敗走」01】 第197話です。鉄の団結を誇った馬超と韓遂でしたが、曹軍のたくみな離間策に引っかかり、仲違い。ついに韓遂は曹操に帰順することを決意。その使者が夜到着します。就寝中だったであろう曹操ですが、韓遂の使者が来たと聞いて、起き上がっています。

2019-01-29 12:40:37
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【横山光輝「三国志」講座197「馬超敗走」02】 すぐに会おうと曹操。さすがに寝巻きのままで会うことはせず、一旦お着替え。使者に対する礼は忘れません。夜更けにやってきた使者は、曹操の狙い通りの用件。降伏の申し出を喜び、韓遂の父とは親しかったので、韓遂とは戦いたくなかったと言う曹操。

2019-01-29 12:43:27
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【横山光輝「三国志」講座197「馬超敗走」03】 韓遂には西涼候の位を授け、韓遂と共に行動する将にもそれぞれ官位を与えようと言います。これで韓遂を完全に味方につけた曹操。次は、馬超をどう始末するかということが残っています。馬超を取り逃がせば、再び曹操を狙うのは明白です。

2019-01-29 12:45:23
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【横山光輝「三国志」講座197「馬超敗走」04】 そこで、馬超率いる西涼軍を一網打尽にすべく、韓遂の使者には、馬超を招いて酒宴を催してくれと言います。スキを見て陣に火を放てとも。その火を合図に、曹軍は陣になだれ込み、韓遂達と共に馬超を討つ、とおおまかな作戦を授けます。

2019-01-29 12:47:03
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【横山光輝「三国志」講座197「馬超敗走」05】 曹操の指示はただちに韓遂にもたらされます。韓遂は、自分を疑っている馬超が簡単に酒宴に応じるとは思えないと疑問を呈しますが、部下は、誤解を解いて謝罪したいと言えば馬超は応じると言います。それでも来なかった場合のことも考えておかねばと韓遂。

2019-01-29 12:48:57
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【横山光輝「三国志」講座197「馬超敗走」06】 ともかく、準備だけはしておこうと、油幕(ゆばく・油を塗った幕)を張り、枯れ柴を見えぬ所に積み上げろと。どんな方法にしろ、火を放った時が勝負だ、と韓遂は馬超暗殺の決行に向け動き始めます。

2019-01-29 12:50:40
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【横山光輝「三国志」講座197「馬超敗走」07】 一方馬超の陣では、韓遂の陣の様子がおかしいことを察知しています。枯れ柴を積み上げたり、油幕を張ったりしていることに加え、韓遂の腹心達が天幕にこもって密談しているようだという報告も。韓遂ももう少し隠密に行動すればバレなかったのにね。

2019-01-29 12:53:48
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【横山光輝「三国志」講座197「馬超敗走」08】 馬超は、龐徳にどう思うか尋ねます。油断はなりませぬな、と答える龐徳。馬超は自分が乗り込んで様子を見てくると言います。龐徳には馬岱と兵を引き連れ、後からついてこいと言います。一人のほうが相手も油断するだろうと馬超。

2019-01-29 12:55:43
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【横山光輝「三国志」講座197「馬超敗走」09】 馬超は一人馬に乗り、韓遂の陣へ向かいます。一方、韓遂の方は準備が整ったようで、あとは馬超を招待するだけ。腹心の部下が、拙者がうまく呼び出して見せまする、とやる気満々でしたが、その必要はない、と突然現れたのはシルエット姿の馬超です。

2019-01-29 12:58:14
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【横山光輝「三国志」講座197「馬超敗走」10】 うっ、と韓遂。あっ、と腹心の部下。馬超はすべてを悟り、刀を抜いて、よくも裏切ってくれたな、と韓遂の首を狙って突っ込んでいきます。慌てた韓遂。馬超の件を左腕で受けてしまいます。バキッと鈍い音をを立てて腕を斬られた韓遂は倒れます。

2019-01-29 13:00:20
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【横山光輝「三国志」講座197「馬超敗走」11】 とどめよ、と剣を振り上げる馬超。そうはさせぬ、と韓遂の部下たちが馬超に剣を向けますが、邪魔をするなと頭からたたっ斬ります。なおも部下たちは馬超を取り囲みます。火を放てという声に部下の一人天幕を飛び出し、兵士たちに火を放つように命じます。

2019-01-29 13:02:28
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【横山光輝「三国志」講座197「馬超敗走」12】 馬超も、一人を突き倒したあと、天幕を飛び出します。火を放てと命じていた韓遂の部下をどかっと一刀両断。そして再び天幕に戻り、韓遂にとどめをさそうとします。ところが、天幕の中にいた韓遂は切断された左腕を置いて逃走してしまっていました。

2019-01-29 13:04:14
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【横山光輝「三国志」講座197「馬超敗走」13】 韓遂出てこい、と天幕を斬りつけている馬超のもとに、龐徳がやってきて、四方から曹軍が攻め込んできていると報告。この時、龐徳は馬超の愛馬をひいてきています。馬超は、韓遂がそこまで準備していたかとつぶやきつつ、馬に乗ります。

2019-01-29 13:05:53
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【横山光輝「三国志」講座197「馬超敗走」14】 馬超は、ええい、蹴散らせ、韓遂の兵も曹軍もみんな蹴散らせと周囲の兵に号令をかけます。そして、囲みを突破すべく駆け出します。韓遂の兵たちが馬超に立ち向かいますが敵うはずがありません。しかし、曹洪を先頭に曹軍が押し寄せてきました。

2019-01-29 13:08:19
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【横山光輝「三国志」講座197「馬超敗走」15】 馬超が韓遂の兵を次々になぎ倒していく姿を見て、曹洪は矢をいかけろと命じます。馬超相手に接近戦は不利だと、遠距離攻撃に転じます。弓兵が馬超めがけて矢を放ちます。馬超は槍を降って矢を避けますが、乗馬にも命中。馬が倒れ、馬超も地面に落ちます。

2019-01-29 13:11:02
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【横山光輝「三国志」講座197「馬超敗走」16】 なおも、矢を射る曹軍。必死に刀で防ぐ馬超でしたが、もはやこれまでか、と覚悟を来ます。そこにドドドドと馬岱と龐徳が救援。龐徳は馬超を拾い上げ、その場を脱出します。その勢いのまま、西涼軍は逃走していきます。

2019-01-29 13:12:52
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【横山光輝「三国志」講座197「馬超敗走」17】 馬超を取り逃がしたことを知った曹操。馬超について落ちていった兵力は約千騎。残りは降伏した模様です。しかし、馬超を地方に潜伏させてしまうのはまずいぞ、と曹操。馬超の首を持ってきた者は大名に取り立てる、と曹操は言います。

2019-01-29 13:14:38
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【横山光輝「三国志」講座197「馬超敗走」18】 「項羽と劉邦」で最後、賞金首となった項羽を多くの漢兵が追いかけ、戦士した項羽の遺体を取り合った…、という逸話がありましたが、馬超の首が大出世につながる、と知った曹軍兵達は、こぞって馬超を追いかけることになります。

2019-01-29 13:17:29
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【横山光輝「三国志」講座197「馬超敗走」19】 欲望の対象となった馬超にしてみればたまったもんではありません。執拗に追い詰める曹軍に対し、馬超は馬を止めることもできずに、昼夜問わずひたすら西涼目指します。このため、馬も兵も次々に倒れ、隴西地方に逃げ込んだ時は部下の残りはわずか30騎。

2019-01-29 13:20:33
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【横山光輝「三国志」講座197「馬超敗走」20】 馬超の動きが気になる曹操。このまま取り逃がしてしまったならば、再び力を盛り返す危険があると、馬超を完全に消し去りたい思いではありましたが、ここで都の荀彧からの手紙が届きます。

2019-01-29 13:22:45
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【横山光輝「三国志」講座197「馬超敗走」21】 荀彧からの手紙により、曹操が西涼軍と戦っている間に、玄徳や孫権がおかしな動きをしていると。曹操は、都を長く空けすぎた、と認識。すぐに都に引き揚げようと決断します。馬超を討ち漏らしての引き揚げは危険だという声も出ます。

2019-01-29 13:26:00
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【横山光輝「三国志」講座197「馬超敗走」22】 曹操とて充分認識しています。曹操が馬超の首を見て、半年ほど自ら統治すれば万全だろうが、都の事情と南方の形勢がそれを許さぬと。敵は馬超だけではないのです。長安には十分の兵としかるべき良将を残して、守りを固めさせようと言います。

2019-01-29 13:27:50
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【横山光輝「三国志」講座197「馬超敗走」23】 そこで選ばれたのが夏侯淵です。韓遂を西涼候に任命しましたが、片腕を失い身動きもままならないだろうから、お前が自分に成り代わり長安を守れ、と厳命します。残りの者は都に引き揚げると言います。かくして、曹操は早々に都を引き揚げました。

2019-01-29 13:30:06
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【横山光輝「三国志」講座197「馬超敗走」24】 氷の一夜城が春になって解ける前に、曹操は西涼軍を破りました。馬超は取り逃がしたとはいえ、曹軍の勝利です。この報はたちまち各地に伝わり、衝撃を与えていきます。この影響は…、とこの続きはまた次回となります。今回はここまで。

2019-01-29 13:32:55