2017年更新「WHO 安定ヨウ素を投与ガイドライン」と山下俊一氏・明石真言氏と「安定ヨウ素剤の服用等に関する検討チーム」

4
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

WHOの安定ヨウ素剤投与ガイドライン、2017年に更新されてた。 who.int/ionizing_radia… 日本語訳PDF apps.who.int/iris/bitstream… 新勧告では、安定ヨウ素剤投与は「エビデンスの質が非常に低い」ために、条件付き。 で、ガイドライン策定グループの11人のメンバーに、明石真言氏と山下俊一氏の名前が。 pic.twitter.com/Pqd9ZJTkT5

2019-02-22 08:01:38
拡大
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

30〜31ページの「ガイドラインアドバイザーグループの構成」の表に利益相反(財務面と非財務面)の欄があり、山下俊一氏は「None」と書いてるのだけど、本当にないと言えるのか・・? apps.who.int/iris/bitstream… pic.twitter.com/qxcZ3WZwvL

2019-02-22 08:07:56
拡大
拡大
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

新ガイドラインの系統的レビューチームの論文(2016)はJRPに掲載された。(iopscience.iop.org/article/10.108…) で、旧ガイドライン(who.int/ionizing_radia…)の作成に関わったベーヴァーストック氏が、系統的レビューチーム論文を批判する、Letter to the Editorを送られている。 kbaverstock.org/Dear%20Editor.…

2019-02-22 08:13:07
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ベーヴァーストックのレターによると、系統的レビューチームが最終的に検討した4文献のうち、実質、ガイドライン策定目的に使えるのはポーランドの論文1つ(ncbi.nlm.nih.gov/pubmed/21049454)のみ。しかもその文献では、自然発生で4〜10例が予測される状況で小児甲状腺がん7例と、エビデンスとしては不十分。

2019-02-22 08:20:53
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

(ポーランド論文の原文にあたれないから、ベーヴァーストック氏のレターの内容を信じるしかないけど) そのエビデンスが不十分な文献をもとに、「エビデンスの質が非常に低い」から、核緊急事態の安定ヨウ素剤投与の勧告を条件付きにしたということになる。

2019-02-22 08:23:08
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

Letter in response to Pfinder et al on the efficacy of the WHO guidelines on iodine prophylaxis iopscience.iop.org/article/10.108… Response to Dr Baverstock's letter to the editor iopscience.iop.org/article/10.108…

2019-02-22 17:25:41

安定ヨウ素剤の服用等に関する検討チーム

Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

原子力規制委員会 安定ヨウ素剤の服用等に関する検討チーム nsr.go.jp/disclosure/com…

2019-03-22 03:27:04
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

第1回安定ヨウ素剤の服用等に関する検討チーム 2018年12月13日(木) nsr.go.jp/disclosure/com… 第2回安定ヨウ素剤の服用等に関する検討チーム 2019年01月23日(水) nsr.go.jp/disclosure/com…

2019-03-22 03:28:09
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

第1回安定ヨウ素剤の服用等に関する検討チーム 資料2:安定ヨウ素剤の服用等に関する各ガイドライン等の比較 nsr.go.jp/data/000255990… 議事録nsr.go.jp/data/000259238…

2019-03-22 03:31:51
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ざっと目を通したけど、WHOの2017年ガイドライン(nsr.go.jp/data/000255985…)で、エビデンスが非常に低いために安定ヨウ素剤投与が条件付きとなっていることには、特に触れていない。

2019-03-22 03:32:50
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

2017年ガイドライン策定の経緯について明石真言が説明している。 「2014年に、実はドイツでWHOのREMPANという被ばく医療関係者が集まる会議がありまして、そのときにヨウ素剤のガイドラインについて今後何か新しい知見をまとめるべきではないかということで、

2019-03-22 03:37:10
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

第1回目の会議がドイツのWürzburgというところで2014年に開催」 「その後、2016年の1月に、2回目の会合ということで、これはイタリアのピサというところで、2回目のいわゆる専門家が集まった会合が開かれて、大体、方向性が定まった」

2019-03-22 03:38:07
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

「2016年から2017年にかけては、今日、ここにおいでになっている本間調整官も含めた、いわゆる外部の専門家のレビューというのが行われました。それで、最終的に2017年に、ヨウ素剤の投与に対するWHOのガイドラインが示されたというのが、過去の経緯」

2019-03-22 03:38:57
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

2017年ガイドラインで、「曝露後24時間以上たって安定ヨウ素剤投与を開始すると、甲状腺に蓄積された放射性ヨウ素の生物学的半減期を延長させるので有益性よりも大きな害をもたらす可能性がある」と書かれていることが議論にあがっていた。

2019-03-22 03:39:14
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ガイドライン作成にも関わっていた明石氏の説明によると、この箇所には論文の引用がされておらず、一体、どこに根拠を求めるかということで、このガイドラインのまとめ役だったドイツのReiners氏に問い合わせたところ、いくつかの論文を送ってきた、と。

2019-03-22 03:41:50
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

つまり、甲状腺機能亢進症等で放射性ヨウ素治療を行う場合、2回投与しなければいけない例もあるが、1回の投与でより効果的な治療をすることを検討していた中で、放射性ヨウ素を投与した2日目から0.6mgを3日間投与すると、投与しなかった場合よりも、体中の放射性ヨウ素の滞在時間が長くなるので、

2019-03-22 03:45:27
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

逆に治療効果をより増やそうとして行った実験ではあるが、逆にこれを原子力災害等に当てはめた場合には、体の中に放射性ヨウ素が入ってきて、24時間以降に安定ヨウ素剤を飲むと、体の中に滞在する放射性ヨウ素の時間が長くなってしまう、ということらしい。

2019-03-22 03:46:35
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ただこれは、甲状腺機能亢進症という限定的な症例での話。またヨウ素の量が1日0.6mgの3日間と計1.8mgぐらいで、原子力災害で投与しようとしている1日76mgとは量が違う、と。

2019-03-22 03:50:23
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

この検討チーム委員である福島医大の横谷進氏は、ヨウ素131を投与して24時間後に、もうこれ以上甲状腺への集積が望めないタイミングで安定ヨウ素剤が大量に投与されると、甲状腺の中から放射性ヨウ素をリリースさせるスピードを遅くして、有効半減期を長くするという作用が知られている、と説明。

2019-03-22 03:52:16

関連報道

内田 @uchida_kawasaki

【アーカイブ】第1回安定ヨウ素剤の服用等に関する検討チーム | OurPlanet-TV:特定非営利活動法人 アワープラネット・ティービー ourplanet-tv.org/?q=node/2339 twitter.com/uchida_kawasak…

2018-12-14 07:54:10
内田 @uchida_kawasaki

2018.12.13 第1回安定ヨウ素剤の服用等に関する検討チーム | 原子力規制委員会 nsr.go.jp/disclosure/com…

2018-12-14 06:31:01
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

ヨウ素剤使用期限5年に 原発立地自治体要望で延長 - 毎日新聞 mainichi.jp/articles/20190…

2019-02-22 18:13:53
Yuri Hiranuma @YuriHiranuma

製薬業界 きょうのニュースまとめ読み(2019年2月22日) answers.ten-navi.com/pharmanews/156… 日医工 安定ヨウ素剤の使用期限、3年から5年に延長 日医工は2月22日、安定ヨウ素剤「ヨウ化カリウム丸50mg『日医工』」について、使用期限を従来の3年間から5年間に延長することが認められたと発表した。(続)

2019-02-22 18:14:29