「歩きだすために」第4回、タノタイガさんと加藤種男さんのトーク
- takami1088
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タノタイガさん。北上するときには、とりあえずベニヤ板を持って行った。盗難が多いと聞いていた。自営業の友人の家が、一階の店舗部分のガラスが津波に割られ、自由に人が入れる状態になってしまっていたから、応急処置に使った。
2011-05-07 00:01:11タノタイガさん。現在は仙台から乗り合いの車で現地に通い、がれき撤去や泥出しのボランティアをしている。東京や仙台のアーティスト・友人たちに呼びかけて参加してもらい、「タノンティア」と呼んでいる。現地入りしたのが3月下旬、それから約1か月続けている。
2011-05-07 00:04:09加藤さん。3月11日はたまたま、高知にいた。たまたま、3時前に東京に電話したら、突然「大丈夫だった?」と聞かれ、「?」となる。テレビで、東北の様子を見て、ようやく状況がわかった。
2011-05-07 00:10:32(字幕)(今更ながら字幕というよりテロップかなとか思ったりw小さいことは気にしない。) 加藤さんの経歴はこちらを参考に。http://bit.ly/mSCelr アサヒビール芸術文化財団事務局長 ぼくも知らなかったのですが、ビールというよりはアート畑の方のようです。
2011-05-07 00:13:31加藤さん。予定より一日遅れて翌日埼玉県の自宅に帰る。自宅は水浸しだった。マンションの上の階で水道管が破裂して漏れてきたらしい。海のない県のはずなのにw 他に比べれば小さな被害で済んだが、計画停電でろうそく生活を送るうち、気が滅入ってきた。ある種のショックを感じた。
2011-05-07 00:16:58加藤さん。当初は、大変なことになったとは思ったが、「何かしよう」までは至らなかった。アイデアが浮かばずモヤモヤしていることに変だなと感じるようになってきて、1週間後くらいにようやく、ファンドを設立することが決まった。
2011-05-07 00:19:47加藤さん。ファンド(正式な名前を聞き取ることができませんでした。すいません。)の趣旨は、被災地における芸術活動をする人たちや、その人たちを支援する人たちのための基金。
2011-05-07 00:22:15加藤さん。ファンドの運営。「1か月」という期間が強迫観念のようにあった。少し遅れたが、なんとか基金での最初の支援先を決めることができた。
2011-05-07 00:25:23タノタイガさん。当たり前にアートからの支援も考えた。けれども、「ほんとうに、いま、アートは必要か」と考えたとき、「まずは目の前のがれきを動かすことの方が、『今アートで何をやろう』と考えるよりも、健全だ」と思った。
2011-05-07 00:29:00タノタイガさん。いまはまだ、そのタイミングではないと思った。東京の人が何かをつくって送ると言い出しても、受け取る側はそれどころではなくて余裕がない。だから、そんなことよりは「暇なアーティスト」に声をかけて、一緒にボランティアをやろうと思った。
2011-05-07 00:31:28加藤さん。アサヒアートフェスティバルでは、同時に全国各地でプログラムを自主的にする。そのネットワークをつなぐシステムをつくるために「フェスティバル」としている。切子の町である南三陸は何もない状態になった。もう一度元気になって、早く切子の祭りを再開できるように東京から切子を送った。
2011-05-07 00:43:34加藤さん。東京から南三陸へビデオレターと一緒に届けた切り子。外で関心をもっている人がいるというメッセージを届けたかった。
2011-05-07 00:56:08加藤さん。現地入りした際にお世話になった南三陸のホテル観洋さん。レストランと娯楽施設だけだけども再開していた。感動した。人間やっぱり、ゲームがないと生きていけないんだ。無駄なことというか、アートも同じで、それがないと生きていけないという人もいる。
2011-05-07 01:02:06加藤さん。タノタイガさんのブログが面白い。腐った魚にウジが沸いている様子を日々撮影して更新していくなんて…臭いよ(笑)(そのブログはこちら→http://bit.ly/mKxtm4 ちなみにこれは震災後移転された方のブログ)
2011-05-07 01:08:04タノタイガさん。アーティストがやりたいと思ったことを勝手にやって現地に持ち込むことが、暴力になることもある。数百メートル離れただけでも、かなり待遇が違ってくる避難所それぞれの事情を考慮せず、現地の人との直な関係を持たないまま、持ち込むことは支援とは違う。
2011-05-07 01:12:11タノタイガさん。現地の人の顔、タイミング、空気感、それらを読み解きながらの支援・行動が必要だ。(たくさんの被災地、被災者を)いっしょくたにして、同じフォーマットにのせて支援は語れない。東京にいたら、そういうことがわからないだろう。
2011-05-07 01:14:26甲斐さん。また少し話が変わりますが、ところで、タノタイガさんはどんなことをアートしてるんですか?絵画、踊り、カフェ、着ぐるみを着たり、プールをつくったりもなさってますよね?
2011-05-07 01:16:39タノタイガさん。もともとは彫刻家です。けれども、現代美術家としては、いまぼくが感じていることを、いまいる人たちに知らせる(というアートをしている)。実体はない。方法にもこだわらない。
2011-05-07 01:18:57