「歩きだすために」第4回、タノタイガさんと加藤種男さんのトーク

復興キックオフトークイベント「歩きだすために」第4回、@せんだいメディアテーク、5月6日。加藤種男さん(財団法人アサヒビール芸術文化財団 事務局長)タノタイガさん(美術家)のトークのまとめと、彼らの活動に関するゆるいまとめ。 
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サイトウタカミ @takami1088

甲斐さん。タノタイガさんのがれき撤去も一種のアート?もちろん作品という意味とは違いますが。

2011-05-07 01:19:50
サイトウタカミ @takami1088

タノタイガさん。ボランティアをやってる最中は、これを作品に活かすとかワークショップにするとか、そんなことを考えている余裕はない。危険なこともたくさんあって、いつもは真剣にやっている。けれど、ブログはいい意味で軽くやっている。ぼくが経験し感じたことを人に知らせたいということ。

2011-05-07 01:23:10
サイトウタカミ @takami1088

加藤さん。タノタイガさんの作品は一目でタノタイガの作品だとはわかることはない。その点で(手法や道具でカテゴライズされる)他のアーティストとは違う。

2011-05-07 01:25:35
サイトウタカミ @takami1088

加藤さん。本来アーティストのやるべき仕事はタノタイガさんのようなことではないか。そのつど、やるべきこと(表現のために最も適した手段)を考えて、ひとつの方法にこだわることはしない。そういうアーティストも少しづつ増えてきてはいる。

2011-05-07 01:28:09
サイトウタカミ @takami1088

加藤さん。アート。作品は特別な偉い誰かがつくった素晴らしいもので、それを見せていただいて、感動すべきものだとまで思わさせられている。そこに距離、隔たりを感じる。メディアテークでやってるから崇高なことだと思い込むようなことだ。(甲斐さん。そうそう、と同意。)

2011-05-07 01:31:17
サイトウタカミ @takami1088

加藤さん。自分のように歳をとってくると、あんなゴミでつくったようなものがアートだとは認められなくなってくる。けれど、そういう本音を言うと、あなたはアートをわかっていないと言われてしまう。とまどう。その点、タノタイガのやることを見ると、ホッとする。あーこのていどでいーのかって。

2011-05-07 01:33:55
サイトウタカミ @takami1088

加藤さん。隔たりをなくすということ。こういう震災の非常事態で、自分とは全く違う世界のものを持ちこんでこられても困るばかりだ。クラシック好きの老人にはロックもヘビメタもわからない。けれど、そこにいる人たちと一緒に何かをつくれたら、隔たりはない(異世界のことではなくなる)。

2011-05-07 01:37:06
サイトウタカミ @takami1088

加藤さん。つくる人がたまたまアーティストであっても、見る人(享受する人)はそれをアートだとは必ずしも認めない。それでいいのではないか。

2011-05-07 01:38:45
サイトウタカミ @takami1088

タノタイガさん。一緒にアートするということ。アーティストは、自分がつくったものとして作品を守りたがる。けれど、ぼくは人が多くかかわることで変化していくことを楽しみたい。ぼくも楽しみたい。

2011-05-07 01:41:15
サイトウタカミ @takami1088

加藤さん。一昨日の「歩きだすために」で、鷲田さんが「私たちは自分で自分の市民力を低下させてきた」と言っていた。自分たちで解決する力を失ってきているということに賛成する。

2011-05-07 01:43:31
サイトウタカミ @takami1088

加藤さん。メディアテークが再開した翌日、すでに人々が和んだ様子で利用している様子を見た。復興を感じ、すばらしい。けれども、現状に満足せず、考えていかなくてはいけない。ほんとうにこのまま進んでいいのか。考えるためのひっかかり(ノイズ、刺激)になるのがタノタイガさんのような活動だ。

2011-05-07 01:47:59
サイトウタカミ @takami1088

タノタイガさん。ブログについて。不謹慎だとは思う部分もあるが、抱え込みすぎるのもよくないと、一歩引いて自覚している面もある。現地に行かないための理由付けよりも、行くための方法を考えてもらいたい。だから、少し不謹慎でも気軽な気持ちでボランティアに行けるようなブログをつくっている。

2011-05-07 01:55:05
サイトウタカミ @takami1088

タノタイガさん。被災者意識。被害の大きな地域にこんなに近い仙台市民が現地に行かず、現地の様子を共有できないまま時が経ってしまうのが不安だ。

2011-05-07 01:58:59
サイトウタカミ @takami1088

甲斐さん。「歩きだすために」は、モヤモヤするばかりで何も考えられない状況にあって、まずは人の話を聞いてみる機会をつくろうと企画した。とりあえずの点を打って、そこを中心に考えはじめられたら、と思う。

2011-05-07 02:13:52
サイトウタカミ @takami1088

甲斐さん。加藤さんの話からは、そこにいる人と一緒に考え、つくるということ。タノタイガさんの話からは、気軽に一人でも来てくれるようにしたいということ。を考えることができた。歩きだすための、新たな「点」だ。

2011-05-07 02:17:57
サイトウタカミ @takami1088

甲斐さん。メディアテーク1Fのフロアを今後、考え、語り合うための場にしていきたい。「考えるテーブル」というものを準備中。6月下旬から1年間はやる。考え、話し、変えて、また考える、そのための訓練が必要だ。

2011-05-07 02:21:06
サイトウタカミ @takami1088

加藤さん。鷲田さんの話からも関連して、「自治の回復」を考える。かつての寄合のように人々が集まり考える場が必要だ。寄合では、反対意見を言わない代わりに、反対する人が勝手に議題を変えた。その方が角が立たないから。ゆっくりと、行きつ戻りつしながら時間をかけて全員が納得できる方法を探した

2011-05-07 02:26:31
サイトウタカミ @takami1088

加藤さん。たとえば、個人的に昔から「海抜10m以下に人は住んではいけない、住むと災害にあう」と信じてきた。縄文時代の人たちの生活様式が根拠だ。こう言っても反対する人はやはりいる。反対はいったん受け入れ、海抜10m以下に住むリスクをわかってもらうための話し合いを怠らないことが必要。

2011-05-07 02:32:33
サイトウタカミ @takami1088

加藤さん。ボランティアも。行けない人や、行きたくない人だっているはず。精神的にまいった人もいるし、いろんな事情がある。行きたくない人の心にも寄り添う場、そんな思いも語れる場が必要だ。

2011-05-07 02:35:00
サイトウタカミ @takami1088

タノタイガさん。精神的に耐えられないという人がいることもわかる。けれど、どうしたらいいかわからなくてモヤモヤしてる人には、迷ってるくらいなら一回くらい(被災地ボランティアに)行ってみればと言いたい。動機をそんなに重く考えないでほしい。

2011-05-07 02:37:09
サイトウタカミ @takami1088

これにて、「歩きだすために」第4回、加藤種男氏、タノタイガ氏のトークセッション、まとめを終了します。なんだか、尻切れトンボのような印象ですが、実際、会場もそんな感じでした。これが終わりではなく、歩きだしたばかりなんだから、それでいいんだとぼくは思います。

2011-05-07 02:41:15
サイトウタカミ @takami1088

(個人的感想)正直に言うと、ぼくは「行けない人」・「行きたくない人」です。メディアテーク1Fの被害状況の報道写真パネルなど、視界に入れたくもありません。思い出すからです。「忘れたい、忘れられない」…ぼくにもモヤモヤがあるらしい。これを整理して、言語化するためにも「広場」が必要です

2011-05-07 02:45:30
サイトウタカミ @takami1088

(個人的感想)鷲田先生も、伊東さんや小野田先生、タノタイガさんや加藤さんも、みんな、実は答えの中で話していたんだと思う。あの「歩きだすために」という広場こそ言語化の場所、考える場所、語り合い、語り直し、市民力を回復する寄合であり、まさしくそこにいる人たちでつくれるみんなの家だった

2011-05-07 02:48:50