モンジの140字怪談集

@gyakuichimonji

「ここもか・・・」諦め気味に呟く管理人。どういう訳か、行く先々のマンションで自殺”らしき”ものを見る。「今回はゴミ置き場で首を括っていたんだ。前回は屋上からの飛び降りだったなぁ。あちこち折れ曲がり悲惨だったよ。うーん・・・今までの自殺、毎回同じヤツなんだ。本気で転職考えてるよ。」

@gyakuichimonji

モンジさんは「ゴミ捨て場」で 登場人物が「騒ぎ立てる」、「免許証」という単語を使った怪談を考えてください。 http://shindanmaker.com/114254 #kaidan_odai_jyo タイトル「ひとごと」

@gyakuichimonji

血の海と化しているゴミ置き場を見つめ、騒ぎ立つ人集り。目を背ける者、物珍しそうに覗き込む者、写メで撮影している者、ただ右往左往している者、いろんなヤツがいる。所持品が散乱しているし、たぶん飛び降りだろうな。財布から飛び出した免許書には俺の名前。・・・・・あ、そうか俺が飛んだんだ。

@gyakuichimonji

モンジさんは「裏庭」で 登場人物が「しゃぶる」、「停電」という単語を使った怪談を考えてください。 http://shindanmaker.com/114254 #kaidan_odai_jyo タイトル「ちゃぷぴちゃ」

@gyakuichimonji

決まって夜の九時に停電になる。ただ停電になるのは我慢できるが、裏庭に変なババアが出てくるのは我慢できない。下品な舌使いで≪ちゃぷちゃぷ、ぴちゃぴちゃ≫何かをしゃぶってるんだ。この世の者じゃないことは理解できる。けど、あのしゃぶり様がとてもこの世のモノとは思えない程、気持ち悪りぃ。

@gyakuichimonji

モンジさんは「ラーメン屋」で 登場人物が「なき出す」、「毛布」という単語を使った怪談を考えてください。 http://shindanmaker.com/114254 #kaidan_odai_jyo タイトル「出汁の素」

@gyakuichimonji

あれ以来、二度とラーメン紀行なんてごめんだ。飛び込みで訪れた一件の古ぼけたラーメン屋。中には客らしい客はいないが、幸薄そうな女性が一人。何かを毛布でくるんでいる。その女性が俺を見るなりイキナリ泣き出し、店主に向かってこう言った。「もう赤ん坊はいません。これが最後です。」と・・・。

@gyakuichimonji

モンジさんは「工事現場」で 登場人物が「砕け散る」、「泡」という単語を使った怪談を考えてください。 http://shindanmaker.com/114254 #kaidan_odai_jyo 　タイトル「証言」

@gyakuichimonji

「大抵の場合、大規模な建設工事現場での災害事故管理はしっかりしているだよ・・・・けど、アイツが監督なら話は別だよ。作業員が泡吹いて倒れるなんて日常茶飯事。このあいだの若い衆だって高所から落下し砕け散るように絶命したって言うぜ？事務所に奉ってる神棚が逆さまってのも気になるしなぁ。」

@gyakuichimonji

モンジさんは「歩道橋」で 登場人物が「汚す」、「シャッター」という単語を使った怪談を考えてください。 http://shindanmaker.com/114254 #kaidan_odai_jyo タイトル「慣れ」

@gyakuichimonji

シャッターを開け朝日を浴びる。眩しさを堪えると大きな歩道橋が見える。目の前の悲惨な光景に「代わり映えのしない朝だ」と一言。店は開けるが、まったく商売する気はない。むしろ嫌気が差しているのではないだろうか。自分の生業に。来る日も来る日も、血と肉と脂の汚れを洗い続けるだけなのだから。

@gyakuichimonji

モ ン ジさんは「映画館」で 登場人物が「しがみつく」、「小包」という単語を使った怪談を考えてください。 http://shindanmaker.com/94450 #kaidan_odai 　タイトル「デート」

@gyakuichimonji

ジャケットの左ポケットには小さな包み。彼女へのプレゼントだ。映画の後は軽く食事して、その後は・・・。想像を膨らませながら映画館に着く。人気の作品にも関わらず、時間帯があれなのか館内はガラガラだった。それもそのはず、スクリーンへ必死にしがみつこうとする老婆のオンステージなのだから。

@gyakuichimonji

モンジさんは「山小屋」で 登場人物が「捨てる」、「悪夢」という単語を使った怪談を考えてください。 http://shindanmaker.com/94450 #kaidan_odai 　タイトル「悪夢」

@gyakuichimonji

このところ毎晩、同じ悪夢に魘される。夢の中で、俺はいつも一件の山小屋に辿り着く。これから起こる出来事に、溜息をつきながら中へと入ると、そこはいつもと同じ光景。ありとあらゆる種類の人形達が踊り狂っている。ここにいるこいつら、すべてこの世から用済みの人形達。俺ももうすぐここで踊る。

@gyakuichimonji

もんじさんは「廃屋」で 登場人物が「狂う」、「猫」という単語を使った怪談を考えてください。 http://shindanmaker.com/94450 #kaidan_odai 　タイトル「かくれんぼ」

@gyakuichimonji

近所の廃屋、ここが僕らの遊び場だ。遊びはいつも決まって、かくれんぼ。「まただ！」アイツはいつも縁の下に隠れる。それが気になりアイツが隠れた後、僕もそっと入り込んだ。湿った土の臭いと入り混じり、何とも言えない臭いが立ちこめる。アイツは狂った笑顔で何十という猫の死骸と戯れていたんだ。

@gyakuichimonji

ギャクイチモンジさんは「ホテル」で 登場人物が「隠れる」、「絵本」という単語を使った怪談を考えてください。 http://shindanmaker.com/94450 #kaidan_odai タイトル「イケナイ関係」

@gyakuichimonji

そこはまさに、絵本から飛び出してきたと言わんばかりの外観を持つ、郊外のラブホテル。不倫関係にある二人は休憩のため、そこを訪れた。男と女は部屋に向かう廊下で一人の女性とすれ違う。瞬間、男が逃げ隠れるように目的の部屋に飛び込んだ。女もつられて飛び込む。男は震えた声で言う。死んだ妻だと

@gyakuichimonji

gyakuichimonjiさんは「商店街」で 登場人物が「ぼやける」、「火事」という単語を使った怪談を考えてください。 http://shindanmaker.com/94450 #kaidan_odai 初めてでドキドキするｗ

@gyakuichimonji

夜の闇を破るサイレン。現場へと急ぐ消防車とすれ違う。街の片隅、元商店街の一角。老夫婦が住む店舗兼住宅が今回の現場だ。凄まじく燃えさかる炎、濛々と立ち上る黒煙。深夜のことだ、老夫婦は火事にすら気づいていないだろう。全てがぼやけ、靄のようなアイツは毎晩俺の枕元で呟く、火が見たいと。