Fate系の妄言まとめ
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きっと、無辜の英雄であれと/人理の礎にされた少女達のお話
ぐだ清6
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ああ、もういやだ、どうして。 傷が痛む。心が痛む。 疲れた。やめたい。 誰かの声が聞こえる。どうしてお前がと叫んでる。 違う、違うんだ。私は、私だって、望んでマスターになったわけじゃないのに。 だって、私はただの一般人で、そんな、特別なんて何も無くて、それなのに、なんで、 「ますたぁ」
2019-05-31 23:14:15![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
そっと前から抱き寄せられる。甘い香りが私を包んだ。いつの間に入ってきたんだろう。いやだ。一人にして欲しい。 そんな本音を押し殺して、なんとか声を絞り出した。 「清姫、」 「ますたぁ」 呼びかけは遮られて、そっと小さな手が私の頭に置かれた。 「いい子、いい子」
2019-05-31 23:17:33![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
たったそれだけの事で、ぽろぽろと涙が溢れ出した。 「ますたぁは、よく頑張られていますね。とてもいい子、いい子です。私は貴女の母ではなくて、貴女の何でもないけれど、貴女の妻であるのだから、貴女を褒めて差し上げましょう」
2019-05-31 23:19:05![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
言ってることは支離滅裂だ。何でもないくせに、妻であると彼女は嘯く。いいや、彼女は嘘をつかないのだから、それは彼女にとって本当のことなのだろう。嘘を本当で塗り固めて、その上から更に嘘をコーティングするような暴挙。
2019-05-31 23:20:49![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
結局のところ、彼女にも嘘はわからないのだ。だから、こんな嘘つきを抱きしめて、甘い言葉で愛を囁く。私を安珍だと疑わず、私を愛しい人だと思い込んでいる。彼女もまた、人理焼却の被害者なのだろうか。こんなことが起きなければ、喚ばれることもなかったろうに。
2019-05-31 23:22:41![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
そこまで考えて、自然と己を被害者にカテゴリしていることに自嘲した。何を言っているんだ。滅ぼしてるのは私のくせに。確かに私の歴史とは違っているけれど、どこの世界も、笑っていたのに。生きていた人がいたのに。それを上から目線で「救う」だなんて。烏滸がましいにも程がある。
2019-05-31 23:24:10![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「ねえ、ますたぁ。今夜は共に眠りましょう。大丈夫、怖いものは何もありません」 「・・・・・・うん」 そしてまた、私はこの温もりに溺れるのだ。弱い自分に嫌気がさして、自己満足なヒロイズムを蔑んで、それでも彼女を求めて、彼女に赦されたつもりになって、たくさんの嘘を重ねていくのだ。
2019-05-31 23:26:32![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「大丈夫、大丈夫。貴女はちゃんと、救世主ですよ」「そんなこと、ないんだよ」「いえ、いえ、貴女をそうと呼称せず、誰がその名を冠しましょうや。常世総てを救おうとされる貴女こそが、きっと、最後の救世主なのです」「違う、違うんだ、だけど、でも、君にはそう見えるんだね」「ええ」
2019-05-31 23:29:10![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「そうか。だったら私は、それでいいや。君だけのヒーローになれたら、多分、きっと、とても素晴らしいことだと思うよ」「うふふ、面白いことをおっしゃいますのね。貴女は皆の救世主でしょう?」 コロコロと、飴玉のように清姫は笑った。
2019-05-31 23:30:46![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「私はヒーローなんかじゃない。そして、それは嘘じゃない。でも君は、私がヒーローなんだと言う。おかしいね。きっと、どっちかが嘘つきになっちゃう」「私もますたぁも嘘はつきません」「そうか、そうだなあ」「ですから、どちらも本当なのです」「君が狂っていて助かるよ、清姫」「失礼な」
2019-05-31 23:32:38![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「違うことを言う2人がいるなら、どちらかが偽物でないとおかしいだろう?辻褄が合わないじゃないか」「けれど、どちらも嘘でないのですから、どちらも本物なのでしょう?」「ううん、どうだろう、どうだろうね。それでいいのかな」「いいのです。だって、嘘じゃありませんから」
2019-05-31 23:34:17![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
「分からない、わからないけれど、でも、うん。ありがとう、清姫。君のおかげで、私はまだヒーローでいられるんだ」「まあ、まあ、素敵なことです。妻は旦那様を助けるものですから」「ふふ、そうだねぇ。君はきっと、いい奥さんだよ」
2019-05-31 23:36:10![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
そうすれば君は、バーサーカーなんて、英霊なんてならなくて良かったのかな。 そうすれば私は、狂戦士なんて、英霊になんてなるはずがなかったのに。
2019-05-31 23:38:36君を重ねて、私は、
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こんな夜中にひっそり投稿。マシュがいません。死ネタです。ぐだマシュ、ぐだ邪ンのつもりです。ただし一番出てるのは多分BB。敬語邪ンヌが性癖です。 あっ百合です。 君のいない夏 | 桜久夜 #pixiv pixiv.net/novel/show.php…
2019-07-20 01:17:32BBとカルデアのマスター11
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藤丸「BBはさぁ、なんで私たちを助けてくれるの?」 BB「えっマスターさそれ今更言います? こちとらセラフのときからルルハワも異聞帯もずっと一緒にいたんですけど? つい最近巌窟王さんに注射しましたよね?」 藤丸「いや君みんなに認知されてないから」 BB「認知って言わないでくださいホント嫌」
2019-08-07 19:40:39![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
BB「BBちゃん的にはマスターさんのこととかビオトープでぷかぷか泳いでるミジンコさんくらいどうでもいいですし、汎人類史はその隣で分裂してるアメーバくらいどーでもいいんですけどぉ」 藤丸「ミジンコとアメーバどっちの方が上?」 BB「今そこ聞きます? 強いて言うならアメーバ」 藤丸「負けた」
2019-08-07 19:40:51![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
BB「そりゃ貴女と人類だったら後者をとりますよ。まだそんな絆上がってませんので自惚れないでくださーい」 藤丸「じゃあ先輩と人類は?」 BB「は? まずそのふたつが同じ天秤にかけられるとでも?? 人類程度が先輩と等しいとか烏滸がましいにも程がありませんか???」 藤丸「ブレなくて安心した」
2019-08-07 19:41:50![](https://s.togetter.com/static/web/img/placeholder.gif)
BB「そもそも私、今までと変わらずに人間は嫌いですからね? しょうがないから人類を守ってるだけであって」 藤丸「え、なんで嫌いなのに守ってくれるの?」 BB「人類、というか、『善良な人間』は普通に守りますよ。・・・・・・恩返しも、ありますので」 藤丸「ふぅん。君って意外と律儀だよね」
2019-08-07 19:42:23