アイドル ✕ JK (錦戸)

しゅ @_b8159

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いぬ @_c8159

バイト中に『同じのください』てキャップを深くかぶった男の人が出してきたのはタバコの箱。後ろの棚から同じの探して「こちらでよろしいでしょうか？」見せると『ハイ』て絶対見てないやん……「420円です」無言で財布から電子マネーを抜くと一緒に免許証が出てきて「にしき…え」『あ』#エイトで妄想

いぬ @_c8159

『ごめん』「こちらこそすみません…」なんで謝られたのか分からんけどキャップを深くかぶってた理由に納得。『感じ悪かったやろ』「いやいや…」『嘘や おもっきり顔出てたで？(笑)』もう正体(そんな大袈裟なもんちゃうけど)知られたからなのかキャップを少しあげて目を見て普通に会話してくれる。

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「またまた〜…」『びっくりした？』「してます現在進行形で」『そっかぁ』「はい…あの420円です…」『あーはいはい、これで』電子マネーをかざすとこにピすると「あの…残高不足…です…」『うわぁ、ダッサ…1000円…いや5000円チャージで』「はーい」『今の忘れてな？ついったーしたらあかんで？』

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「え残高不足？(笑)」『おん』「来たことはしてもいいんですか？」『あかんよ！！するつもりやったん！？』「いや思いつきもしなかったです」『…自爆やん』「ですね(笑)」自分がついったーてゆう単語出したことを後悔しだす目の前の錦戸さん……思ってたよりずっと可愛らしい…(ウケる〜)「あっ、」

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しょぼくれてる錦戸さんの向こうに最強ゴテゴテ軍団が見えて「若い人来ましたよ！！」『えっ、行くわ！また来る！』コンビニとは思えへん言葉を残してタバコの箱を掴んで店を出てった。また来るって言ってももう会わないだろうな。

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それから2時間働いて店を後にすると駅で定期入れがないことに気づく。更衣室に忘れたか……今日に限って現金持ち合わせてないし取りに戻るしかなくて泣く泣く来た道を引き返す。(あれどうしたん〜)帰ったはずのわたしがおるから店長が心配してくれて定期を忘れたことを伝えると(探してくるよ〜)って

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中に戻ってったからお言葉に甘えて外で待ってると『あれ、高校生やったんや』さっきまで聞いてた声。「え…もう来た……」また来るって後日じゃなくて？その日のうちに来るって意味だったんや。『ちゃうちゃう さっき買ったこれな、』ポッケから出てきたのはわたしがさっきレジをしたタバコで

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『違ってん』「…え゛！！！？ごめんなさいごめんなさいごめんなさい！！」『めっっっっちゃ甘かった』「ごめ゛ん゛なざい゛〜」『嘘やで』「……ん゛？」『違うかったのはほんま』「返品…！できんか、わたしが買い取ります！」『アホ 未成年やろ』「…そーでした」『俺が罪に問われるわ(笑)』

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どうしようここは1発土下座？とか思ってたら(おまたせ〜あったよ〜)タイミングがいいのか悪いのか定期入れを持った店長が。「あっ、ありがとうございます…！すみません、あのさっきこの方にタバ…」『なんもないんで〜 連れて帰ります〜』タバコ間違えたこと店長に言おうと思ったら錦戸さんに口を抑え

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られてモゴモゴ。店長はおじいちゃんやから錦戸さんを知らんくて(多分)(彼氏さんかね？かっこええやないの〜)てニコニコして店内に戻ってった。「苦しかった…」『あほぉ店長に言うなやぁ』「いやいや…言わんとどうするんですか！交換してもらえたかもしれんのに…！」『その為に来たんちゃうし』

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『乗って〜』「外車……」『早く〜』「おじゃまします…」錦戸さんの車は2人乗りのやつだから問答無用で隣。ちっさいから距離近いしいい匂いするし…………『家、送った方がええよな？』「え、ハイ 他にどこに…」『飯でもどうかなって』「…週刊誌とか、てか制服やし…」『そっか、なら明日は？』

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「明日…学校です」『そのあと、とか？1回帰って着替えたら、ってめんどいよな…ごめん…』「いや…行きたいです、明日」『…へ』「頑張って大人っぽく、します 限界あるけど、」『…ええとこ聞いとく横山くんに』「あんまり難しいとこは無理です…行ったことないので、」『俺も無理やから大丈夫』

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「あ、家ここです」『明日迎えここでええ？』「家まで来てくれるんですか…？」『当たり前やんか…連絡先聞いてもええ？』「はい！番号言うので非通知でかけてもらえれば…」わたしがアイドルの番号もらうなんて、ね？『なんでやねん 登録してや』

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『そんな携帯落とすことないやろ？』「友達に覗き込まれたらどうします？」『彼氏できてん〜でええやん』「…いやいやいや、ないない」『てか待って彼氏おらんよな？おったら乗らんよな？』「いないです大丈夫です」『よかったぁ〜〜 おったら別れるまで待たなあかんかったわぁ』「…またまた〜」

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『こんな仕事やからさ、』「…ハイ」急にまじめな顔になった錦戸さんは『信じられへんのは分かる』「まあ正直そうですね」『やろ？でもな、俺も人間やから、男やから…フツーの』「…はい」『普通に人好きになるしかわええとも思う』目をそらさず、言う。ドラマを観ているようで自分に言ってくれてるの

いぬ @_c8159

が分かるからわたしも目をそらさずに聞く。『たまたま来た客がたまたまアイドルだったって思ってくれへん？』「たまたまアイドル…」『働いて金もらうのはサラリーマンとかわらんやろ？…額が違うだけで』「…ふ、そうですね、たまたま」『そう もっと軽く考えてみ？ナンパされた〜くらいで』

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そしてご飯の日。家に帰って自分なりの大人っぽい化粧と服装と髪型。お母さんに「化けたね〜」て言われたから大丈夫なはず……！『ついた』錦戸さんからの連絡を見て家を出るとこんな一般家庭の団地には似合わない高級車。でもそれもたまたま乗ってるだけだもん、深く考えない…！

いぬ @_c8159

「こんばんはっ」『…』「錦戸さん？」『っは、ごめん！こんばんは…！』「どう、ですか？」『大人、すぎるやろ…えぇ？こんなかわるん…？』よかった…！大人…！「釣り合うために頑張りました…！」『俺ももっと頑張ったらえかったぁ…』錦戸さんは昨日のキャップ、パーカーと違ってジャケットを着て

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てこの世のものとは思えないほどのイケメン。「いやいやこれ以上イケメンやったら同じ空間にいれないですから！」『あっまたや！今日俺をアイドル扱いするの禁止な』「してませんって！」『今したやん！』「今のはただのイケメンのお兄さん扱いです！」『…………………はぁ！？』「謎の間…」

いぬ @_c8159

『もー……俺をどうしたいん』「えぇ？」『好きになってもうたぁ、』「…へ、もう？」『もう？って(笑)』「いや、違くて！昨日好きになりそう、って…」『だってこれ俺のためやろ？』緩く巻いた髪の毛をすくうと『くるくる』て指を通し始める錦戸さん。「ちょ、もう行きましょう！」『んー？』

いぬ @_c8159

「んー？じゃなくて…！」しらばっくれる錦戸さんをどうにかしようと思ったらコンコン、と窓が叩かれる音がして「おかあさん…！」『え！？』外を見るとにやにやしたお母さんがいた。『挨拶しよ』「なんて！？」焦るわたしをよそに錦戸さんは車を降りたからわたしも続くと

いぬ @_c8159

「あらあらまあまあ〜」錦戸さんにすぐ気づいたお母さんがきゃぴきゃぴしてる。「おかあさん…！迷わ『はじめまして』」「はじめましてどうも〜 娘がお世話になってるみたいで〜…」『今日が終わるまでには送るので娘さんと出かけて、もよいでしょうか』「うちの子でよければ〜どうぞどうぞ〜」

いぬ @_c8159

『ありがとうございます、』「うん、じゃあ行きましょう！お母さんじゃあね！ばいばい！」このままだと錦戸さんがお母さんの餌食になる…！お母さんを玄関に押し込んで(？)また錦戸さんの車に乗ると「ごめんなさい…お母さんが…」『は〜………緊張した』錦戸さんはハンドルにおでこを当ててうなだれる

いぬ @_c8159

『でもこれで、あれやんな お母さん公認やんな』「公認…ですかね」『高校生やもんなちゃんとせな』「…錦戸さん」『んー？』「あの」『なにぃ？』「今日わたしを高校生扱いするの禁止です」『……ええん？』「ええん？っ、て」『こうゆうことしてまうよ？』「！」終