エイプリルフール特別企画 「シールダーバース：フロム フェイト/グランドオーダー」
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Jack_O_H_Nielse
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John＠マ力口2号
@Jack_O_H_Nielse
ともかく、彼女の学校に行ってみるとしよう。魔術的痕跡があれば少なくともこの世界の魔術師に会えるはずだ。こちらにもカルデアがあれば連絡を取りたいが、そこまで期待してしまうのはやはりどこか弱気になっているのだろうか。
2019-04-01 02:01:52
John＠マ力口2号
@Jack_O_H_Nielse
うきうきとした足取りでニコが戻ってくる。この苛立たしい少女も、一人でレイシフトする度に私を苛む寂しさと虚しさを紛らわしてくれるという意味では頼もしい味方と言えるのかもしれない。
2019-04-01 02:06:12
John＠マ力口2号
@Jack_O_H_Nielse
「思ったより気が利きますね」「ちょっと何を…あぁーー！！」 私はナゲットの箱を掠め取ると、3つまとめて口へ放り込む。これでまたしばらくは減らず口を聞いてくれるだろう。こうして私の……否、ニコの物語は始まりへ向かったのであった。
2019-04-01 02:14:01
John＠マ力口2号
@Jack_O_H_Nielse
◆盾◆ベストエピソード総選挙で第二位に輝いた記念すべきはじまりの物語【トランジェント・ウォール・オブ・スノウフラワー】でした。伝説のオリジンであるステイナイトのオマージュからはじまった本エピソードですが、改めて見返すとこの後の展開を予期した伏線が見受けられますね。
2019-04-01 02:22:17
John＠マ力口2号
@Jack_O_H_Nielse
当初予告なく登場した謎の少女ニコの正体について考察と議論が盛り上がった事も記憶に新しく、突然の新規オリジナルキャラクターか、はたまた既に登場した誰かの別世界での姿なのかという白熱した読者の熱が本シリーズをより多くの層へ届けてくれたのだと思っています。
2019-04-01 02:26:32
John＠マ力口2号
@Jack_O_H_Nielse
【お知らせ】 ◆盾◆ただ今より『シールダーバース:フロム フェイト/グランドオーダー』最終回の配信に先立ち、ベストエピソード総選挙の第一位の発表と該当エピソードの再配信を行います。
2019-04-01 13:31:17
John＠マ力口2号
@Jack_O_H_Nielse
なお、当アカウントより配信する作品群はFGO第1部の全ての章と第2部2章「無間氷焔世紀ゲッテルデメルング」までをクリア済みの方がご覧になることを前提にしております。御覧になる際はネタバレ等にご注意の上、必要な方は一時的なミュート等を行ってください。
2019-04-01 13:31:42
John＠マ力口2号
@Jack_O_H_Nielse
それでは栄えある第一位に選ばれたエピソードをどうぞお楽しみください。最終回の発表は夕方頃を予定しております◆護◆
2019-04-01 13:32:58
John＠マ力口2号
@Jack_O_H_Nielse
【これまでのあらすじ】 ダヴィンチの隠し工房を突き止めたニコとマシュ・B・キリエライトは、この世界の藤丸立香とマシュ・キリエライトは冠位時間神殿で消息不明になっていることを知る。
2019-04-01 13:33:53
John＠マ力口2号
@Jack_O_H_Nielse
そして更に他の世界からやってきた”シールダー“と合流し、大聖杯があると思わしき街はずれの山岳部へ向かう一同。しかし大空洞の中で彼女たちが目にしたのは、渦巻く魔力の前に佇む黒髪の青年……消息を絶ったはずの藤丸立香であった。
2019-04-01 13:35:23
John＠マ力口2号
@Jack_O_H_Nielse
感動の再開ね……と言いたいところなのだけれど、正直な話私……オルガマリー・アニムスフィアと藤丸立香の関係はそう深くない。もちろん特異点F――ここによく似た、焼け果てた街で初めてのレイシフトと歪んだ聖杯戦争に決着をつけたあの一件は忘れがたい。
2019-04-01 13:41:09
John＠マ力口2号
@Jack_O_H_Nielse
だけど、あの時からシールダーの疑似サーヴァントになった私は、私を庇ってカルデアスに呑まれた藤丸のためにも決して止まれない旅をして、マシュと共に世界を救った。我ながら薄情かもしれないとは思うが、あまりに多くの思い出を重ねた私にとって、彼の存在は既に折り合いがついている。
2019-04-01 13:45:52
John＠マ力口2号
@Jack_O_H_Nielse
人理修復の旅における報いるべき少なくない犠牲の一人、それが藤丸立香だ。 ……どうやら何人かのマシュの様子を見るに、他の世界では私がそうなっていたようだけれど。
2019-04-01 13:51:15
John＠マ力口2号
@Jack_O_H_Nielse
そういうわけで私はこのいくつもの世界にまたがる今回の事件の黒幕がこの世界の藤丸だとしても、自らの使命を全うできる自信があった。だが、この背後から感じるちりちりと毛先を焦がす熱から察するに、どうやら想定しうる中でも最悪の状況になったらしい。
2019-04-01 13:56:10
John＠マ力口2号
@Jack_O_H_Nielse
「二頭身！」「はい！所長！」私の構えた盾の上に、着ぐるみめいてデフォルメされたマシュが飛び乗る。盾を跳ね上げるのに合わせて跳躍した二頭身のマシュが宙を舞いながらごそごそとポケットを探る間に、トランクケースを抱えたまた別のマシュを背にして私は防御術式を起動した。
2019-04-01 14:01:23
John＠マ力口2号
@Jack_O_H_Nielse
Bの方を一瞥すると流石にキャリアが長いだけあるというか、指示するまでもなく既にニコを背にして盾を構えていた。
2019-04-01 14:06:08
John＠マ力口2号
@Jack_O_H_Nielse
「 其は終わりを告げる焔 」 一瞬の後、空気を焦がす凄まじい熱波を盾越しに感じた。「デタラメな熱量…まったくふざけてるわね！」「大丈夫なのですか！」「私はマシュを信じてるわ！」「大丈夫なんですよね！？」背後の不安そうな声に答える。実際ギリギリだ。
2019-04-01 14:11:03
John＠マ力口2号
@Jack_O_H_Nielse
「 クク 先輩と私を引き離したうえ先輩を騙るとは 」 激しい怒りと呪詛に満ちた低い声が辛うじて聞こえる。 「 ええ まさに怒髪天を突くというやつですね 灰も残さず消えなさい 」 いよいよ盾の外装が溶け始めた。私は盾に魔力を籠める。
2019-04-01 14:21:45
John＠マ力口2号
@Jack_O_H_Nielse
「え、えーーーい！！」気の抜けた一声。ポンと弾けるような音がした直後、盾に掛かっていた圧が消えた。 注意して盾から前を覗くと、放射状に焼け焦げた岩盤の上にポツンとプラスチックらしき質感の半透明と赤の玉が転がっている。「よくやったわ」「ま、間に合いました…！」
2019-04-01 14:34:05
John＠マ力口2号
@Jack_O_H_Nielse
なぜか煤けたアフロヘアになっている二頭身のマシュがため息をついた。「カートゥーンのような胡乱さですね、まったくどうなってるのやら」「『もっと』の35話で先輩が投げていたカプセルなのですが……」
2019-04-01 14:36:04