【テド惑】黒の守護神

重音テッド×惑 とある町に巣食った魔物と、それを退治しに来た青年の物語。
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大崎巧実 @mboxtw

街に巣食うのは一匹の魔物。滅びを誘う悪しき者。 だが彼の魔物は囁く。滅びを招いた者の正体を、その向けた背にある深い闇を。 その瞳に誰より強い光を宿して。 うちにいる唯一の眼鏡男子二人。二枚目はアップ。 街を滅ぼした魔物を退治しにきた惑がその真相を知り共闘する、というイメージ。 pic.twitter.com/9gMCzwzDt8

2019-04-08 01:17:32
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大崎巧実 @mboxtw

わっくんは今では滅んでしまったその街に、一匹の魔物が住み着いたという報告を聞いて、魔物退治の任務を引き受けやってきた。 そこにいたのはテッドさんで、彼はずっとその街で暮らしてた。 今までわっくんのように退治しに来た人を返り討ちにしながら。

2019-04-08 01:20:52
大崎巧実 @mboxtw

で、わっくんと対峙するのだけれど、そこでテッドさんは街が滅んだ本当の理由を語る。 元々テッドさんはその街の守護神だった。彼の守護によりその街は強固な護りで他を圧倒した。 『神』に守られた街だと、沢山の人々で溢れ、反映していったけれどそれを良く思わない者たちがいた

2019-04-08 01:22:57
大崎巧実 @mboxtw

その者達はテッドさんが邪魔だった。 彼は『神』と称されるほどに強く、故に彼に守られたその街に介入する事は不可能で。 邪魔な街とそれを守る神。その繋がりを断ち切りたくてその者たちは街に仕掛けを施した。 『守護神』を弱体させる為に。民達に彼を裏切るように。

2019-04-08 01:25:36
大崎巧実 @mboxtw

テッドさんは外敵から街を守りはするが、内側からの裏切りには弱く、その街はあっという間に滅んでしまった。 でもテッドさんは例え街が滅んでもそこに居続けた。守護神としてそれでも街を守り続けた。 例え自分が街を滅ぼした邪神と囁かれても。

2019-04-08 01:27:09
大崎巧実 @mboxtw

で。テッドさんを邪神にしたのは惑が所属する国。神様達みたいなイメージなのだけれど、自分達に従わないテッドさんが面白くなくて邪神に祭り上げたのです。 それでもしぶとく逆らい続けるテッドさんに討伐の命が下され、わっくんがその地に赴いた。

2019-04-08 01:29:08
大崎巧実 @mboxtw

わっくんは組織の中でトップクラスに強かったから、誰にも倒せない邪神の退治に抜擢された。 惑は人の為、世界の為に『悪』とされたテッドさんを退治する筈だった。でも、彼の口から語られた真実に動揺する。 自分達がその街を滅ぼした、というのが信じられなかった。

2019-04-08 01:31:01
大崎巧実 @mboxtw

最初は邪神の戯言だと相手にしなかったのだけれど、でも焦れた組織がわっくんごと滅ぼしにかかってきて、テッドさんの言葉が本当だったと知るわけです。 テッドさんは今も昔もその街を守る為に存在する。たった一つの約束を守る為に。その願いを叶える為に。

2019-04-08 01:32:56
大崎巧実 @mboxtw

誰に何と言われようとも、どんな敵が襲って来ようとも、テッドさんは変わらずそこに居続けた。何も変わらなかった。 彼の目に宿るのは何より強い光。それを見たわっくんはテッドさんと一緒に立ち上がる。自分の『正義』を成す為に。自分が信じたものを守る為に。 そんなお話でした。

2019-04-08 01:34:26
大崎巧実(裏) @mboxtw2

昨日のテド惑妄想が楽しすぎたので、続き的なやつを少し。 惑が組織を裏切り離脱してテッドさんと一緒になるんだけど、テッドさんの傍にいるとなんか変な気分になるなあ、なんて考えてた。 惹かれてる事に気付いてなくて、たまにちょっかいかけてくるテッドさんに騒ぐ日々

2019-04-08 07:49:38
大崎巧実(裏) @mboxtw2

で、それをなんとなく自覚し始めるのが、キヨテルが来てから。 うちのキヨテルはテッドさんの信者。例え愛してもらえなくても、彼が望むものを与えたい、とずっと支援し続けてた。 あの方は何百年も変わらない。ずっとただ一人の為に生きてる、そんな事を言って。

2019-04-08 07:52:29
大崎巧実(裏) @mboxtw2

好きなのか?ってわっくんに訊かれて。ずっとお慕いしています、って寂しそうに語られて。 それを見てたらなんか凄く辛くなった。その気持ちが、膨らんでいった。 遠くを見てるテッドさんの横顔を見ているうちに、苦しくなっていく

2019-04-08 07:54:39
大崎巧実(裏) @mboxtw2

そう言えば、って惑が気付いた。 奴は何故この街に拘り続けているのだろう?って。 守護神としての使命か、それともこの街自体に守らなければならない何かがあったのか。 汚名を被り、命をかけてまでも離れないその理由。 テッドさんは約束したから、と答えた

2019-04-08 07:57:17
大崎巧実(裏) @mboxtw2

遠い昔、テッドさんは惑がいた組織に所属してた。 自らを神々だと名乗り、世界を統治する者だと自負する者達。 けど、テッドさんはそれから離脱した。そこにいる理由がなくなってしまったから。 ただ一人の人間と出会ってしまったせいで。

2019-04-08 08:00:02
大崎巧実(裏) @mboxtw2

その人間はカイトなんだけど、カイトはこの街で産まれ、育った。この地が好きで、街の為に尽くしてた。 テッドさんはそんなカイトと出会い、組織でつまらない日々を送ってた事に嫌気がさしてしまったのね。 カイトと過ごす日常が楽しかった。 ずっと一緒にいたかった。

2019-04-08 08:02:39
大崎巧実(裏) @mboxtw2

組織から離反する時も相当揉めた。 神々の中で最高位に立つテッドさんを手放したくない組織は必死でテッドさんを引き留めた。 でもテッドさんは聞き入れる事なく出ていってしまう。 お綺麗な組織の中で言われるまま鎌で刈り取る仕事も魅力がなくて。

2019-04-08 08:06:10
大崎巧実(裏) @mboxtw2

組織を飛び出し、カイトと一緒に過ごした時間はそれまで長い時間生きてきたよりとても満たされたものだった。 でもそれも長くは続かず。カイトの命が尽きてしまう。 彼は最後に願った。この街を守って、と。そうしてカイトは眠りについた

2019-04-08 08:10:19
大崎巧実(裏) @mboxtw2

カイトと交わしたたった一つの約束と、二人で過ごした想い出と。 ただそれだけの為にテッドさんは街を守る守護神になった。 そんな話をするテッドさんに惑は訪ねた。アンタはそいつを愛してたのか?って。 そうだな、ってテッドさんは笑った。愛していたよ、って

2019-04-08 08:13:16
大崎巧実(裏) @mboxtw2

わっくんはさ、テッドさんの強さには凄い惹かれる気がするんだ。 惑も無茶苦茶強いけど、彼はどうしても甘いから、その強さを完全には発揮出来ない。 信じたものの為には、時に冷酷にもなれるテッドさんの強さはわっくんには無理だろうなって

2019-04-08 09:13:00
大崎巧実(裏) @mboxtw2

キヨテルがテッドさんに惚れ込んだ理由でもあるんだけど、端からみれば世界に害なす者と見えたとしても、彼には彼の正義がある。誰にも折れない信念がある。 だから同じように正義に生きるわっくんも、そこに魅力を感じそうだなって。 例え魔王となっても、彼は彼の正義を貫くから。

2019-04-08 09:15:54
大崎巧実(裏) @mboxtw2

誰かを愛した想いの為に。 自らが信じる正義の為に。 そんな想いに、うちの惑は共感しそうだなあって。 んで、そこに惹かれるんじゃないかなあって。 うちのテッドさん最低な男だけど、そこは魅力的に写るんじゃないかと

2019-04-08 09:18:13
大崎巧実(裏) @mboxtw2

テド惑続き。 テッドさんの告白を聞いて、余計わっくんの気持ちが揺れた。 理由はわからない。けど、苦しい。辛い。悲しい。そんな気持ちが一気にせりあがってきて。 自分が恋をした事に気付くのはもう少し後。自分が『何』にショック受けたのかもこの時はわからなかった。

2019-04-08 19:34:08
大崎巧実(裏) @mboxtw2

再び組織の連中が襲ってくる。今度は裏切り者の惑を処分する為に。 自分達の益にならないものはみんな排除するのか、とそんな体質をまざまざと突きつけられて酷く胸が痛んだ。 自分はこんな人達と同じ場所にいたのかと。自分も『こう』だったのかと

2019-04-08 19:36:03
大崎巧実(裏) @mboxtw2

傷付くわっくんにテッドさんは言った。戦いたくなければ戦わなくていい、と。お前は優しいからって。 こんな言葉を投げられたわっくんはそんなやわじゃねーよって鼻で笑った。苦しかったのは確かだけれど、自分はそんなに弱くはない。

2019-04-08 19:40:15
大崎巧実(裏) @mboxtw2

それに、俺が退場したらアンタの背中は誰が守るんだって。 俺くらい強くなければアンタについて行ける奴なんていないだろ?なんて。 凄く傷付いたのに、苦しかったのに、軽口叩けるまで復活した。きっと、一人だったら『自分』を保てなかったかもしれない、なんて思いながら

2019-04-08 19:42:16