ちょっとこのあたりうろ覚えになってるんだけど、二人一緒に戦ってるうちに、わっくんはこのままでいい、と思い始めるのね。 自分の前にいるテッドさんの背中を見ながら。襲ってくる組織の奴らをその大鎌で切り捨てる姿を見ながら。 あぁ、そうかって。俺は多分、こいつが好きなんだなぁって
2019-04-08 19:44:31黒い翼を広げて飛ぶその姿がとても雄々しく見えた。何より強く、気高い物に見えた。 そして、この恋が叶わなくていいと、自覚した瞬間にそう思ってしまった。 テッドさんはカイトとの約束の為に生きてる。そして、自分はそんな男の背を守る存在でいればいい
2019-04-08 19:46:27キヨテルの想いも以前のわっくんには理解出来なかった。 ただただ尽くすだけの愛情。テッドさんはそれを知らずに、そして自分の好きなようにキヨテルを使う。弄ぶ。 でも、今ならそれがわかった。それ以上を望んで無い事。『愛されたい』わけじゃないのだから
2019-04-08 19:48:37そう自分の気持ちを理解した時、わっくんはとても綺麗な翼を広げた。 雪より白い純白の翼。 自らを神々と名乗る組織に属せるものは、みんな特殊な人物だけ。 背中に白い翼と、人を越える驚異的な力を持ったもののみがその組織に属する事が出来る。 今まで、わっくんは翼を広げる事が出来なかった
2019-04-08 19:51:16人を越える強さを持ってはいたけれど、翼を持たないわっくんはただ能力が高かったから組織に入れたと思ってた。 どんなに鍛えても自分の背に翼は生えない。天使達にさえ劣ると囁かれるのが嫌で、誰より努力して今の力を手に入れた人。 翼なんかないのだと、諦めてさえいたのに
2019-04-08 19:53:02戦場で。自分の想いを自覚して、その居場所を見つけた時。わっくんの翼が開いた。すべてはわっくん自身の心が引っかかってたから。 誰かを強く、強く想う事。そしてそれをちゃんと自分の中に納める事。 それが翼を広げる力になる。
2019-04-08 19:54:47で、エピローグ。 遠い昔に滅んでしまった一つの街。そこにやがて再び人が集い始める。 街を守るのは二人の守護神。白と黒の翼を持つ神々がいつまでもその街を守り続けている、というお話。 多分わっくんはテッドさんと恋人にはならないんじゃないかな。……ほぼそんな関係だとしてもw
2019-04-08 19:58:16ずぼらで怠慢の塊みたいなテッドさんに、いつも説教してればいいなぁ。 わっくんは守護神としての使命感というか責任感で真面目に仕事したいのに、テッドさんが別にいいんじゃね?みたいな態度だから、少しは仕事したらどうなんだアンタは!!!って怒鳴りつける毎日。
2019-04-08 19:59:34で、終いにはテッドさんに「惑、お前って真面目だよなぁ…」ってしみじみ言われればいい。「アンタが不真面目過ぎるんだよっ!」って怒鳴り返せ。 けどそんな毎日が凄く楽しい二人。 毎日の見回りはいつもわっくんがしてるけど、何かあった時はいつの間にかテッドさんが解決してて悔しい思いすればいい
2019-04-08 20:01:20ぎゃんぎゃん騒いで説教するわっくんが煩くて、もーお前少し黙れ、っつーて突然キスするのもいいよね。勿論、されたわっくんはめっちゃ真っ赤になって「なななな何すんだ突然!!」って思い切り動揺して、「お前、可愛いなぁ…」ってしみじみテッドさんに思われろ
2019-04-08 20:03:07