ある女性研究者の自死によせて

三浦宏文 MIURA Hirofumi @HirMiura

同じ分野の研究者として心が痛い。印度哲学仏教学も日本思想史の仏教研究もどちらもポストはほとんどない。たとえ受賞歴などがあっても専任になるのはかなり厳しい。そのことを博士課程に入る時きちんと指導教員と話し合ったのかという疑問が浮かぶ。そして私事も相談できる先輩や友人がいてくれたらと twitter.com/asahicom/statu…

朝日新聞デジタル @asahicom

大きな研究成果を上げて将来を期待されながら、自ら命を絶った女性がいる。享年43歳。多くの大学に就職を断られ、追い詰められた末だった。仏教の研究で、2004年に博士（文学）に。都内の多摩地区にある実家に戻って両親と同居しながら、研究に打ち込んだ。 asahi.com/articles/ASM46…

2019-04-10 08:08:18

後藤 翼 @Goto_Tsubasa

最近西村玲先生の自殺が話題になってい、今更という感もあったが、朝日が取材したのか。仏教学自体一般に人気がないが、その中の各分野は更にニッチでかつ身内意識が強い。現職の僧侶及びその関連団体に支えられているための特殊な世界である。ポスト問題は恐らくその業界体質とも微妙に重なっている。

ITO Toshikazu @toshiitoh

仏教学だと仏教系の大学にしかポストが無く、大学のバックにある宗門の関係者が強いだろうな。

平林幸壽（元現代美術作家の住職） @Hirabayashi76

仏教学の世界って言いたくないけど… 経済的にゆとりのある寺院の副住職/住職子弟が仏教系大学の博士課程を卒業/満期終了して大学の研究所宗派へ そこから更に経済的にゆとりのある寺院の副住職/住職子弟が宗学研究所で研究を続け非常勤職を得られるのが大半という現状 twitter.com/mmktn/status/1…

Kyoko Nakanishi @mmktn

「家族と安定がほしい」心を病み、女性研究者は力尽きた：朝日新聞デジタル asahi.com/articles/ASM46… 西村玲さんの話が出ている。合掌

2019-04-10 08:13:57

平林幸壽（元現代美術作家の住職） @Hirabayashi76

女性の仏教学研究者の教授や非常勤の少なさは各宗門大学の仏教学科の教授、非常勤講師の中で１０～６人程度の教授陣の中に１、２人、大学により０人なのが物語ってる そして女性研究者が”宗学ではなく”サンスクリット語などの言語系か、図像学系の研究者が大半で宗学研究者の教授で女性はまずいない

平林幸壽（元現代美術作家の住職） @Hirabayashi76

宗門の大学で研究者として研究し続けるには《経済的にゆとりのある寺院の副住職/住職子弟》であり学部を卒業し副住職に就任した段階で自坊から十分な給与がでるが法務は住職が務めてくれる状況がほぼ必要。 ただし男性でも住職遷化に伴う住職就任や結婚などで研究者続けられなくなる場合が少なくない。

やみやみの木 @CHL1952

日本思想史専攻って、日本で東北大にしかないんですよ。あと東大の倫理学専攻で思想史やってるくらい。まだ宗教学や仏教学の大学院出てたら、私大の宗教系学科に就職できたかもしれないが、日本思想史ではいくら優秀でもね、、母校に残れなければ、隣接分野や学際分野で就職するしかない。

Satoshi Ikeuchi 池内恵 @chutoislam

亡くなった方とその家族には僭越ながら

Satoshi Ikeuchi 池内恵 @chutoislam

もちろん政治社会的な問題としては研究環境の劣悪さが主要な問題ですが、この方を中心の一人とする研究会に異分野からのオブザーバー的に出席してごくわずか会話を交わしたことがあり、ご自身の日記の一部を見る機会もあり、「家族を通じた安定」を重視し求めていたことは気に留めていいと思います。 twitter.com/sunnyfunny99/s…

永田夏来（さにはに） @sunnyfunny99

良記事だけど「「家族と安定がほしい」心を病み、女性研究者は力尽き」この見出しはどうなの。必要だったのは研究環境で、そこに性別関係ないでしょ。asahi.com/articles/ASM46…

2019-04-10 10:19:44

Satoshi Ikeuchi 池内恵 @chutoislam

「重視し」というのは、誤解を生むかもしれない。生まれ育ったご家族から、自分で選択した家族まで、事情は異なると思います。

Satoshi Ikeuchi 池内恵 @chutoislam

慈愛と理解に溢れる親を見捨てて海外なり遠方なりに職を求めたり、結婚による安定という価値観を一時でも選択しようとする価値観を身につけていなかったり、結婚離婚の失敗など恥とも挫折とも思わない方であれば、就職も決まっただろうし命を絶つこともなかったのか。これは推測ではなく嘆きです。

さらまわし @sara_mawa_sea

西村玲先生とは、数回だけお会いして、お話をしただけの仲です。それでも、理路整然とした発表を行う姿、おかしな質問に対して、穏やかに、それでも自説を曲げることをせずに反論する姿は、鮮烈に覚えています。

さらまわし @sara_mawa_sea

懇親会でも、穏やかに微笑みながら、楽しそうに過ごされていました。ニコニコと笑いながら、先生方から楽しい話を引き出す、聞き上手な方でした。

hamano_takashi @hamano_takashi

他の道を進めば、アカポス以外の世界にも目を、という向きもあるのかもしれないが、学振SPDといえば、野球で例えるならドラフト１位、それもその年代の目玉、ダントツの、という人材。しかもDC、PD取得と大学常勤職獲得の相関が強い人文系。とことんまで頑張るに決まってる。涙

大谷由香 @yukao1218

西村玲さん、とてもおしゃれで、言わずもがな賢くて、いつも凛としていて憧れだった。2013年の印仏学会のときに「大谷さんの最近の研究面白いね」と誉めてくれて、私は本当にそれだけで嬉しくて、お昼休みに入って人がいなくなった教室で、あれこれ意見交換(という名の質問責め)をした。

大谷由香 @yukao1218

西村玲さん、とても真っ直ぐな方でした。それが対人関係的に軋轢を生むこともあったかもしれないけど、とても学問に誠実な方で、私はとても好ましく思っていました。学問以外のところで、彼女が他人の言動をあげつらうようなところを見たことがありません。

大谷由香 @yukao1218

西村玲さん、日本がダメなら海外に目を向ければ良かったのに、という意見がいくつかあるけど、彼女は海外留学経験もあり、専門分野について英語で議論できるほど英会話が達者でした。海外での就職ももちろん考えただろうと思いますし、できなかった何かもあったのだと思います。彼女は精一杯生きた。