TVアニメ『えいたん！』をつくろう！【エピソード集】　※更新休止中

岡本雅哉 @masayaokamoto

＜えいたん！＞をもっと楽しむための短歌リンク集（その９）　エピソード【ピアノ！】http://bit.ly/h3FVM4　★とぅぎゃったーまとめ、第二期出来！ （第一期）http://bit.ly/eJi6EG （第二期）http://bit.ly/e80jEx #ei_tan

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【短い歌！】　ちよ「あ、あの教室見てみよ。ごめんくだｓ（唯花の肩を抱く正岡）……ちょっと、入れない感じ。えと、この英語の看板なんだろ？……んげい？あ、歓迎ってことね！で、俳句？って読めないわ。あとは、短歌？……あっ、短い歌か！ならナオちゃんも歌えるよね！」 #ei_tan

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【申込み！】　ナオ「部活、決めといてくれた？」　ちよ「バッチリだよ」　ナオ「ありがと。で、どこにしたの？」　ちよ「なんか英語で歓迎ムードのとこ。短い歌うたえればいいってさ」　ナオ「？」　ちよ「生物の正岡先生が顧問だって看板にあったから、机に申込書置いといたよ」　 #ei_tan

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【ナオ！】　ちよ「まあまあ～、放課後いけばわかるって！楽しみにしててー♪」　ナオ「（不安だわ……。ちよこに任せたあたしがバカだった）」　（生物準備室にて）　正岡「樫尾さんにはかわいそうだけど、間に合わなかったか。ん？……増えてる！え？小田島…ナオってまさか……」 #ei_tan

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【不安！】　正岡「たしか小田島ナオは『アトモス短歌会での活動に専念したいから、高校の部活で短歌を詠むつもりはない』って、『入射角』で円山短歌賞を受賞した時のインタビューで言ってたわよね。うちの学校にいたのも驚きだけど、どうして二年から文芸部に？不安だわ……」 #ei_tan

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【前向き！】　正岡「でもまあ、さっかく部員が6人揃ったんだし、前向きに考えましょ。樫尾さんもがんばってふたりも勧誘してきたことだし。あとは今日から一週間の仮入部期間が勝負ね。みんな続くといいけれど……案ずるより産むが易しかな。あっ、いけないこんな時間！授業授業！」 #ei_tan

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【初日！】　唯花「こんにちは。文芸部の部長を勤めさせていただいています、樫尾唯花と申します。部員はあと二人いるんですが掃除で遅れるそうなので、自己紹介を開始したいと思います。私は去年、文芸部に入って短歌を始めました。OGの早川ルミさんに手ほどきを受けました」　#ei_tan

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【活動！】　唯花「文芸部ではかつては小説・詩・エッセイ等も書いていましたが、部活としてのまとまりを欠いてしまい、一時は学校より活動停止処分を受けました。今は夏の短歌甲子園への参加を条件として存続が許可されています。全国大会出場めざしてがんばりたいと思います」　#ei_tan

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【腐！】　真希「質問いいですか？」　唯花「……どうぞ」　真希「活動停止になったのはどうしてですか」　唯花「……私も詳しくはわからないのですが、不謹慎な趣味を全面に出したオールカラー100Pの冊子を学校の経費で作成したのが原因とか。タイトルは確か『BL学艶』」 #ei_tan

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【真希！】　真希「いやタイトルまでは（笑）。で、あたし多和田真希っていいます。陸部で幅跳びやってるんですが、毎日思いつめた表情で窓の外をみていた樫尾先輩と目があうのである日心配して声かけたら、掛け持ちでもいいって言われて入部しました。じゃこれから練習なんでまた」 #ei_tan

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【ミーナ！】　唯花「あ、ちょっと！」　ミーナ「行っちゃいました……。次はわたしの番ということにするから。わたしは西川ミーナですから。先日まで父の仕事の都合でオーストリアにいたから」　唯花「え？タイとかベトナムじゃなく？」　ミーナ「アジアには行ったことないから」 #ei_tan

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【から！】　唯花「そ、そう……（見た目はどこからどう見ても東南アジア系なんだけど）。で、どうして文芸部に？」　ミーナ「部活よくわかんないから。正岡先生が、一番日本語の勉強になるからっていうから」　唯花「そ、そう……。短歌って知ってるかな？」　ミーナ「これから」　#ei_tan

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【比呂！】　唯花「……共に学びましょうね。ありがとうございました。次お隣りの方」　比呂「穂村比呂ですぅ。詩とか短歌は読むのは好きですケド、作るのは苦手ですぅ」　唯花「好きな歌人はいますか」　比呂「塚本邦雄と高瀬一誌」　唯花「（いきなり呼び捨て！しかも本格派！）」 #ei_tan

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【遅刻！】　ちよこ「苦しい！おやつ食べすぎたー！ナオちゃん待って！」　ナオ「早くしてよ！とっとと顔出してすぐ帰るんだから」　ちよこ「もう着いたってば！」　ナオ「ここぉ？なにこの貧相なウェルカムボード……って、え？文芸部ーーっ！？」　／　唯花「廊下が騒がしいわね」 #ei_tan

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【どうぞ！】 　ナオ「ちよっ！よりによってなんで文芸部なんかにー！」　ちよこ「だってー、時間なくてー、短い歌をうたう部活ならいいやって思ってー」　ナオ「短歌はちがうのよー！」 （教室の中から出てくる唯花）　唯花「新入部員の方ですね！お待ちしてました、中へどうぞ」 #ei_tan

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【ちよこ！】　唯花「これで６人全員揃いましたね。では残るおふたり、自己紹介をお願いします」　ちよこ「はいっ！２年Ｚ組加藤ちよこです！短い歌が得意なんでこの部活にしたんですけど、ナオちゃんに怒られました」　唯花「短い歌？」 ちよこ「看板に書いてあるじゃないですか」 #ei_tan

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【むり！】　唯花「あ、短歌のことですね」　ちよこ「『フジー、サファリパークッ♪』とか『カメラはヨッドバッシカッメッラッ♪』とかそういう／　ナオ「あーもううるさい！あんたみたいなノーテンキ娘に短歌なんかむりだから。あ、あたし小田島ナオですけど文芸部には入りません」 #ei_tan

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【ターン！】　ナオ「あたしはふつうの高校生活が送りたいの！短歌まみれなんてイヤ！」　ちよこ「ナオちゃんがやめるなら、あたしも……」　比呂「ふたりともまあ座って。お菓子でもどうぞ」　ちよこ「あ！パウダー250％ハッピーターン～♪」　ナオ「見え見えの手に乗るな！」 #ei_tan

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【ひとり！】　唯花「実は文芸部は部員が五名以下になるとただちに廃部なの」　ちよこ「（ﾓｸﾞﾓｸﾞ）なんで？」　唯花「三年生がちょっと問題を起こしてしまって。全員強制退部処分になって、その結果部員が私ひとりに……」　ちよこ「のど乾いた。あ、ジュースもらえます？」 #ei_tan

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【いいわ！】　唯花「さらに職員会議で協議の結果、文芸部には『短歌甲子園』への出場が義務付けられているんです」　ナオ「勝手すぎ！」　唯花「そうなんですが、でもわたし先輩と文芸部を守る約束があって、ナオさんなら／　ナオ「お涙ちょうだいはもういいわ、あたし帰ります」 #ei_tan

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【ばか！】　ちよこ「ナオちゃん、なに怒ってたんだろ」　唯花「実は小田島さんは、結社に所属する有名歌人なの」　ちよこ「秘密結社！？カジン！？よくわかんないよー」　比呂「樫尾さんからくわしく説明するわ。これでも食べて落ち着いて」　ちよこ「あ、地域限定ばかうけ♪」 #ei_tan

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【記念！】　ナオ「これ以上短歌に関わるなんて……」　（一年前）　Ａ太「小田島さーん！」　ナオ「ん？」　Ａ太「ジャーンッ！二鷹の森ザブリ美術館のペアチケット、ようやくゲット！付き合ってから１か月だろ。記念に今度の日曜日、どう？」　ナオ「（結社の全国大会だ……）」 #ei_tan

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【ごめん！】　ナオ「ごめんA太くん、その日はちょっと」　A太「えっ？」　ナオ「ごめんなさい」　A太「デート、いっつも平日じゃん。“〆切り、〆切り”ってうわの空だし……」　ナオ「だからゴメンって／A太「そんなに俳句が大事なの？」　ナオ「短歌っつってんだろ（怒）！」 #ei_tan

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【好き！】　ナオ「せっかく男子と付き合っても、いつもケンカ……結社だけでもめいっぱいなのに、部活もなんて！これ以上短歌漬けになったら、人並みの青春なんて送れっこない」　「でもアイツだけは“短歌を詠んでいるときの顔が好き”って言ってくれたっけ……今どうしてるかな」 #ei_tan

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【アラン！】　～ナオ１２歳、母と結社の全国大会へ。懇親会にて～　ナオ「ねえアラン、短歌、最近つまんない」　アラン「またそのセリフか。そのくせすごいの咏むからねキミは」　ナオ「悩んでばっかりでイヤになるんだもん」　アラン「そういう顔してるときのナオ、僕は好きだよ」 #ei_tan