予見しうる混乱を考えてみた4(被災者の数年・数十年後の住宅問題)
- babycoco_tw
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19.「転居できるならいいじゃないか!」思った人は、ちょっと想像してみましょう!そもそも、震災で自分が住んでいた家ではなく、民間借り上げ住宅に入居するということは、居住区から遠い地域になることが多いです。やっと慣れた「その場所」も出ていくことになるのです。
2011-05-11 20:12:2720.19の場合は、経済的に立場の弱い年配の方が多いそうです。阪神・淡路大震災当時、仮設住宅が遠く離れているため通院に時間をかけていた状況と同じで、市営や県営住宅は、今、通院している病院からも遠く、周りに知人がいない。仕方ないと言えば仕方ないのでしょうが、それは予測できなかった。
2011-05-11 20:13:0721.今回の震災でも、同じようなことが、今後数年あるいは十数年のうちに起こるやもしれません。今、住宅について悩んでいらっしゃる被災者の方は、できれば、そういう事例も踏まえてお考えいただければ、同じ苦労はしないかと思います。自分の状況に当てはめて想像してみてください。
2011-05-11 20:13:3522.なお、これは被災地だけではなく、疎開している地区でも起こりえます。被災地以外に疎開や移住をした場合、まずは、精神的にも経済的にも安定すること必要です。阪神・淡路大震災と同様に「故郷を見捨てた」と悩まれて、自分を責めがちですが、まず、健康的に生活を立て直すことが重要です。
2011-05-11 20:14:0723.被災地以外で再建を目指すという選択肢は、今後、割合として増えていくと思いますが、その誰もが故郷に思いを残しています。表面化しにくいこういった問題も忘れてはいけないと思います。受入自治体では様々なサポートを用意しているので、是非相談してみてください。相談しなきゃ始まりません!
2011-05-11 20:15:1324.最後に、何度も言いますが、「被災者」という言葉は大変便利な言葉ですが、ひとくくりにしてしまうのは、いらぬ誤解を生むことになりやすいので注意が必要です。被災地にいてもいなくても被災者は被災者です。全てを失っても被災者、家財道具を持ち出せても被災者です。
2011-05-11 20:15:4025.11.で紹介しました阪神・淡路大震災によって集合住宅の問題点が浮き彫りになった「六甲グランドパレス高羽」。住民の方が詳しく記した本が神戸新聞から発売されていますので、ご興味のあるかたは是非、一読してください。 http://twitpic.com/4w7hxj
2011-05-11 20:18:42Togetter-「予見しうる混乱を考えてみた2(被災地での学校・仕事編)」http://togetter.com/li/115576
2011-05-21 19:33:05