のりまき文庫

TLにきまぐれ投下した140文字SS+短歌収納庫。APH二次創作(腐)中心・オリジナルも。 とあるバンドの俺得ナマモノSSはこちら⇒別冊のりまき文庫http://togetter.com/li/109808
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(≽ゆܫう≼)♣ᎯᏟᏋ @norimakeith

】 米日/英日/日英/伊日/加→日/米日/日→立/露日/ぽち日/日+中

2010-04-10 01:09:06
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愛する人を優しく愛せる人が羨ましい。この口はこの手はこの身体は、最早彼を傷付けるためだけの道具になってしまった。己を狂わせる漆黒の瞳は今日も涼しげで、それが尚更俺の腹の中をどす黒く染める。ああ壊したい全て壊したい。濡れる闇を覗き込めば、にたりと赤く三日月。罪深きは俺、それとも…。

2010-01-03 00:32:35
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一輪の椿になって貴方に愛でられたなら、嗚呼どんなに幸福でしょう。細い花瓶の中からあの人と交わる貴方を毎日観賞。蔑みの眼差しが私の栄養。毒々しく妖美に咲きましょう。やがてぼたりと首が落ちたら、その足で蹴飛ばし踏み潰してほしいのです。愉快と笑う薔薇色の頬の美しさよ、私は何と果報者か。

2010-01-24 01:34:29
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涙と嫉みをじっくり寝かせて食前酒を作りましょう。揃いの杯にたっぷり注いで、貴方だけに飲ませたい。煩い弟の口は縫い付けて、目玉は糠床に押し込んで。ほらほらもう一杯如何です。とろんと酔った貴方を眺めて私はぺろりと舌舐めずり。そろそろご飯にしましょうか。お手々を合わせて「いただきます」

2010-01-24 13:18:45
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ねーハグしてハグして!仕方がありませんね…。ぎこちなく回される腕、小さな身体、艶々した黒い髪、良い香り。隙だらけだな、くすっと笑っていつもよりとびきり深いキスをあげる。暴れたって離さないよ、抗議の声も聞こえない。可愛い子には優しくする主義だけど、たまにはいじわるしたくなるでしょ?

2010-02-11 18:52:02
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もぐもぐ動く口を見つめて固唾を飲む。とっても美味しいですね、その声と笑顔に弾ける鼓動。「本当、ですか!良かった!それであの…」踏み出す勇気!「こっこれからも僕の手料理を食べてもらえませんか!」「ええ喜んで。じゃあ次は他の方も誘いましょうか」ああ、どうしてこうなっちゃうんだろう…。

2010-02-11 19:52:39
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寒いよー雨は嫌だよー退屈だよーゲームしようよー。へばり付いて、もとい、のしかかってくるこの人は一体いくつなんでしょう。「大きな5歳児ですかあなたは」呆れて言えば一瞬きょとんとして、何やら悪い笑顔。「楽しい遊び見ーつけた」そしてその笑顔が見たいだなんて。「あーそーぼ」…いいですよ。

2010-02-11 21:29:29
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「ここは落ち着きますねぇ」「そう言っていただいて光栄です。で、今日はどういった愚痴を?」あはは、正座をして緑茶を啜る青年は困ったように眉を下げて笑う。頭が上がらないあの人、出稼ぎ先のあの人、そして相愛のあの人の愚痴。いくらでも聞きましょう、想いを八橋に包むのは私の特技なのだから。

2010-02-11 21:40:52
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「血が出てますよ」「あ本当だ」手首に知らぬ間に出来た傷、妹に追われるうちに切っちゃったのかな。大したことないよと微笑めばやや思い詰めた目にぶつかる。次の瞬間、彼の舌が傷口をなぞった。「な…っ」「もう少しご自分を大事になさって下さい」でも僕は今、自分以外を大事にしたいと思ったんだ。

2010-02-11 21:57:08
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「雨の日はお散歩に行けませんね…それに古傷も痛みますし」ぼんやりと遠くを見つめて呟く彼の傍にそっと寄り添う。こうして一緒の時間を過ごすことが僕にとって一番の宝物なんですよ、だからそんな悲しい顔しないで。彼の手がふわふわと頭を撫でる。「どうもありがとう」僕はぱたぱたと尻尾を振った。

2010-02-11 22:13:02
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真白な半紙を走る筆は濃淡を描き目の前に彩りが広がる。墨の色でしかないそれが何故これほど美しいのか、幼い時分それが分からず幾度も尋ねたが、その人は優しく微笑むだけだった。真白な軍服を彩る鮮やかな朱。今なら分かる、貴方を裏切った今なら。私の手はあんなに美しいものを描くことは出来ない。

2010-03-24 12:40:03
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引き出しの奥に出せないままのクリスマスカード。一体何度同じことを繰り返すのだろう。可愛く振る舞うなんて今更出来ない。粗暴な幼馴染の位置を死守して前進も後退もしたくない。本当の想いは見せられない。書きかけのSzeretlekが虚しい自分を嘲笑った気がして、握り潰してやっぱり泣いた。

2010-01-10 03:07:15
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気付いたら後ろ姿ばかり見ていた。目が合えば眼光鋭く物騒なもんを手にこちらへ向かってくるもんだから、なるべく視界から消えていようと思った。だいたい殴りかかって来ながら、何でそんな泣きそうな顔してんだよ。お前は笑ってろ、そんでさっさと幸せになれ。見守るだけじゃ我慢出来なくなる前に。

2010-01-10 15:23:18
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友達とセックスしちゃいけないなんて誰が決めたの?酔った勢いなら事故で済むから強めの酒とその気にさせる言葉を与えて、後はゆらゆら理性が沈むのを静かに待って、シャワーも浴びずにさっさと済ませてしまうだけ。鼾鼻に噛みついて最高に笑えて傷付く言い訳に期待して、グーテンモルゲン、私の友達。

2010-04-19 00:34:16
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伊兄弟】 独伊+普洪/普伊/仏ロマ/伊/伊兄弟1・2

2010-04-10 01:08:22
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些細なことで言い争って、追いかけっこしてリビングを飛び出す2人。でもなかなか戻って来ないから、心配してちょっと様子を見に行ったんだ。そしたらカーテンの隙間から、バルコニーにいる2人が見えちゃった!いいなぁずるい。ねーねー俺たちもしようよ、今日だけは甘ったるいのも悪くないでしょ?

2010-01-18 01:06:32
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淀みの中を泳ぐ金魚。暗い暗い水底ではその眼に光も届かない。溢れる涙、声もなく開閉を繰り返す口、身体に付けられた痕はまるで鱗のよう。漸く捕らえたんだ、誰にも触れさせはしない、例え弟であっても。…ねぇもっと、ひらりと尾鰭を振る溺れた金魚。退化した眼には淀みすら美しい、なあ笑えるだろ。

2010-02-03 02:22:48
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プライドが高く人に懐かない猫のようだと思っていた。だが反応も鳴き声も想像以上とくれば、よくまぁ躾けたものだと感心する。「今のお前を見たら何て言うだろうね、あいつ」見開く目には絶望と恐怖。言ったでしょ、お兄さんに冗談は通じないって。あいつが付けた首輪の鈴は月もない夜に鳴るって話さ。

2010-02-04 01:55:00
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気持ち良いことが嫌いな人っていないよね。俺は好き。でも好きな人に気持ち良くなってもらうのはもっと好き。苦しい悦びに眉間の皺を深く刻み甘ったるく耐える顔を見上げてると嬉しくなっちゃって、焦らしたり急かしたり。正直な反応が可愛くて吸い上げながら笑いかける。ねぇ次は俺を気持ち良くして?

2010-02-21 02:32:46
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離れ離れになっても俺たちは2人で一つだよね、無邪気に笑ってそう言ったいつかの弟の言葉を思い出す。両目は光を失いつつあり、身体はベッドに食われてしまいそうだ。兄ちゃん、涙声の弟が横たわる身体を抱き締める。…消えないよね?ねぇ返事してよ、何か言ってよ。泣き虫の頭にそっと手を伸ばした。

2010-03-17 01:20:37
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呼んだんだけどまだ来ないんだ、いつもなら飛んでくるのに。変なところで空気読みやがって。誰がと聞くこともなく毒づく兄の顔はしかし穏やかだ。くすんだ目に僅かに光が戻る。…全部嘘なのに。だってあの人に会うなと告げたのは俺だから。ねぇ兄ちゃん、消えちゃやだよ。ずっと俺と一緒なんだからね。

2010-03-17 23:45:08
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起きがけ、みっともなく枯れた声に思わずため息。左に顔をやれば含み笑いで朝の挨拶と重なる唇。昨日頑張り過ぎちゃったねなんて、誰のせいだと思ってるんですか。膨れて背を向けると芝居掛かった科白で嘆く、メイプルよりも甘い響きに体を浸す。ねえもっと甘くして、残さず全部食べて、この僕だけを。

2010-01-05 00:33:03
(≽ゆܫう≼)♣ᎯᏟᏋ @norimakeith

甘い香りを纏いこちらへ駆け寄る幼い姿は永遠に色褪せない。青白い顔、握られた鈍光は頼りなく震えている。それでもこの胸には大輪の薔薇が咲き零れ、深紅は君の手をも染め、その香りは麗しい。惑う心は蒼い月のせいにして、それより子守唄でも聴かせておくれ。安っぽい葬送曲よりずっとましだろうさ。

2010-01-31 02:46:54
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