「電子書斎(工房)のつくりかた」第4回 ~ビジネス界で流行中の「RPA」を、個人レベルでも活用しよう!~
個人レベルで「RPA」が向くのは、「お金」が関係する部分、それもコストやメリットが大きい部分、定型作業が多い部分に向いている、と考えている。
2019-05-12 22:38:25たとえば、「住宅購入」の例を考えよう。一戸建てにしろ、マンションにしろ、2千万、3千万円するような場合に、相場からのズレによって、2百万、3百万くらいの損得は発生するだろう。
2019-05-12 22:40:33そこで、不動産情報サイトに毎日張りついて調査すれば、掘り出し物を見つけられるかもしれない。が当然、毎日張りつくのは面倒くさい! そこで、RPAツールで自動化するのはどうか?
2019-05-12 22:42:24RPAツールによって、WebサイトからExcelにデータを渡し、データ分析すると、手動では分からなかった傾向が見えてくるかもしれない。
2019-05-12 22:44:01高い買い物は効果的だが、高くないといけないということはない。たとえば、ネット通販での買い物を、あるていど自動化するとか。お金は変わらなくても、時間が節約できるかもしれない。
2019-05-12 22:46:38全員には当てはまらないが、たとえば副業的なお金を生み出すことに、RPAを使うことも可能。仕入れる賞品の確認とか、売上データの保存や解析とか、所有している株価の確認とか。
2019-05-12 22:48:50ここで、連載の前でした議論をふり返ろう。現在、財政赤字を含めた国民負担率が5割近いので、収入の半分は税金で消える。収入を上げるより、支出を減らす方が、2倍効果があることになる。
2019-05-12 22:50:59そして、時間も同じだ。毎日1分節約すると、年に365分、約6時間の節約。毎日10分節約で、約60時間。しかし、睡眠時間などの税金的時間を引いた純粋な自由時間で考えれば、体感的にはもっと多くなる。
2019-05-12 22:56:12休日でも、睡眠時間の8時間と、食事や風呂など自由にならない4時間くらいで、合計12時間は固定消費されて、自由な時間は12時間だとしよう。すると、60時間は、休日5日に相当する。
2019-05-12 22:57:26さらに、10分で5日なら、60分で30日。つまりもし、1日1時間を節約できるなら、実質的には1年に1ヶ月休日を取れている計算になる。
2019-05-12 22:59:381年で1ヶ月の休日は大きい! もちろん、食事にも効用があるから、試算の仕方について、異論や批判はあるかもしれない。だが、大ざっぱな叩き台なので、計算自体にはこだわらない。イメージをつかみたいだけ。
2019-05-12 23:01:38ところで、ここまでコスパの話に終始してるが、定量化しやすい、分かりやすい議論になるから、どうしてもお金の話が多かった。しかし、「世の中金」だと言いたいわけではない。「人はパンのみにて生きるにあらず」
2019-05-12 23:05:39たとえば、「地下アイドル」(の追っかけ)のような、マニアックな趣味を持っている場合、情報を探す労力が余計に掛かる。マニアなものはテレビとかで映らないから、能動的に探さないと見つからないから。
2019-05-12 23:07:24そこで、RPAツールを使って検索を自動化することで、地下アイドルのような、ニッチなジャンルの趣味も楽しむことができる。こういうのもメリットだろう。
2019-05-12 23:08:10もちろん、マニアックな趣味の人間は昔にもいたが、今はネットがあるのが非常に大きく、昔より確実にコスパが良い。(ライト)オタクが増えたのも、コンピュータによるメディア環境の変化が影響しているかも。
2019-05-12 23:09:52そろそろまとめに入りたいが、「RPA」はブームだし、利用しやすいGUIツールがあるが、個人レベルで利用するには、自動化の効果が大きい所を見つけだす必要がある。
2019-05-12 23:14:56RPAは、自動化する部分は簡単になっているが、自動化する定型的な作業を認識する方が難しい。さらにいえば、自動化できるように作業を定型化する合理化の方がさらに難しい。
2019-05-12 23:16:49これはRPAに限らず、「ERP」(パッケージ)でよく言われていたことだ。日本企業は、業務にシステム(開発)を合わせる。欧米企業は、システムに業務を合わせる。後者の方が、効率的で生産性が高いと。
2019-05-12 23:18:53そこまで含めて、生涯設計、人生設計、生活設計の重要性だろうと考えている。つまり、手段の進化に合わせて、新しい目的が可能になる。シェアリングエコノミーもそうだけど。
2019-05-12 23:22:54デジタル環境は日々進化しているので、生活をデザインし直せば、意外とできることがあるはず。この「デジタル&デザイン」が、令和時代をコスパ良く生きる鍵だと思う。
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