2019-05-16のまとめ
2016年大統領選挙における有権者の属性と投票行動 pic.twitter.com/FjXfusUc7v
2019-05-16 23:09:49日本でも話題になった『ヒルビリー・エレジー』(Vance 2016)に至っては、この本自体トランプ支持者を扱ったものではないものの、ここで描かれるような極度の貧困、アルコール依存症、ドラッグなどの問題にあえぐオハイオ州南部の白人たちは
2019-05-16 23:09:49政治参加を行なうために必要な収入や能力(教育)などのリソース(Verba, Schlozman, and Brady 1995)を欠いており、一般的には投票に行かずに棄権する人々であり、トランプ勝利の原動力となったとは考えにくいし、実際にそのような証拠もない(9)。
2019-05-16 23:09:49データが示すように、むしろ貧困はクリントンへの投票と結び付く要因であり、トランプに投票した大部分の白人たちは学歴が低くともそこそこの所得があり、政治参加を行なうだけの時間的・金銭的余裕と知識をもっている人々である。
2019-05-16 23:09:50有権者集団ごとの内政の争点に対する態度比較(2016年大統領選時) pic.twitter.com/4k279M8XxY
2019-05-16 23:09:50有権者集団ごとの対外政策の争点に対する態度比較(2019年2月) pic.twitter.com/TQt8NnJWqC
2019-05-16 23:09:50特筆すべきは、移民政策をめぐるトランプ支持―不支持間での大きな意見の隔たりである。ここでも前節までで指摘したとおり、他の争点との比較において、トランプ支持を決めるうえでの移民問題の重要性がみてとれる。
2019-05-16 23:09:51(。 ・ω・))フムフム トランプが進める大規模な公共投資や防衛費の増大など財政支出の拡大は「大きな政府」を志向しているという意味で保守イデオロギー的に反すると批判されるが、トランプ支持連合のなかで重要な役割を果たす白人労働者層の政策選好を考えるとこれもまた理に適っている。
2019-05-16 23:09:51(´ω`;) トランプ支持者は、決して「アメリカの国力は落ちたしもう他国のことは構っている余裕はない、国内だけでやっていこう」と考えるような意味での孤立主義ではなく、いわば「倹約的なタカ派(frugal hawk)」(13)とでも言うべき存在であろう。
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