「反緊縮経済政策Q&A」Q14 金利が上がると、国の借金が雪だるま的に膨らんでいきませんか? A14 「過去の借金」に金利上昇は関係ありません。
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Q14 金利が上がると、国の借金が雪だるま的に膨らんでいきませんか? A14 「過去の借金」に金利上昇は関係ありません。 「反緊縮経済政策Q&A ver.1」rosemark.jp/2019/02/18/01-…
2019-05-05 19:04:01すでに発行された国債は、満期になったとき額面に書いてある金額を返せばいいのですから、いくら金利が上がっても、そこに書いてある金額以上のおカネを払う必要はもともとありません。政府が支払う利息も、毎年決まった「表面金利」なので増えません。だから雪だるまにはなりません。
2019-05-05 21:10:14日銀が金利上昇後の国債を持ったときの利息は、結局は、「国庫納付金」として政府に戻すものです。ですから、金利が上がっても国の財政負担が実質的に増えるわけではありません。
2019-05-05 21:10:41それが、利払いが増えているみたいで見かけが悪いと言うならば、特に売りオペに使われることのない「根雪」部分の国債は、無利子永久債とか、財務省が発行する50兆円分の硬貨などに換えてしまえばよいでしょう
2019-05-05 21:10:59近年では、毎年国が民間に発行している借換債100兆円余りのうち、90兆円余りは日銀が持っている国債のおカネを返すために使われています。そしてそれを超える額の国債を日銀が民間から買い上げて、自己の金庫の中の国債が減った90兆円ぶんを埋め合わせた上さらに増やしています(A2参照)。
2019-05-05 21:11:16ですから、借換債の大半は結局、日銀が保有することになりますので、その金利が上がっても国庫納付金が増えるだけで財政負担は増えません。
2019-05-05 21:11:39これは、民間を間に挟んでいますが、事実上は、政府が日銀に返すおカネを日銀自身から借りて借り換える「日銀乗換」と同じことです。
2019-05-05 21:12:08日銀の人に問い合わせたところでは、最近では日銀が国債をどんどん買い上げて民間で国債不足になっているので、その需要に対応するために、直接乗換を減らしていったん民間を通すようになっているとのことです。
2019-05-05 21:12:26ならば、逆に日銀が国債を売ろうかという時代になったなら、そんな国債不足は解消されているはずです。日銀保有国債のうち、インフレを抑えるために、おカネを消滅させる目的で償還するぶんだけに税金を使い、残りは満期がきても直接乗換するようにするべきでしょう。
2019-05-05 21:12:48そうすれば、そもそも乗換のための国債の金利を、市場金利に合わせて上げる必要もありません(金利を上げても国庫納付金が増えるだけなので同じことですが)。従って、私たちは日銀保有国債については、間接的な借換よりも直接的な借換のほうがよいと考えています。
2019-05-05 21:13:08名目金利が上がって困るのは、ひとつは国債の新規発行分です。新規の国債の売り値が下がるためです。しかし、名目金利が上がってしまった頃というのは、デフレ脱却が済んで景気がよくなった頃のはずです。
2019-05-05 21:14:08このように、むしろインフレ抑制が課題になっている時期においては、政府支出は増税で資金調達すればいいのです。
2019-05-05 21:14:16インフレを抑えるために日銀が民間に売った国債も、のちに満期が来たときに政府が借り換えようとしたら、金利が上がる(発行価格が下がる)かもしれません。
2019-05-05 21:14:49しかしインフレを抑えるのが目的ですから、経済学的なそもそも論では、借り換えなどせずにちゃんと償還んしてこそ、世の中からおカネを消すのに役立つというものです。
2019-05-05 21:15:13