尾上先生の勉強風景 (25) 『ネコがこんなにかわいくなった理由』『ニワトリ:人類を変えた大いなる鳥』『犬のココロを読む』『伴侶種宣言:犬と人の重要な他者性』『犬:その進化、行動、人との関係』

だー
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尾上正人 @9w9w9w92

「ヒトに餌をもらったり、ゴミをあさったりと、ヒトに依存して生活するネコを一般に『野良ネコ』、ヒトの生活圏への依存がまったくみられない、野生動物とみなされるものを『ノネコ』と呼びます」199頁

2019-05-18 05:32:32
尾上正人 @9w9w9w92

Lawler, Andrew. (2014) Why Did the Chicken Cross the World? The Epic Saga of the Bird that Powers Civilization, Atria Books. =2016 熊井ひろ美訳『ニワトリ 人類を変えた大いなる鳥』合同出版 合同出版といえば、ネオ・マルクス主義(懐かしい…)

2019-05-18 06:11:35
尾上正人 @9w9w9w92

「ブリスビンの考えでは、セキショクヤケイの本来の臆病さを打ち消すような遺伝子の突然変異がなければ、より穏やかで近代的な鳥[ニワトリ]への道は開けなかったはずだという」41頁

2019-05-19 09:31:44
尾上正人 @9w9w9w92

「日本の研究チームは最近、この鳴き声の出どころは人間よりも先に光に気づく雄鶏の敏感な概日時計…だということを明らかにした」71頁

2019-05-19 15:57:27
尾上正人 @9w9w9w92

「ポリネシア人がコロンブス以前に新世界にたどり着いた可能性に新たな焦点が当てられることになった。最近の遺伝子研究によると、[中米原産の]サツマイモはアンデスの高地の住民からポリネシア人の手に渡され、ポリネシア人がそれを西へ広めて、はるばるニュージーランドまで伝わったらしい」107頁

2019-05-20 09:26:30
尾上正人 @9w9w9w92

「太平洋上の人類の移動を再現するための最善の方法が、ニワトリを使うことなのだという。セキショクヤケイの行動圏の東端であるバリ島よりも東でニワトリの骨が発見されたら、それは人間が船で持ち込んだしるしなのだ」116頁

2019-05-20 09:49:24
尾上正人 @9w9w9w92

「ハプロタイプDは日本からフィリピン、インドにいたるまでの闘鶏用品種と関連しているので、ニワトリが原産地から拡散した大きな要因は闘鶏だったのかもしれない。古代においてニワトリの戦闘能力が肉と卵の生産能力に勝っていた可能性があるという話は、科学者の興味をそそっている」119頁

2019-05-20 10:01:17
尾上正人 @9w9w9w92

「スペインに対するフィリピン人の反乱の指導者ホセ・リサールは、闘鶏が大嫌いだった…彼はこのスポーツをアヘンの吸引にたとえている…1896年にリサールを死刑に処したので、彼は独立という目標に殉じた犠牲者となった。その犠牲に敬意を表して、彼の命日は法律によって闘鶏が禁じられている」131頁

2019-05-20 10:56:33
尾上正人 @9w9w9w92

「バラ冠の雄鶏は単冠の雄鶏と比べると、雌鶏を受精させにくい…バラ冠を作り出すために1個の遺伝子が別の場所にジャンプしていて、それが活発に泳ぎ回る精子を確保するメカニズムを混乱させている…バラ冠の有利な点は、闘鶏上で対戦相手に鶏冠をつかまれくにいことだ」138頁

2019-05-20 12:28:36
尾上正人 @9w9w9w92

「19世紀のイギリスで闘鶏の衰退が始まったのは、ニワトリが都市の大衆を養うという新たな役割を引き受けたからだ」150頁

2019-05-20 13:21:27
尾上正人 @9w9w9w92

秋篠宮らの研究グループは1994年、セキショクヤケイのミトコンドリアDNA解析から、ニワトリの家畜化は1度きり、タイで起きたと発表。2006年、中国の研究チームがこれを否定、家畜化は複数回起きたと。だがハノットらは18000~8000年前のボトルネックを発見、秋篠宮説に光が。197-200 見直した(笑)

2019-05-21 09:03:10
尾上正人 @9w9w9w92

「健康な雄鶏は1回の射精で80億個以上の精子を出すことが可能で、雄鶏と雌鶏がそれぞれ総排出腔を反転させて押し付け合ったときに、雌鶏の体内に精子が送り込まれる。…卵管に入り込んだ精子は、交尾から1カ月も生き続けて、1個だけの卵巣の中の卵子を受精させることができる」204頁

2019-05-21 10:38:29
尾上正人 @9w9w9w92

「9日目にニワトリの胚は、将来のペニスを先端からしなびさせる原因となるタンパク質を作り始めていた。そのタンパク質は発生初期に起こるニワトリの歯の喪失とも関係があり、くちばしの形と羽にも影響を及ぼしている。…それは、選ばれた細胞だけを殺す化学薬品…ペニスの喪失は副次的作用」204-5頁

2019-05-21 10:44:13
尾上正人 @9w9w9w92

「この変化[大部分の鳥類オスのペニス喪失]は雌の選択の結果ではないかと考える生物学者もいる。雌の選択によって、乱暴な挿入セックスよりも、協力的な総排出腔のキスのほうが進化するに至ったというわけだ。…両性間の争いは、受精の可能性を低くする」205頁 フェミニズム的な解釈だべなあ(笑)

2019-05-21 10:47:54
尾上正人 @9w9w9w92

「6世紀の後期にはローマ教皇グレゴリウス1世が、聖ペトロとの結び付きにより雄鶏こそがキリスト教の象徴として最もふさわしいと布告した(グレゴリウスという名前は『寝ずの番をする』という意味のギリシャ語に由来するので、ニワトリと関係があったのかもしれない)」212頁

2019-05-21 11:01:37
尾上正人 @9w9w9w92

「[マイク]クリントンは驚くべき結論を2010年に『ネイチャー』誌に…ニワトリの細胞は体内でどんなホルモンが作られても性別のアイデンティティーを変えない…ニワトリの性別は、精巣または卵巣が、たとえば鶏冠や肉髯をもたらすテストステロンやエストロゲンを作り出す前から固定されている」227-8

2019-05-21 11:42:29
尾上正人 @9w9w9w92

「フライドチキンが広まったわけ…ニワトリが『説教師の鳥』や『福音の鳥』とよく呼ばれていたのは、西アフリカの人々の間での神聖な役割が反映されていたからであり、アメリカがニワトリに夢中になるための土台を築いたのは奴隷とその子孫で、いまでは世界中の人々が夢中になっているというわけ」260

2019-05-21 13:24:55
尾上正人 @9w9w9w92

「植民地時代のアメリカでは、この鳥[ニワトリ]は臨時の食料以上のものになることはめったになかった。…奴隷にされたアフリカ系アメリカ人にとっては、ニワトリのこうした格の低さがありがたい恩恵となった。…ニワトリをみずからの判断で繁殖させて、売買して、食べるようになった」261-2頁

2019-05-21 13:37:25
尾上正人 @9w9w9w92

「奴隷所有者が奴隷にニワトリについての権限を与えていたのは、その鳥の経済的重要性が取るに足りないレベルだったのと、プランテーションの経費のうちの奴隷の食費を減らすことができるという理由からで、西アフリカ出身の奴隷の多くは先祖から受け継いだニワトリ飼育の技能を保っていた」262頁

2019-05-21 13:40:13
尾上正人 @9w9w9w92

「キリスト教徒にさげすまれた職業である金貸し業の専門知識をヨーロッパ系のユダヤ人が身につけたのとちょうど同じように、家禽はアフリカ系アメリカ人の得意分野となった」262頁 おもろい

2019-05-21 13:42:35
尾上正人 @9w9w9w92

「南北戦争前の南部を旅行した怖い物知らずのスウェーデン人フレデリカ・プレーメルは次のように…『奴隷たちは卵とニワトリを売っていて……たいてい貯金しており、数百ドルもためた奴隷もいるという話を聞いた』。さらにこの鳥は、アフリカ系アメリカ人の地下経済における通貨でもあった」264頁

2019-05-21 13:47:41
尾上正人 @9w9w9w92

「家禽業に携わっている奴隷には、主人にたくさん鶏肉を食べることを勧めようとする強い経済的動機があった。黒人女性はプランテーションの台所で料理を担当することが多かったため、オクラやケールなど西アフリカの食べ物がプランテーションのメニューにいつの間にか入り込んでいた」264頁

2019-05-21 13:53:02
尾上正人 @9w9w9w92

「最終的には大恐慌により、多くの南部の男性は妻の助言に耳を傾けて、家禽に目を向けるべきだと悟った。合成繊維とワタミハナゾウムシが木綿王…の命を奪うと、南部の数多くの農家は綿花を唯一の収入減にしていたため、極貧にあえぐ世帯にとってニワトリが頼みの綱となったのだ」279頁

2019-05-21 14:31:41
尾上正人 @9w9w9w92

「日系アメリカ人が強制収容されると、ヒヨコが雄か雌かを見分けることのできる高い技能を持つ労働者の大半は彼らだったため、家禽業は思いがけない危機に陥った。…終戦時には、アメリカ国民は開戦時の3倍近くの鶏肉を食べるようになっていた」281頁

2019-05-21 14:34:14
尾上正人 @9w9w9w92

「長い確立した歴史を持つ牧場主たちは、遺伝学や企業の手法をなかなか受け入れようとせず、極端な変化には概して疑り深かった。それとは対照的に、家禽業界の有力者のうちの若い世代は、ニワトリの遺伝学に関する科学者の広範な研究結果を喜んで利用し、より効率の良い生産物を作り出した」285頁

2019-05-21 14:37:27
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