まどか☆マギカと、『戦いと絆』略史

百合燃え @hukurounome

日常系に確かに百合要素は多いですが、戦闘系にも多く、歴史上は後者のほうがかなり古いということです。そして女同士のホモソーシャルを求む流れは深夜アニメの最近の流れから説明できるということです。結構「百合」と「ほのぼの日常」を同義にしてしまう声が多いような気がするのです・・・

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男性向き『戦闘美少女』での百合は、1985の戦闘美少女OVA作品『戦え！イクサー１』で女同士での性行為が描かれてる上、主人公級は全員女性（大半が宇宙人）。戦闘美少女は初期から同性愛がありました。（アニメ日常系のあずまんが大王はOVAが2000年、アニメが2001年開始です）

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まあ、男性向きよりも『うる星やつら』の藤波竜之介（女）も女子学生から達にキャーキャー言われてたり、古くは『ベルサイユの薔薇』のオスカル×ロザリーも一時的に百合関係でした。彼女らも漠然とですが「戦う女」と括れます。

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『プロジェクトA子』（1985年）はC子を巡るA子とB子のバトルです。B子はC子に対して頬を赤らめてC子を自分のものにしようと画策、主人公A子とバトルになるというストーリーなので百合に見えなくもない。「見えなくもない」のは一部パーツで男イケメンにA子が惚れる回があるからです。

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『セーラームーン』は斉藤環氏の『戦闘美少女』史でも有名です。百合ではこの作品は転換点ともなったと言われます。所謂『百合のカリスマ』・天王はるか×海王みちるで有名です。『少女革命ウテナ』、『戦闘美少女』史でも『百合』史でも重要な作品。天上ウテナと姫宮アンシーは百合的です。

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『舞－HIME』の人気NO1キャラクターは藤乃静留でした。彼女は、玖我ナツキを狂愛する正真正銘のガチ百合キャラです。この静留と玖我なつきはどちらも人気キャラでした。 　また攻殻機動隊の草薙素子少佐は同性のセックスフレンドがいます。

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バトルヒロイン＋百合の系譜は過去にもこういうことがある。http://t.co/dOnm1eho2Y　舞HIMEの公式アンケ(再掲）。

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魔法先生ネギまでは桜咲刹那と近衛木乃香が百合関係でした。彼女らは赤松健アンケート競争形式の中、常に上位を占め続けました。（特に百合度が高い刹那は一位が多かった記憶があります）

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などなど、以上のように、『戦うヒロイン』（男性向きでは『戦闘美少女』）には百合がよく現れてました。あと、魔法先生ネギまの桜咲刹那と近衛木乃香も百合ですね。どちらも人気キャラクター（とくに刹那）だった記憶があります。（作者はキャラの表出を人気アンケート方式で決めてました）

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そもそも戦うヒロインには男性キャラが何らかの形が介入していました。セーラームーンにはタキシード仮面様がいたし、ウテナはイケメンと恋に落ちそうになる。ネギまは主人公ネギが桜咲刹那や近衛木乃香を含む全ヒロインとキスして契約してバトルする話。攻殻機動隊にはバトーがパートナーとしています

百合燃え @hukurounome

ってことで、女同士の燃え関係が全面に出てきた作品（ヒロインだけのバトル、男の影なし）というのは2008年からで結構新しい。ストライクウィッチーズの人気NO1はエイラ、二位はサーニャというのが相場だった。サーニャのランクがちょっと変動するけどエイラは万年一位。ガチ百合キャラが一位

百合燃え @hukurounome

攻殻機動隊の少佐にはバトーがいるし、トップを狙え１はコーチが恋愛対象だし、ダーティペアは男たらしだし。『戦闘美少女』の有名どころはほとんど男が介入する。たとえ舞HIMEの人気NO1キャラがガチレズキャラであったとしても。

百合燃え @hukurounome

この辺（ストライクウィッチーズ）ぐらいから戦闘美少女へのアプローチが『客観視するパターン』から、『感情移入するパターン』が増えていきました。斉藤環の『戦闘美少女の精神分析』は戦闘美少女を客体視するほうに重点があったので前者の部類に入ると思います。

百合燃え @hukurounome

いや、まあ斎藤氏も「戦闘美少女の中には同性愛がある」って言ってたんだけど、けれどそれは「戦闘美少女が倒錯だから同性愛もでてくる」ていう表現だけで、それ以上興味を示していない。彼は「僕」をセカイへひっぱり挙げてくれる戦闘美少女のみに焦点を当ててた。

百合燃え @hukurounome

だからセカイ系には戦闘美少女というのが相場だけど、実際の戦闘美少女はセカイ系だけじゃないわけです。

百合燃え @hukurounome

咲－Saki-（2009春～夏）は、麻雀バトルの間に無理やり百合百合させるというアクロバットなことをやってのけました。あととある『科学のレールガン』は・・・まあ…いいや。

百合燃え @hukurounome

Angel Beats！（2010春） は、ゆりっぺと天使の戦いを介した友情物語でもありました。オープニングやエンディングからはそう読み取れます。Angel Beat!公式サイト上でも天使とゆりっぺの二人がまず始めに描かれていましたし…（続く）

百合燃え @hukurounome

主人公音無は天使を口説き落とすのに最終的に失敗し、ゆりっぺは消滅するまで最後まで他の男と恋に落ちませんでした。天使が気を許したのはゆりっぺだけのように見えます。彼女と天使（奏）の友情は今までのように男女恋愛の劣位に最後まで置かれませんでした。

百合燃え @hukurounome

　AngelBeatｓ!のメイン部分には女同士の『戦いを通じた絆』と既存の『男主人公ハーレムゲーム』が両存していました。

百合燃え @hukurounome

ストライクウィッチーズ２（2010夏放送）はエイラーニャの百合を一期よりも徹底強化してきました。エイラとサーニャ・V・リトビャクはガチの恋愛関係となりました。それはストライクウィッチーズファンから基本的には支持されます。

百合燃え @hukurounome

ここから再び、『戦闘美少女』が供給バブル化します。フリージング・パンティ＆ストッキング・セキレイ２・これはゾンビですか？・夢喰いメリー・インフィティストラトス・魔法少女まどか☆マギカ・学園黙示録HIGHSCHOOLOFTHE　DEAD、聖痕のクエイサー他（2010秋～2011春）

百合燃え @hukurounome

けれどそれの中で戦い＋女同士の絆を描いたのはマギカとRIoぐらいだった。そのほかは男主人公ハーレムか、ヒロインがえらく男たらし（＋彼氏持ち）だった。

百合燃え @hukurounome

アニメの作り手がストライクウィッチーズから読み取ったのは単体戦闘美少女であったようです。それが正解だったどうかは分かりません。ISもある程度受けたわけですし。

百合燃え @hukurounome

まあけれど、これらの中でマギカがすごく人気になった。今はこの時点です。

百合燃え @hukurounome

SF百合ライトノベルである紫色のクオリアは、百合と男性的王道（SF・ロボ・バトルなど）が接近していく2009年。かなり最近。