創作みたいな事「ダイアクロン」

ヴィックル @metai53

「こちら黒崎」 『隊長、大変な事になりましたね』 「わかっているなら話は早い。ブラックコンボイ(新)を持って来てくれ」 『そう来ると思って既に向かわせています』 「気が利いているな…到着するまで旧型で何とか踏ん張ってみる」 「旧型であの化け物相手は厳しいですよ…ご無理はなさらずに」

ヴィックル @metai53

しかも戦闘服ダイアテクターも無し…圧倒的不利だな 「それでもやらねばならん…化け物の奴め子供達の施設に向かっている」 黒崎がブラックコンボイ(旧)の処に向かうと…。 「何で旧型が動いているんだ⁉️起動キーは俺が持っているんだぞ…どうやって起動させた⁉️」 コックピットにいるのは…？ pic.twitter.com/g0JlJ1QRaJ

拡大

拡大

拡大

拡大

ヴィックル @metai53

数分前 「お前、何処行く⁉️」 「私があの機動兵器を食い止める、お前はその隙に子供達を安全な処に…」 翔は、そうヘルガに言うとブラックコンボイ(旧)の元へ走った。 コックピットに乗り込みコンソールパネルに手を触れる。 そして瞑想するかのように目を閉じ念を送る…。

ヴィックル @metai53

各種計器が点滅しエンジンが起動した。 「よしよし良い子だ」 物言わぬマシンにまるで心の通じたペットのように語りかける。 そして翔の瞳は、金色に輝いていた。 これから始まる戦いに闘志を燃やす ように…。

ヴィックル @metai53

「どうも地面に足を付けて戦うのは落ち着かないな…」 今まで空戦型の機体で戦ってきたが、陸戦型の機体で戦うのは今回が初めてだった。 だが戦闘技能は一通り叩き込まれた。 どのような戦場でも戦い抜く自信はある。 「それにしても何て頑丈な奴だ…何発も当ててるのに装甲が抜けんとは‼️」 pic.twitter.com/kpnqpzQzah

拡大

ヴィックル @metai53

機体の性能差を操縦技術で補うにも限界があった…。 「しまった…このままでは潰される‼️」 巨大な腕に捕まったブラックコンボイ(旧)は、最早抗う術が無かった。 「そいつを倒せばお前は英雄だぞ…さあ破壊してしまえ‼️」 「へへへ…こいつを倒せば俺は英雄」 『私の甘言に乗るとは愚かな奴よ』 pic.twitter.com/yPWaM89hx6

拡大

ヴィックル @metai53

このままでは、あの子がやられる…。 「隊長、お待たせしました‼️」 「ブラックコンボイ到着ニャ‼️」 「さっさとあのデカブツをぶっ飛ばしちまいましょう‼️」 よし戦闘開始だ‼️ pic.twitter.com/MlRXXjqHYp

拡大

ヴィックル @metai53

「そこのデカブツ…その黒い機体から離れろ‼️」 『丁度良い…あいつもやってしまえ！』 「お、俺の邪魔をするな～‼️」 「隊長、その試作機には一般人が取り込まれたという目撃情報があります‼️」 「…善処はする‼️」 「黒崎…敵である私を何故助ける？」 「ほっとけるか‼️」 pic.twitter.com/HnKibD0gY8

拡大

ヴィックル @metai53

「君に協力を要請したい…あの試作機に取り込まれている一般人を保護したい」 「子供のいる施設を襲う奴をか？」 「制御システムに細工が施されている可能性がある…でなければ素人がここまで戦える訳がない。何者かに操られているのだろう」 「…今回だけは協力しよう」 「協力を感謝する」 pic.twitter.com/ZzAWdfMLA9

拡大

ヴィックル @metai53

激闘の末、制御システムにダメージを与える事に成功するブラックコンボイ(新) 「操縦者は無事か？」 「ああ、命に別状はないようだ」 pic.twitter.com/vVBczolgXE

拡大

拡大

ヴィックル @metai53

「黒崎、お前に聞きたい事がある」 「聞きたい事？」 「翼という女性を知っているか？」 「何故君が翼を知っているんだ？」 「翼は、私の母だ」 「何⁉️」 「私の名は翔。母の仇を討つ為、私はワルダー軍団の精鋭コマンダーになった…黒崎、お前を討つ‼️」 「そんな馬鹿な…君が翔だと⁉️」 pic.twitter.com/hhwGqcmjT2

拡大

ヴィックル @metai53

『黒崎さん、調査結果が出ました。驚かないでください…あの子は「黒崎翔」、あなたの娘さんです』 「園長先生、最悪のタイミングですよ…今、翔と交戦中です」 「黒崎、私はお前を許す事が出来ない…母の仇を討たせて貰う‼️」 「翼を…君の母さんを手にかけたのは俺じゃない。それに君は俺の…」 pic.twitter.com/r4psxYzVRM

拡大

ヴィックル @metai53

「ほう、あの小さな機体に乗ってたのはコマンダー翔だったのか。あの試作機は残念だがまあ良い…こんな面白い事が見れるのならば安い物よ」 黒崎よ、貴様らによって幾つもの諜報機関やテロ組織が壊滅させられた。 これはその報復…。 せめてもの情けだ、娘の手であの世に行け‼️ pic.twitter.com/wv0uXmZTmC

拡大

ヴィックル @metai53

「それにしてもコマンダークレイヴは何処で道草を食っておるのだ？私の方が先に着いてしまったぞ」 その頃 「お待ちなさい‼️」 「あれは以前の戦闘に投入した神姫⁉️…洗脳が解けたか」 「マスターを傷付ける事は許しません‼️」 「しかもマスターを得たようだな」 pic.twitter.com/Pc0zaObStA

拡大

拡大

ヴィックル @metai53

「マスターを得た神姫は厄介だな…この勝負預けるぞ！！」 「てめぇ、逃げるのか‼️」 「フン、やらねばならん事があるのでな…次に会う時には、その神姫に相応しいマスターになっておく事だ」 そうだ、私にはやらねばならん事がある…。 pic.twitter.com/MqBYfzdNDF

拡大

ヴィックル @metai53

あの子達の言っている事は、本当の事なのか？ だとすればワルダーの理想とは何だったのか…私にはわからない。 今の私に出来るのは、母の仇を討つ事のみ！！ 黒崎、お前があの子達に慕われていようが関係無い…私はお前を倒す！！

ヴィックル @metai53

翔が生きていた…俺と翼の希望が だがあの小さかった翔をここまで成長させるとは…ワルダー軍団め！！ 奴等の人体改造技術、絶対に許さん！！ しかし翔と戦う訳には…どうする？

ヴィックル @metai53

「待て！コマンダー翔よ」 「大隊長殿‼️」 「軽はずみな行動は慎めと言ったはずだぞ」 「大隊長殿、これには訳が…」 「言い訳は無用…基地に帰還するぞ！」 pic.twitter.com/LJklEQOIyt

拡大

ヴィックル @metai53

「黒崎、次に会った時こそ決着をつけるぞ‼️」 「待ってくれ翔！君は俺の…」 翔…。 たとえお前がどんな姿になろうとも どんなに俺を憎もうと構わない。 生きてくれ…。 pic.twitter.com/f0k0Uo9pQL

拡大

拡大

ヴィックル @metai53

「…大隊長殿、あの施設で子供達が言っていました。ワルダーの正義は…理想とは何なのですか⁉️」 「コマンダー翔よ、あの施設で見た事や聞いた事は全て忘れろ、そして口外するな…私も聞かなかった事にする」 「しかし‼️」 「コマンダー翔、暫しお前の戦士の資格を剥奪する…頭を冷やせ」

ヴィックル @metai53

「コマンダー翔の再調整は無しで良いのだな、スコール参謀長！！」 「そう大きな声を出すなコマンダークレイヴ…状況が変わったのでな」 「…状況」 「あの娘に新部隊を指揮させる事になってな」 「新部隊？」 「同盟国の子息による部隊だ…再調整をしている余裕が無くなった」

ヴィックル @metai53

新部隊「特務空戦隊」 同盟国の子息による精鋭部隊と言えば聞こえが良いが、要は人質だろう。 スコールの奴、何を企んでるのかは知らんがあの子には指一本触れさせんぞ！！

ヴィックル @metai53

ワルダー基地格納庫 謹慎中の翔は、鹵獲したブラックコンボイを調べていた。 黒崎が戦闘中、自分に何かを伝えようとしていたのが気になっていたのだ。 この機体を調べれは何かが解るかもしれない。 そして…。 pic.twitter.com/ONEAbyvFuI

拡大

ヴィックル @metai53

一枚の写真を見付けた。 「何で母さんと黒崎が一緒にいるんだ…」 その写真の母は夢とは違いとても幸せそうな笑顔だった。 「黒崎が抱いている赤ん坊は…私？いや待てそんな筈はない‼️」 写真の裏を見るとそこには「黒崎翔」という名前、そして誕生日の日付が…。 「一年前…どういう事だ⁉️」