演出論(元劇団四季岡田匡平作、第一幕終幕)

第二幕はこちらからhttps://togetter.com/li/1715516 大阪芸術大学時代の友人岡田匡平の、 演出論としてのノートをまとめます。 ご本人からは許可を得ていて、 劇団四季時代からの鋭い演出論をまとめます。 続きを読む
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岡田匡平 @companydirecter

なのでそう言った理由からチケットを売らないという選択をする俳優もたくさんいるんだなぁといろんなカンパニーの人の話を聞いたり、いろんな俳優の話を聞いていて思うことだったりはする 最初にも述べたようにカンパニーが一つなくなろうが、主催者が困ろうが俳優からしたらマイナスではないのだから

2019-06-04 22:40:40
岡田匡平 @companydirecter

なので、とりあえず演劇という文化がそもそももっときちんと理解される必要があるというのは感じる 残念なのはほとんどの商業がこの文化としての演劇を理解してもらうという点には貢献してくれないところなのだけど まぁ、それは商業なので仕方ないのだろうな

2019-06-04 22:40:40
岡田匡平 @companydirecter

ちなみに、この演劇をやっていることを知られたくないが理解できないのだとしたらあなたは相当恵まれているんだと思う それは周りの人とかにってことね 岡田も抵抗はないけど、でもそれは岡田のキャリアがキャリアだからであってだなぁ 絶対にすごい!って言われるに決まっているからであって

2019-06-04 22:40:41
岡田匡平 @companydirecter

基本的に聞かれない限りは何も言わないのでほとんどの人は岡田のことを大学生だと思っているのですよ 聞かれたら「演劇やってまーす」って言うけど それで他人から何も言われないのは周りの人が優しいのと、劇団四季を知らない大人がいないからなのである これこそまさに「ハロー効果」だよな

2019-06-04 22:40:41
岡田匡平 @companydirecter

何が言いたいのかよくわからん感じになってるな 俳優に頼らない集客システムの確立と、演劇そのものの文化理解を得ることが重要な課題ですなってことね 普通のこと言うてるな笑

2019-06-04 22:44:30

戯曲構造・見えないゴリラ・ゲネプロ公開

岡田匡平 @companydirecter

岡田の演出したシェイクスピアを「ミュージカル」と表現する方がいまして 岡田さんとしてはミュージカル創ってるつもりもなければ、厳密に言えばミュージカルではないやろうって言う細かい話は置いておいて そう感じるのは「戯曲構造」が近いからだと思うのです

2019-06-05 01:49:15
岡田匡平 @companydirecter

ミュージカルの戯曲構造の基本になっているのがいわゆるR&Hスタイルだと思うのだけど 冒頭に結末が内在すると言うのが基本構造なわけです で、これシェイクスピアもそうなんです

2019-06-05 01:49:16
岡田匡平 @companydirecter

例えば、ハムレットは「誰だ?」と言うセリフから始まるわけですが 作品全体が「私は何者か?」と言うテーマを抱えている作品なわけで ってことは用はそう言うテーマ部分を歌なりダンスなりで表現しても成立するわけです で、用はそういうポイントに絞ってナンバーにしてもらっているわけです

2019-06-05 01:49:16
岡田匡平 @companydirecter

そういう意味ではミュージカルの要素をシェイクスピアに返しているのかもしれない ちなみに、僕がシェイクスピアに歌なりダンスなりを入れているのは作品が力強くなるとか、ロミジュリだと救いを与えるためにとかだったりします いや、岡田の演出するストレートプレイは絶対しんどいもん笑

2019-06-05 01:49:16
岡田匡平 @companydirecter

逆に言うと、ミュージカルやりたいなら古典演劇は勉強して損はないと思う 特にシェイクスピアなんてミュージカル好きならニヤリとするような話がたくさん出てくるし(テンペストとか)逆に古典劇をミュージカル化したものもたくさんあるし(キスミーケイトやアーネストインラブとか)

2019-06-05 01:49:17
岡田匡平 @companydirecter

ちなみに、岡田さんは「演劇」だと思って創っています これはミュージカル演出してる時でも一緒だけどね笑

2019-06-05 01:49:17
岡田匡平 @companydirecter

仕掛けの露呈ってようは見えないゴリラを見やすくしましょうってことやと思うのですよ 戯曲の中身を知っている人はまだしもそうでない人はほとんどの場合、ストーリーを追いかけるわけです でも、作品のメッセージが必ずしもストーリーにあるか?というとそうでない可能性もあるわけです

2019-06-06 17:50:13
岡田匡平 @companydirecter

特に演劇は物語を追いかけている観客が時として作品に影響を与えるので(これはライブだからこそ起こる現象)ストーリーだけで感動させるということにおいてはかなり不向きな部分がある 予定した通りにはならないのだから

2019-06-06 17:50:13
岡田匡平 @companydirecter

ただ、問題はこのゴリラに実は創っている側ですら気付いてない時があるところ 脚本をどんなに読み込んでも、どんなに俳優と稽古を重ねても、実際に観客の目に触れて「あんなところにゴリラが!」ってのはよくあることなのです だから、再演って重要だと思うのです

2019-06-06 17:50:14
岡田匡平 @companydirecter

なので仕掛けの露呈ってのは 1 物語がよくできており、それだけで感動できる 2 現代の観客の前で上演した時にそれ以上の意味を生み出す 3 しかし、下手をするとほとんどの人がそれに気付くことが難しい って状況で一番活かされるのかなぁ?と思います まぁ、それでも半分の人はゴリラ見えないんだけど

2019-06-06 17:50:15
岡田匡平 @companydirecter

ゴリラゴリラ言うてますが、今からピカチュウようやっと観ます 鑑賞ポイント貯まってたので無料だよ 見えないゴリラが何かわからない人は是非調べてみてね! めっちゃおもろいから笑

2019-06-06 18:06:34
岡田匡平 @companydirecter

岡田さん、勝手に実験してるし、岡田さん相手役の反応から勝手にフィードバック得れるし、岡田さん稽古したのに舞台に立てなくてもまぁ演出家やしなぁってなるのよ 稽古場代役にちょうど良くない?

2019-06-07 00:38:56
岡田匡平 @companydirecter

そんなわけで各カンパニーの皆様、ご検討いただけると幸いです

2019-06-07 00:38:56
岡田匡平 @companydirecter

ってかまぁ、あれよな 演出家なんだからもっと俳優の生理も勉強せんといかんのよな 変な人体実験の仕方ばっかり研究してんとな笑

2019-06-07 00:43:26
岡田匡平 @companydirecter

学生にゲネプロ公開についていろんなところでいろんなこと言われていますが 僕は将来の若手のためにというならゲネプロだけ見せても意味ないと思っていて ゲネプロとそのあとのダメ出しまで見せるべきでは?と思うのです

2019-06-07 03:01:32
岡田匡平 @companydirecter

僕、昔ちょっとだけ劇団四季っていうところで俳優やってたんですけど よく、ゲネプロ見学があって終わると浅利先生が「ダメ出し聞きたいやつは残っていいぞ!」って言ってくれたので毎回残ってたんですよ めっちゃ勉強になったんですよ

2019-06-07 03:01:32
岡田匡平 @companydirecter

今、まさに自分が観た舞台について演出家がフィードバックしてるわけです で、しかも自分が出ているわけではないからある意味で一定の距離からダメ出しを聞ける こういう機会ってほとんどないと思うんですが「演劇についての考え方」っていうのがすごい感じられるなぁと思ってね

2019-06-07 03:01:33
岡田匡平 @companydirecter

実際に、その後の俳優として舞台に向き合ったり、あるいは演出家になった上でもその時に浅利先生が言っていたことってすごく良い影響を与えてくれているのです なので、若手育成という面から考えるならダメ出しまで聞かせてあげてほしいなぁって思うのです

2019-06-07 03:01:33
岡田匡平 @companydirecter

ちなみに、ゲネプロを観るよりも本番を観た方が絶対に良いと思っています ゲネプロってやっぱりゲネプロなのですよ 本番とは全く違う だから、できるだけ舞台は本番を観る方が演劇人としては勉強になる ただし、ダメ出しがつく場合は別ってことね

2019-06-07 03:01:33
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