ルキーニは作中通して「ルキーニ」でこちらもそういう認識で見てるんだけどさ、同時にその時代に存在した「誰か」であり続けるんだよなあ、と出番の多い成河さんを見ながら思っていた。ルキーニめっちゃいるね。彼がいるから渦中にいながら外から見る不思議な体験ができるんだろうけど。
2019-06-09 17:04:32ルキーニ、ツアーガイドみたいな位置にいるんだね。ツアーなんて柔らかなものかとかガイドなんて善良なものかは置いておいて。誘い込んで覗き見してでも決定打は打たない、最後の一押しまで。
2019-06-09 17:22:20愛希さんのシシィ、野生の馬か鹿みたいな少女だった(賛美の表現です) 瑞々しくて溌剌として、捕まえられて脚を折ったら血が通わず苦しみながら死んでしまう生き物。
2019-06-09 17:24:50皇帝と皇后が対峙する場面、後半になるにつれシシィよりフランツのほうが温和ながら感情が見えるようになってくのかわいいなあと思っていたんですが、そういえばフランツが「皇帝」でなく「個人」として考え判断するのはシシィについてのことだけなんだよね…。他の時間は全て国のためなんだよねこの人
2019-06-09 17:39:05青年フランツはDVDの印象でお人形さんやってるんだと思っていたのですが、息子の処刑を決めた後から暫くや軍議を放ってお見合いのために退室するときずっと苦しげな目をしていて、自我あるんじゃん……可哀想……ってしていた。洗脳するなら徹底的にしてあげてママ……意思なんか持てないくらいに……
2019-06-09 17:50:03ゾフィーには逆らえないのに自分の責任で国を動かしている自覚だけは持たせておくのちょっと可哀想すぎると想うんですよ私。大好きです。眼前に差し出された扇ひとつで何も言えなくなってしまうのも、しょっちゅう母と見交わすのに「却下」を言うまで扇から目を逸らせないのも。軛をつけられたように。
2019-06-09 17:56:03トート閣下の降臨に恍惚としている成河ルキーニ、「ただひとつの過ち(うろ覚え)」で一転して宝物を壊されそうな子供みたいな顔するので崇拝だ……狂信者……みたいな気持ちになりますね。背筋が冷える、ルキーニに関しては私あそこが一番ぞっとする(賛美の表現です)
2019-06-09 18:02:32その井上トート閣下ですが、最初の登場シーンであまりの神々しさにうっかり信仰しそうになってしまった。暖かく慈悲をもった救いをくれそうな存在に錯覚した。トート閣下、美しいけどそういう存在じゃないと思う絶対。
2019-06-09 18:11:52井上トートの印象で面白かったの、ヒトの情緒に似たものが育っていくように見えたところ。最後通牒の後でシシィに訊ねる「死にたいのか」、シシィが自由になりたそうだったから寄ってきたでしょ、彼女が何に執心してどんな葛藤を抱いてるか理解してないし気にもしてない、あの人ならざる者っぽさ。→
2019-06-09 18:36:47冷たいというより淡い印象だった。ヒトの情緒を持ち合わせない神さまみたいな。それが2幕では嫉妬、優越感、征服欲、なんだかずいぶんと人間らしくなり、機構でなく個人のような感情の色。面白かった。好きだなあ。
2019-06-09 18:36:47一番はじめに人間みたいなって感じたのが少年ルドルフと話していた場面だったんだけど、何に引っかかってそう感じたんだろう。私の願望かもしれない。
2019-06-09 18:36:48カテコの話していい?2回目くらいかな、シシィが下がる時に後ろにいた方々がドレスの裾を少し持ち上げて手伝ってたんですよ。 それを見てかルキーニ、隣にいるゾフィーのドレスを持って手伝おうとしてて(結局ちょっと後ろ方に回って手伝ってた)可愛らしかった。
2019-06-09 19:05:30ラストの全体カテコでキャストさんが手を振っている中、腕を下げたまま両掌を客席に向けて指をわきわきさせてらっしゃるの、コミカルで面白かったんですが何かの隠喩かなって思ってしまったことについては正直すまんかったと思っている。面白かったので是非また拝見したい。
2019-06-09 19:19:06成年〜中年期の田代フランツ、式典で国民に完璧な笑顔をお見せくださるのに動揺したシシィを安心させるように向ける笑顔がちょっとぎこちないの痛ましくて大変好き(賛美の表現です。)ああいう笑い方しかできなかった訳じゃないはずなんだよ、シシィと初めて会った時は朗らかに笑っていたんだから。
2019-06-09 19:49:23「夜のボート」でシシィの言葉に目を見開いてショックを受けているのに、最後は目を閉じて小さく頷いて応えるフランツが哀れでならない(大好きです。) 国のために母の前で心を殺して皇帝してきた彼が個人として求める、今や残された唯一の存在だろうに。
2019-06-09 20:27:07フランツにとってのシシィという存在、SHの「この狭い鳥籠の中で」が頭をよぎるんですよね。オタクなので。ただしエリザベートがフランツ。何言ってるかわからないと思いますがフランツがベッティのほう。貴方は「私だけの翼」、出会わなければ寂しさも愛しさも外の世界も知らなかった。
2019-06-09 21:53:54長女でもなく「花嫁修行」を受けたわけでもなく伸び伸び育ったシシィにとって王宮の子育ては「古すぎる」「酷いこと」に見えるのはわかるんだけど、シシィ、目の前にいる夫もそれと同じ物を「いずれ国を率いる貴方のため」になるものとして与えられてきているんだってことにも気がついてあげて。
2019-06-09 23:27:28ゾフィーがフランツにあの教育を施したのは国を治めるために必要だから、彼が皇帝として生きていくための術を与えているのであって、子の将来を思う愛の発露でもあるんだよね。シシィが受けなかっただけで彼女の敬愛する父母も長女には同じものを与えている、個を殺して合わせるための「花嫁修行」を。
2019-06-09 23:33:14シシィとゾフィーの板挟みになってるフランツは辛いよなあと思うけど、あの最後通牒を突きつける行為はフランツがそれまで受けてきたものを「悪しきもの」と判じているのとそう変わりないのでは、と思うと彼の価値観を土台から壊してない?大丈夫?という気持ちになる。
2019-06-09 23:42:05成河ルキーニは人間を馬鹿にしてるような時と無関心に淡々としてる時と(あと閣下に熱狂してるとき)があるように見えたんですが、人間が揉めてたり欲望や思惑が剥き出しだったりするとテンションぶち上がって混乱を加速させにいくよねって見ていた。ミルクとか精神病院とか。
2019-06-10 00:19:43アドリブなのか演出なのかお見合いシーンの前にルキーニが「あぢぃ……」「(客席に向かって)今日は暑いですね」って言ってて、そうか気温が低いと冷房かからないから、という気づきを得た。熱源の下で動くんだもんな…役者さんスタッフさん健康で快適にいきててほしい、こっちで厚着や防寒するので。
2019-06-10 00:33:33フランツが劇中で言葉にする願いって2種類しかなくて、「慈悲深き名君と呼ばれたい」と「シシィのそばにいたい」だけなんだよね。彼の求めるものはそれだけで、その片方は個人としての願いですらない。フランツにとっての自由は鳥籠の中にある止まり木みたいなもので、シシィの求める大空とは違う。
2019-06-10 11:03:38少年ルドルフの声、聞き覚えがある!と思ったら加藤憲史郎くんだった。加藤くん、お歌が綺麗なのに加えてこまかな仕草のひとつひとつからルドルフの感情の動きが伝わってきて大変にえもい。
2019-06-10 23:27:42成河さんのルキーニがどこだったかで親指の爪を噛んでいた(中央で繰り広げられる本筋をすっごい関心なさそうに眺めている)のがなんとなく目に留まって、2幕後半で革命派の貴族たち?が話してる時にうち一人が背を向けて同じように親指の爪を噛んでいて(たぶん焦燥)。偶々似た仕草だったんだろうけど
2019-06-11 23:52:52