東京になぜ人口が集中するのか・・・地方を活性化させる一仮説

shinshinohara @ShinShinohara

これは、中央省庁が地方自治体に行っていることではないだろうか。地方にお金を配る際にも、細かく指示を出し、それと違えば厳しく叱る。こんなことを続けていたら、「指示待ち自治体」が出来上がる。中央省庁の鼻息を窺う自治体ばかりになる。

shinshinohara @ShinShinohara

自分たちの指示を今か今かと待ち続け、指示通りにだけ動いて、自分の頭で考えて動こうとしない人間を見ると、バカにしたくなる気持ちになるのも、分からなくはない。しかし、部下を指示待ち人間にする原因が上司にあるように、指示待ち自治体にしたのは、中央官庁なのかもしれない。

shinshinohara @ShinShinohara

もし、「自分の頭で考えて動く」地方自治体になってくれることを願うなら、任せる度量が中央省庁に必要となる。必要なのは指示ではない。度量だ。地方に任せ、地方が自分で考え、自分で結果を引き受ける。そこにこそ、地方の「自治」力を引き出す秘訣がある。

shinshinohara @ShinShinohara

なるほど、中央省庁にいる官僚は優秀かもしれない。しかし、だからこそ、「指示待ち自治体」を増産してしまったのではないか。自分の頭で考える能力を奪ったのは、転ばぬ先の杖、地方が失敗しないようにと先回りして心配したことが、指示待ちの姿勢を促したのではないか。

shinshinohara @ShinShinohara

リーダーとは、どんな部下よりも優秀な能力を備え、強力な実行力を示す人間・・・だと、長らく勘違いされている。しかし、劉邦にしろ劉備にしろ光武帝にしろ曹操にしろ、優れたリーダーは「部下にその能力を発揮してもらう」ことを意識するものだ。

shinshinohara @ShinShinohara

中央省庁はこれまで、「誰よりも優れた指示を出すこと」を目指してきたのだろう。しかしそれによって、地方を「指示待ち自治体」に変えてしまい、自ら考えて動く能力を奪ってしまった恐れがある。これからは「指示を出す」のではなく、「地方の能力を引き出す」ことを意識してはどうだろう。

shinshinohara @ShinShinohara

許認可権限を地方に移転しよう。そして、地方自治体が自ら考え、判断し、実行する力を取り戻せるようにしよう。そうすれば、企業はそれぞれの自治体で個性的な経営を展開し、人口は地方へと分散する。

shinshinohara @ShinShinohara

日本の病弊、それは、「優れた人間が先回りして考え、指示を出す」ことにあるのかもしれない。日本の選良たる官僚が、日本の行く末を案じ、優れた指示を全国に出し、それに反する動きを厳しく叱ったからこそ、中央官庁の指示を待つだけの「指示待ち自治体」を全国増産してしまったのではないか。

shinshinohara @ShinShinohara

「指示」をやめてみよう。その代わり、「問い」を発するようにしよう。それによって地方自治体の思考を刺激し、自らの発想で勇気を持って動き出せるように補助しよう。それがこれからの、中央省庁の仕事と考えてはどうだろう。

shinshinohara @ShinShinohara

優れたリーダーのことを、アジアでは「器」という。これには理由がある。リーダーが全部やってしまうのではなく、部下の才能、能力で自らを満たす「器」になる、ということだ。つまり、リーダーは「虚」であらねばならぬ。コップで水を満たすには、コップの中は虚でなければならない。

shinshinohara @ShinShinohara

中央省庁の人たちは、そろそろこのことに気づいているはず。あなたたちは優秀な人間だ。だからこそ、地方の能力で自らを満たす「虚」を設け、自らを「器」となってはどうだろう。日本を救うには、指示よりも「虚」ではないか、と私は思う。