10周年のSPコンテンツ!
1
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
(これまでのあらすじ:仇敵サツガイを討ち果たし、ニンジャスレイヤーとしての力を失ったマスラダ・カイは、コトブキと共にカナダ国境を越えた。しかしそこに待ち受けていたのは美しいモミジの森を黒帯を締めたカラテビーストが徘徊し、ニンジャが暴力をふるう試練の地、「ネザーキョウ」であった)
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
(ネザーキョウに君臨するのは、邪龍オオカゲにまたがる暴王、平安時代と江戸時代をかつて火の海に変えた恐るべきニンジャ、アケチ・ニンジャだ。オダ・ニンジャをムーホンして肉体を融合し、ネザー・オヒガンから帰還した彼は、インターネットを禁止し、ニンジャ支配の圧政を敷いていた)
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
(折しも、名もなき村を訪れたマスラダとコトブキは、村人を虐げていた邪悪なニンジャと遭遇し、爆発四散させた事で、さらなる揉め事に巻き込まれる事となった。死んだヘヴィフィードの兄、凶悪なるヴォルケイノーがやって来たのだ)
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
(ヘヴィフィードとの戦闘で深手を負ったマスラダを治療に専念させたいコトブキは、村人達と力を合わせ、自分の力でヴォルケイノーを倒す算段をした。謎めいた旅人、フィルギアの知恵もあり、ヴォルケイノーを接待して大酒を呑ませたうえでキノコを食べさせる計略が完成した)
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
(ヴォルケイノーは想像を超える凶悪漢であり、ただ訪れただけで村人が死に、ゲニンも死んだ。それでも村人達とコトブキは力を合わせ、サケを呑ませ、さらに呑ませ、キノコを与え、さらに呑ませたのである。ヴォルケイノーは……沈んだ!しかしコトブキ=サン、ここが正念場だ。油断は禁物だぜ!)
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
ブスブスと音を立て、ヴォルケイノーの身にまとう熱が燻り、目の光は失せ、溶岩めいた装甲は黒く冷えてゆく! 巨躯が痙攣する!「ア……フクスケだと……? これは一体……」ヴォルケイノーはうわ言を呟く。コトブキは彼のこめかみに銃口を当て、引き金を引いた! BLAMN! 0
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
【エンター・ザ・ランド・オブ・ニンジャ】#6 pic.twitter.com/X4GWyCoR9e
拡大
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「アバーッ!」銃弾がヴォルケイノーのこめかみを抉り、血が跳ねた。コトブキは反射的に顔をそむけた。血は焼けるように熱く、宴の品々に振りかかるとシュウシュウと音を立てた。「アバババーッ!」ヴォルケイノーはのたうち回る!「やったか!?」「どうじゃ!」村人達が色めき立つ! 1
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「皆さん……」コトブキは藪から出て来た村人達を見た。彼らはライフルに新たな弾を装填し、怒りに満ちた目でヴォルケイノーを見た。歓待役のジョナスが手近のボーを手に取り、ヴォルケイノーの頭を打ち据えた。「イヤーッ!」「グワーッ!」ジェイソンは息を呑んだ。「オイ……!」 2
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「オゴ……オゴッ……!」ヴォルケイノーは前後不覚!「これは……フクスケ……どこだ……」コトブキはデリンジャーを構え直し、撃った。BLAM!BLAM!BLAM!「グワーッ!」村人が一斉にライフル銃を向ける!「撃て!」「やれーッ!」BLAM!BLAM!BLAM!「グワーッ!」 3
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!「ウワアアーッ!」……BLAM!BLAM!「クソーッ!」「ニンジャめ!フザケルナ!」「タイクーンフザケルナ!」村人達は慟哭しながら銃撃を続けた。撃たれるたびにヴォルケイノーの身体は撥ねた。やがてその反応すらしなくなった。「……死んだ」「やったんじゃ」「おお……」4
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
不完全燃焼の石炭めいて、恐ろしい岩めいた死体は燻っていた。「コトブキ=サン」ジェイソンはコトブキを見た。その緊張しきった表情が、徐々に喜びに変わり始める。だがコトブキは引っかかっていた。他殺されたニンジャは……爆発四散する……筈では!?「待ってください!ジョナス=サン!」 5
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「イヤーッ!」KRAAASH!「イヤーッ!」KRAASH!ジョナスは繰り返し、繰り返し、ボーをヴォルケイノーの頭に叩きつけた!コトブキはやめさせる!「離れたほうがいいです!まだ危険です!」「うるさいッ!どけ!」「ンアーッ!」押し退け、「俺の姉ちゃんは……!イヤーッ!」ボーを振り下ろす! 6
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「……ンッ」ボーが止まった。ジョナスは戻そうとした。戻らぬ。何故ならボーを掴んでいるからだ。ヴォルケイノーが。燃える目で、ジョナスを睨み……上体を起こし……「イヤーッ!」「アバーッ!?」瞬間的な出来事……その場の誰もが時間が止まったように思った。燃え盛るニンジャが立ちあがった。7
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
ボーが燃え爆ぜながら地面に転がり、次に、ジョナスが火達磨になって、崩れ落ちた。ジョナスのかわりに、そこにはヴォルケイノーが立っていた。胸をそらし、怒りに目を見開き、内なる火が……溢れ出した。 8
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「アイエ……」驚きのあまり銃口を降ろした村人の眼前に、ヴォルケイノーが立った。カラテ訓練されていない者にとって、殺意をもったニンジャの速度は瞬間移動に等しい。ズグン、と嫌な音がした。横殴りのチョップが彼の腰を割り、ほとんど反対側に飛び出す寸前まで埋め込まれた。「アバッ」 9
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「AAAARGH……」ヴォルケイノーは燃えながら振り返った。チョップを受けた村人は焼け崩れ、堆積物と化した。ヴォルケイノーの上半身から炎が溢れた。「う……撃て!」「撃てーッ!」BLAM!BLAM!BLAM!「イヤーッ!」銃撃に反応し、ヴォルケイノーはそちらへ跳んだ!「イヤーッ!」「アバーッ!」10
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
前蹴りを受け、樹に叩きつけられながら燃え崩れる!殺!「イヤーッ!」「アバーッ!」顔面を掴まれ、地面に叩きつけられ、燃え崩れる!殺!BLAM!「イヤーッ!」「アバーッ!」銃弾をくぐるタックルからの頭突き!殺!「AAAARGH!」咆哮!ナムアミダブツ!解き放たれた暴力! 11
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
だが……どこか様子がおかしかった。見開かれた目からは溶岩めいた液体が迸り、しゃにむに腕を振り回し、樹木がへし折れる。ゴウ、ゴウ、と音を立て、火が迸り、また絶える。不完全燃焼じみている。「見えてねえぞ……」誰かが呟いた。生き残った村人達は銃を構え直した。そして、コトブキ。 12
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「どこだ……!どこにいる!」燃える涎を垂らし、ヴォルケイノーは唸った。「非ニンジャのクズども……!チョウシニ、ノルナ!」コトブキはひとり、ゆっくりと重心を移し、カンフー・カラテを研ぎ澄ませていた。張りつめた表情には純度100の覚悟があった。村人達はゆっくりと銃の狙いを合わせた。 13
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「ここだニンジャめ!」突然叫び声をあげたのは、ジェイソンだった。「ジゴクへ行け!」「GRRR!」ヴォルケイノーは音の方向に向き直った。たちまち銃弾の嵐が注がれた!BLAM!BLAM!BLAM!BLAM!「グワーッ!」体制を崩す!そしてコトブキが地を蹴った!「ハイヤーッ!」背後!掌打で襲いかかる! 14
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
平常時のイクサであれば、ヴォルケイノーの発する炎が、非ニンジャの近接カラテなど寄せ付けはしなかっただろう。しかし今の不完全燃焼は十分な守りとなっていなかった。コトブキの掌打が……入った!「グワーッ!」エビめいて反りかえり、苦悶するヴォルケイノー! 15
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
怒り狂った振り向き打撃がコトブキを捉え、上半身を吹き飛ばす!誰もがそう幻視した。だが、「こっちだ!」再びジェイソンが叫んだ!ヴォルケイノーの真正面で!そして手にした銃で撃ったのである!BLAMN!「グワーッ!」撃たれながら、ヴォルケイノーはジェイソンにチョップを叩き込んだ! 16
NJSLYR / ニンジャスレイヤー @NJSLYR
「グワーッ……!」ジェイソンは叩き伏せられた。ヴォルケイノーは再度、チョップを高く振り上げた。コトブキは決死の覚悟で向かっていく。悲しんではならない。敵を倒す……!「ハイ……ヤ……」つんのめるように、彼女の動きが止まった。何故なら見よ。木を蹴り、トライアングル・リープする影。 17
残りを読む(25)

コメント

コメントがまだありません。感想を最初に伝えてみませんか?