アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、RAINBOW-二舎六房の七人-2話脚本:夏の終わりの雨

まきもgpfb @makimogpfb

高屋敷氏脚本 RAINBOW二舎六房の七人2話24 その頃、二舎六房の他の皆は、石原(悪辣な看守)から、丈が確保されたことを告げられる。皆をクズ扱いする石原に、真理雄は憤る。 強者が弱者を見下し、虐げる構図は、カイジ(脚本)にもある。 pic.twitter.com/Fl2bC5i6Lm

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高屋敷氏脚本 RAINBOW二舎六房の七人2話25 孤児院では、園長と丈が対峙しているところにメグが現れ、丈を(わざと)邪険に扱う。身寄りの無い者は、人に利用されて生きていくしかない…と彼女は言い放ち、丈は涙を流す。身動きできない状態での悲しみは、カイジ(脚本)や宝島(演出)にも見られる。 pic.twitter.com/y12PKm7kmF

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高屋敷氏脚本 RAINBOW二舎六房の七人2話26 雨の中、心身ボロボロの丈は少年院へと運ばれる。 部屋の中でメグは、熊のぬいぐるみ(親に捨てられた時に持っていたもの)を抱きしめる。ぬいぐるみはアニオリで、おにいさまへ…(脚本)やルパン三世2nd(演出/コンテ)を彷彿とさせる。 pic.twitter.com/CvRDecnU5E

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高屋敷氏脚本 RAINBOW二舎六房の七人2話27 雨が窓を打ち付け、メグは号泣する。本当は、丈が来てくれて嬉しかったと、彼女は思う。 雨の中のドラマは強調される。はだしのゲン2(脚本)、エースをねらえ！(演出)、ベルサイユのばら(コンテ)、空手バカ一代(演出)と比較。 pic.twitter.com/Zi1pyNdgX7

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高屋敷氏脚本 RAINBOW二舎六房の七人2話28 メグは里親のもとへ行き、部屋の灯りが消える。こういった灯りの描写も多々ある。めぞん一刻(脚本)と比較。 少年院に戻った丈は暴行されて全身傷だらけになった上、手錠で拘束されたまま独房に入れられる。 pic.twitter.com/W5w8S4r8sz

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高屋敷氏脚本 RAINBOW二舎六房の七人2話29 ラスト、「降りしきる雨は、夏の終わりを告げていた」というナレーションが入る(アニオリ)。高屋敷氏が、雨や季節の移ろいを重視しているのが直球で出ている。

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高屋敷氏脚本 RAINBOW二舎六房の七人2話まとめ1 全体を覆う仲間愛が印象に残る。 高屋敷氏が、多くの作品で強く押し出す「一人は皆のために、皆は一人のために」という精神は、同氏が愛する野球(元野球部で、高校の野球部経験あり)のチームワークから来ているのかもしれない。

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高屋敷氏脚本 RAINBOW二舎六房の七人2話まとめ2 また、兄妹愛についても描かれる。原作では言及されない、昇の妹についてアニメオリジナルで描かれているのは、丈・メグ兄妹との対比であり、昇が丈に肩入れする理由を明確にしている。

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高屋敷氏脚本 RAINBOW二舎六房の七人2話まとめ3 原作では、脱走する丈に昇が追随し、丈を逃がすために、わざと捕まる下りがあるが、アニメではカット。丈の掘り下げに集中する為かもしれない。 時折、高屋敷氏は大胆な改変をする。こういった大胆さは、おにいさまへ…やグラゼニの脚本にも見られた。

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高屋敷氏脚本 RAINBOW二舎六房の七人2話まとめ4 昇の原爆体験について、アニメで色々追加されているあたりは、はだしのゲン2脚本経験が活きているのが窺える。 Pの丸山正雄氏も、『はだしのゲン』ほか原爆もの作品を多くプロデュースしており、原爆についての強いこだわりが感じられる。

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高屋敷氏脚本 RAINBOW二舎六房の七人2話まとめ5 本作監督の神志那氏は、日テレ版HUNTER×HUNTERの監督でもあるわけだが、後半の非常に過激な展開を、殆どぼかさず表現しており、本作でも過激な描写から逃げない。高屋敷氏も、それに伴って過激描写に取り組んでいる。

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高屋敷氏脚本 RAINBOW二舎六房の七人2話まとめ6 F-エフ-(シリーズ構成・全話脚本)では、原作の性的描写があまりできなかったものの、代替として過激な暴力描写が出ていた。 深夜放送で、過激描写を辞さない神志那監督の尽力もあり、本作では性的描写もハッキリ出ており、時代が味方している。

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高屋敷氏脚本 RAINBOW二舎六房の七人2話まとめ7 月明かりの中、六郎太が「仲間」について説くあたりは、高屋敷氏の強調が見られる。仲間愛については、構成の要になって来そうな気配があるので、今後も、そこに注目しながら見て行きたい。

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高屋敷氏脚本 RAINBOW二舎六房の七人2話まとめ8 高屋敷氏は、「仲間だ」「友達だ」「好きだ」など、愛情をダイレクトに伝えるポリシーがあるようで、六郎太の言う「仲間だからだ」も前面に押し出されている。カイジ2期(脚本)でも、カイジが「仲間だろ」と言う場面を強調している。この辺りも興味深い。

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高屋敷氏脚本 RAINBOW二舎六房の七人2話まとめ9 ラストのナレーション、「夏の終わりを告げる雨」は、色々な作品にある意味深な季節描写を直球で表しているわけであるが、おにいさまへ…・グラゼニ(脚本)のナレーションでも季節に関して触れており(アニオリ)、高屋敷氏のセンスが感じられる。

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高屋敷氏脚本 RAINBOW二舎六房の七人2話まとめ10 季節への意識にしろ、「物言わぬもの」の「間」にしろ、演出経験に裏打ちされた、「空間を構築する」脚本を、高屋敷氏は書けるのではないか…と思うことがある。 脚本は、台詞の羅列だけではないのでは…と、同氏の脚本作を見る度、考えさせられる。

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こちらも紹介: 私の(高屋敷英夫さんについての)ブログの、 ・おにいさまへ…(高屋敷さん脚本)に関する記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego… ・グラゼニ(同氏シリーズ構成・全話脚本)に関する記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego…

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こちらも紹介: 私の(高屋敷英夫さんについての)ブログの、 ・宝島(高屋敷さん演出)に関する記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego… ・F-エフ-(同氏シリーズ構成・全話脚本)に関する記事一覧: makimogpfb2.hatenablog.com/archive/catego…