mito DAWNS全曲解説

mitoさんのソロアルバム『DAWNS』の全曲解説ツイートまとめ。
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clammbon mito @micromicrophone

さて、ということで『DAWNS』発売になりました。これから全曲解説、したいと思います。その前に。すいません、これから連投が続くと思います。もし問題あるようでしたら、一回フォローはなれてもらってもかまいませんですっ。よろしくお願いいたします!

2011-05-18 23:31:19
clammbon mito @micromicrophone

では。まず『DAWNS』のタイトルの由来ですが、語感が好きだったというのもあるのと同時に、作業期間中に見た数々の小淵沢の朝日と、その日に出来た曲のデモを聴いてる心地よさが、どうしても離れられなくてこのタイトルになったんです http://twitpic.com/4za4uz

2011-05-18 23:44:16
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clammbon mito @micromicrophone

小淵沢で作るようになってから、こと自分の作曲内容がとても感覚的になっているのを感じてて…あそこで見た景色の一つ一つに寄り添っている感じが、今回の曲たちにはあります。そういった感覚的な意味もあって、音節をより音楽的にするためにリリックを英語にしたということでもあります

2011-05-18 23:48:24
clammbon mito @micromicrophone

そんなこんなで、まず#1 「still」。これは名取ピアノ博物館というところにあった1900年代の自動演奏ピアノの音。ピアノの中には打楽器や別の楽器がひしめいてて、それがゼンマイと空気によって動き、演奏してくれる。でももう調整してなくて、ガラクタがボロボロこぼれ落ちるような音に…

2011-05-18 23:53:22
clammbon mito @micromicrophone

↓(続き)。でも、一緒に見学してた美濃くんと徳澤青弦と「この音ヤバくない!!」ってもの凄く盛り上がって、即録音決定。なんかヨレヨレで言葉も巧く話せないおじいちゃんが、必死になって演奏しているみたいな哀愁がたまらなくて、入れてみました。こういう楽器みたいになりたいっす

2011-05-18 23:56:03
clammbon mito @micromicrophone

#2 「borderland」。冗談抜きに、一曲も出来なかったその夜、良い感じに酔っぱらって何も考えずにポータブルレコーダーを回し、ガットギターを持ち、せーのってダイニングテーブルに足かけたまま3分半演奏したら、メロディと同時に構成もこのままで、この曲ができた(笑

2011-05-18 23:59:31
clammbon mito @micromicrophone

↓(続きこの曲の唄の録音の時にはmeg rockさんがわざわざ小淵沢にいらっしゃってくれて、発音のレクチャーから、唄い方の表現の仕方まで、とっても丁寧に教えて頂きました。作業後の夜に呑みながら話してくれた、メロキュアと岡崎律子さんとのこと…あれは一生忘れられない出来事だ

2011-05-19 00:02:23
clammbon mito @micromicrophone

#3 「montage」。イメージ的には『CHILDHOOD'S END』期のTMと、『Beacons of Ancestorship』のTortoiseを合体…自分で言っててワケ分からん(笑。でもなんかキャッチーなピアノのリフが続く曲が作りたかったのです

2011-05-19 00:08:10
clammbon mito @micromicrophone

↓(続き)益子さんのシンセが入って、なんか「幼い頃の夏の思いで」みたいな、甘酸っぱい感じがぐっと出て来て、誰かに語りを入れてもらいたいなと。で、最初は欲望全力で声優さんに頼もうと思ったけど、日本語だとハマらないことが判明し挫折(笑。ふとコトリちゃんのことを思い出して、これだ!って

2011-05-19 00:12:27
clammbon mito @micromicrophone

#4 「algorithm」。タイトルはデモのときから一緒。録り終わってから「あ、普通にクラムボン編成じゃん」と(笑。1サビ終わりからの展開は、菅野よう子さんと真綾さんコラボものをピアノでコピーしている時に出来た。ここのパート、もの凄くすき。だんだんドラムが少なくなるのとか秀逸

2011-05-19 00:17:32
clammbon mito @micromicrophone

で、リリックは細美くん。彼とはスエミツくんのライヴの時に逢ったんだけど、LIVE後二人で呑んでから、なんか凄いお互い接近して、その日から3日くらい、ずーっと一緒だった(笑。この曲は絶対細美くんだな、って思ってたなあ。リリックの発声からもう「細美節!」って感じだったもんね、凄い

2011-05-19 00:21:44
clammbon mito @micromicrophone

#4 「at the lighthouse」。イメージはECMにいたユニットであるAzimuth。恐らく盤はCDでも高額に取引されている。そのメランコリックなピアノにもの凄くインスパイアされてた。7/4、5/4拍子から、4/4、3/4、2/4、3/8拍子になるという超鬱展開曲(笑

2011-05-19 00:30:37
clammbon mito @micromicrophone

↓(続き)でも、この鬱展開にどうにかしてリズムを入れたかったの。で、思い立ったのが生ver.と打込みver.。その打込みver.で白羽の矢を立てたのは、Ametsubくん。叶わなかったんだけど、ホントは生ver.でU-zhaanにタブラ叩いてもらいたかった…インド滞在中だったのよ

2011-05-19 00:34:31
clammbon mito @micromicrophone

#5 「stand up slow」。5/4と6/8が平唄とサビに交互、途中3/4、4/4が入って…(苦笑、でっ、でもっ、一聴したら全然難しく聴こえないと思うんだよ〜っ…ねえ、そうでしょ??、、、しかしこの時のカシクラくんは神だったなあ。最後のところとかヤヴァイよね

2011-05-19 00:39:54
clammbon mito @micromicrophone

そう、カシクラくんのカスタネットと手拍子もチェキ。不思議なジプシー感が出ました。で、リリックの磯部くん。も〜超びっくりしたんだけど、僕の仮唄で唄ってためちゃめちゃな英語の音節を100%生かしてリリック上げて来たの!ホント磯部く、ん天才だと思った。あの人の作詞もっと認められるべき!

2011-05-19 00:43:13
clammbon mito @micromicrophone

あ、トラック番号間違えてる、、、、スイマセンッ!!正しくは#5 「at the lighthouse」、#6 「stand up slow」です!

2011-05-19 00:45:00
clammbon mito @micromicrophone

#7「parallel of delusion」。最初2分半くらいの小曲的な感じだったのだけど、もう少し打込みなんだけどセッション感がある感じにしたくて、牛尾くんにお願いしました。「君の心の中にあるWarp好きのソウルを魅せてくれ!」って言ったら良い感じでドリルンしててアガッた

2011-05-19 00:48:03
clammbon mito @micromicrophone

↓(続き)ちなみにこの曲のフィルターかかったスネアとかハイハットはOberheim Xpander、エキパンは他にもいっぱい使ってます。その他はArturia Analog Factory、Avid Hybrid、うーん、あとはMIDIコントローラーとしてTENORI-ONかな

2011-05-19 00:53:15
clammbon mito @micromicrophone

#8「one, four, eight」。ギターのフレーズ、構成はずいぶん前からあったのだけれども、メロディも何も考えてなくて、今回3年ぶりに再生成してみた。この曲のコード進行は、自分でもワケが分かりません。なぜこのコードにこのメロディが乗せられたのか…転調地獄です

2011-05-19 00:56:47
clammbon mito @micromicrophone

↓(続き)そんな地獄曲を一緒に冥土に持っていける人間は…?って考えて、徳澤青弦かな、と(笑。「アビーロードスタジオでエリナーリグビーやってる感じ」ってことだけ伝えて、あとはお任せした。後半はOWENみたいでカッコいいって美濃くんに言われガッツぽーず!

2011-05-19 01:00:27
clammbon mito @micromicrophone

#9「my dusk」。この曲、好きだ!(笑。いや、最初に『マイ・バック・ページ』のサントラで作ったのだけど、担当のヒトに「なんか昔の台湾とかの歌謡曲みたいですね」って言われてちょっと堕ちて(笑、とりあえずこんなにかっこいいんだぁって気持ちでセッションした

2011-05-19 01:03:45
clammbon mito @micromicrophone

↓(続き)このピアノは絶対、斉藤哲也さんしかない!とおもってた。見事、素晴らしいソロとフレーズを弾いてくれました。しかも、録音は夕方( dusk)。しかも1テイクのみ!!それでこの演奏…カシクラくんもこういうコンボセッション初めてだったみたいだけど、全然ハマってるよね

2011-05-19 01:07:24
clammbon mito @micromicrophone

#10「when do i understand」。最初に「goodbye〜」っていうリリックはもうあって、それを広げていったら「あ、この曲レクイエムなんだ」って分かって、そこから全てが合致した。Uyamaくんを呼んだのも、harukaくんを呼んだのも、そういう意図があったんです

2011-05-19 01:10:39
clammbon mito @micromicrophone

素直に、まっすぐにちょっと真面目すぎるくらいストレートなメッセージを演奏にも、リリックにも、唄にもぶつけてみました。偶然アプレミディの橋本さんにこれを聴いてもらったのだけれども、聴いてすぐに「気持ちが伝わって感動したよ」と言ってもらって嬉しかったなあ

2011-05-19 01:13:53
clammbon mito @micromicrophone

#11「white state 18」ちなみにこのタイトルの意味のヒントは「ウイスキー」(笑。これは『童貞放浪記』という映画挿入歌でmicro名義で作ったんだけど、とにかくミンナに「この曲カッコいい!」って言われ、4年の時を経てついに陽の目をみました。4年前の青弦、キャシーミト…

2011-05-19 01:17:24