#ガルパン怪談部 これはある学校で戦車道をしていた女の子の話 その学校では伝統的に戦車の整備は下級生が行うことになっていて、それは大会の決勝戦で使う車輌でも例外ではなかったの
2019-07-31 00:07:59#ガルパン怪談部 そんな下級生達の一人は、ある時三年生の先輩に道ならぬ憧れを抱いてしまったの 「先輩と戦車道をしていたい。そんな日々がいつまでも続いて欲しい」そう思っていたの
2019-07-31 00:09:46#ガルパン怪談部 そんなある日、先輩達のAO入試が懸かった大会が始まってしまったの 先輩が進む予定の大学はとてもレベルが高く、その下級生はこのままでは先輩と離れ離れになり、大学でも一緒に戦車道をする事が出来なくなると思ってしまったの
2019-07-31 00:11:45#ガルパン怪談部 そして試合の朝 彼女は憧れの先輩が乗る戦車の履帯から、ピンを一本だけ抜いてしまった… その結果、まさに勝負の分かれ目という場面で戦車は身動きが取れなくなり、試合に負け、AO入試の話もナシになった
2019-07-31 00:13:42#ガルパン怪談部 担当の教師は犯人探しをしないようにと告げたものの、入試をふいにされた三年生達が黙っているはずもなく、結局犯人が彼女である事はバレてしまった 三年生達が思い思いの誹謗中傷をぶつける中、彼女はどこかで喜びを感じていたの
2019-07-31 00:16:20#ガルパン怪談部 でも、憧れだった先輩の一言が全てを変えてしまった 「貴方のような人と戦車道をするなんて、二度と御免だ」…と
2019-07-31 00:17:48#ガルパン怪談部 実際、その先輩はその日を限りに戦車道を辞めてしまった 憧れの先輩が二度と戦車道をしなく…いや、出来なくしてしまった 自分のした事の重大さに気付いた彼女は、失意の中海に身を投げてしまった
2019-07-31 00:20:15#ガルパン怪談部 それからその学校の戦車倉庫では、毎年あの試合があった時期になると、夜な夜なか細い少女の声が聞こえるようになったという 「ピンが…一本…足りない…!」と 終
2019-07-31 00:22:18