あのですね、面白すぎて調べながら鳥肌立っちゃったのですが、セブンペイ・ショックの始まりは2016年だったですよ。(続)
2019-08-02 19:05:49セブン&アイHDのIR資料を読んでたら、ずっと英語だったのが、2016年でいきなり日本語に切り替わってるんです。内容も、長期計画や株主へのメッセージが主だったのが、いきなり地域貢献とか百貨店創生とか日本を軸にした内容に切り替わってる。
2019-08-02 19:07:38これは絶対2016年になにかあった、と思って調べてたら、2016年5月に「セブンの乱」というのが起きてるんですね。鈴木敏文会長が25年ぶりに会長を退いて、セブン-イレブン・ジャパン社長だった井阪隆一氏(伊藤派)が社長に就任したのです
2019-08-02 19:08:47セブン&アイHDには「2人の創業者」がいるのです。イトーヨーカドー創始者にして、総合スーパーを創り上げた伊藤雅俊(名誉会長)。対するは、セブンイレブンを生んだ、日本のコンビニの親である鈴木敏文(会長)。この2016年の政権交代で社長に就任した井阪氏は、伊藤雅俊さんの派閥です。
2019-08-02 19:10:46この伊藤vs鈴木は子供にも現れていて、伊藤氏の次男は銀行→MBA→経営企画と、経営畑。鈴木氏の次男は、工学部卒のエンジニア。オムニチャンネルとかシステム系は、全てこの鈴木氏次男が進めたプロジェクトだったとです
2019-08-02 19:13:01しかし、2015年に鈴木氏が次男を取締役に昇格させて、ネット戦略に更に力を入れようとしたんですね。それが鈴木次男が後継者なのではという憶測を呼び、伊藤派が激怒。取締役会で伊藤派を解任しようとした鈴木氏は返り討ちにあい解任され、後ろ盾を失った次男もセブンアイHDを追われたとです
2019-08-02 19:16:10そしてぽっかり空いた、金融系ポスト。そこに就任したのが、今回のセブンペイの責任者である、セブンイレブン副社長の後藤克弘氏だったのです。セブンの乱で勝った井阪氏の経歴と照らし合わせましょう。セブンの乱の直後、井阪氏と同時期に就任していますね。明らかに伊藤派です pic.twitter.com/XyGHiyTwon
2019-08-02 19:22:11こうして鈴木氏の基盤を引き継いだ後藤氏ですが、オムニチャンネルもセブン銀行も、鈴木氏が作ったものです。なにか新しいプロジェクトを起こさねば、それも、鈴木派の再興を潰すため、素晴らしい成果を出さねば。その中で生まれてきた哀れな子どもが、「セブンペイ」だったわけです
2019-08-02 19:24:56後藤氏、というか伊藤派からすると、鈴木派の失脚から3年以内に結果を出したかったんでしょうね。IR見てると、2018年で金融カテゴリの売上が落ちてきてるし。2019年中のリリースが急務だったんでしょう。南無阿弥陀仏。やはり、大事件を読み解くにはIRが必須ですね
2019-08-02 19:26:40念のため補足すると、これは、2016年5月の社長交代のニュース、IR資料、セブン&アイHDの役員紹介ページのみをソースにした「想像と推測」です。内部事情は何も知らないし、外から見える情報だけで書いています。それでも意外と遠からず、というところでしょうか
2019-08-03 06:14:11読み返したら粗かったので、追記しました。追記箇所には印をつけてあります。 note.mu/spinoz/n/nb5b2…
2019-08-04 13:36:56@spinozify その話昔過ぎてソース忘れちゃったんですけど東洋経済かダイヤモンドに載ってた気がしますね ここまでズバリじゃない代わりに他の面白い話があったと記憶してます
2019-08-03 03:11:54@spinozify #図解作成の基本(#構成図) セブン&アイ派閥争いが繰り広げられていたころの主要人物図です。 7payの悲劇はここに端を発していたのですね。 pic.twitter.com/b3Izd7EtSG
2019-08-03 11:10:51コンビニ三大チェーンの社長遍歴 #図解作成の基本(#タイムライン) ファミマ、ローソンもカリスマ経営者に支えられましたが、親会社のセグメントで権力争いになったのがセブンの反省でしょうか。 (参考) ※図解すると発見があります。興味を持たれた方、タイムライン(@juntoku_y)をご覧ください。 pic.twitter.com/yxiOTwYFv1
2019-08-03 13:59:30