- Uroak_Miku
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1)しつこく考え中のテーマが京アニ放火事件。「生態系の破壊」がキーワードであることは事件発生当日から気づいていた。いや事件が起きるよりずっと前から知っていた、これが京アニの罪なんだと。 しかし愚民の皆さんにさっとイメージさせるのは非常に難しい。何か上手いイメージ喚起法はないかな。
2019-08-10 00:00:032)なんということもなく書物を読んでいたら、面白い記述が。フランス革命の要因のひとつが、行き過ぎた耕作地開拓にあったこと、そして革命によってさらに行き過ぎてしまったという。
2019-08-10 00:02:213)ヨーロッパは昔から森を切りまくり、木材化した。木材は建築から燃料から造船から何にでも使える。かくしてヨーロッパ文明は発展。 入れかわりに森林はどんどん消えていった。 とりわけ傾斜地の森林消滅は、ヨーロッパ人に手痛いしっぺ返しを食らわすことになった。
2019-08-10 00:16:024)ヨーロッパの南部は山脈が連なっています。高山つまり急傾斜地なので、森林を切ると、冬の雨がたくさん降る(地中海性気候!)ので土が流れてしまい、やがてはげ山となってしまう。 平地の森林を切り倒した後、ヨーロッパ人は山地の森林を切り倒し、斜面を開拓した。
2019-08-10 00:22:075)森があった土壌だから最初は畑に向いていた。しかし雨と地面の傾斜によって土が剥がれ、谷に流れていくと、もはや畑として機能しなくなる。 谷に流れた土砂は、そこの畑を埋めてしまう。水路もだめにしてしまう。
2019-08-10 00:29:407)フランスでいうと、16~18世紀の300年で、アルプス傾斜地にあった畑は、三分の一から半分ほどが、土が雨で流れて使えなくなってしまった。 農地を失くした百姓は、職を求めて都市に移動していく。 そしてパリをはじめ都市は食糧不足に。『ベルばら』にも出てきますねこの逸話。
2019-08-10 00:35:168)フランス革命の引き金となった。 しかし革命によって貴族たちの地所が民によって開拓されると、高台にある森林がやはり切り倒されて畑になって、まただめにしてしまうのくり返しに。
2019-08-10 00:37:0810)フランス革命というと、こういうかっこいいイメージが根強いのですが pic.twitter.com/WVmOZPJHBD
2019-08-10 00:42:0113)かつて日本には、アニメスタジオといえば二系統でした。新興メディアであるテレビのCMアニメ制作、そして東映動画(現・東映アニメ)。この二系統。ほかにも細かくあるのですがここではシンプルにいきます。
2019-08-10 00:55:1014)テレビアニメと呼べるものは、アメリカからの輸入もの(劇場用短編のテレビ流用&テレビ用新作)か、CMアニメーションの二つで、国産のテレビアニメ「番組」は東映アニメでも検討されていたのですが及び腰でした。
2019-08-10 00:59:0217)東映アニメではすでに労使対立が激化していて、アトム君のテレビアニメ化より前の年に、大規模なストライキ事件があって、組合側の勝利でした。いちおう。
2019-08-10 01:08:2619)そして甘やかされた。 手塚社長は給与についてもどんぶり勘定。アトム商品の印税がばかすか彼個人の(そう、個人の)お財布に入ってくると、それを会社の帳簿で処理して、何か不平不満の声が社内であがると給与を上げて黙らせていく。 pic.twitter.com/E16dCnpIoo
2019-08-10 01:11:1920)ゴールドラッシュの雰囲気しますね。 19世紀中ごろにアメリカ・カルフォルニアでゴールドラッシュがあったときも、ひとが太平洋から大西洋からわたって来て活気を生んだように。
2019-08-10 01:13:1821)あの頃のカルフォルニアは、アメリカ・メキシコ戦争の直後で一時的無法状態。そこに「金鉱発見!」のニュースが世界に伝わり、大ラッシュに。
2019-08-10 01:15:5824)労使調整や雇用システムを「生態系」とみなす考え方は今はまだとっぴに思えるでしょうが、私はこのイメージで理解しているし、すべきだと思う。
2019-08-10 01:19:0325)東映アニメ内ですでに労使生態系の破壊は始まっていた。 そこから逃れてきた人々を虫プロは受け入れ、金持ち・手塚が甘やかした。
2019-08-10 01:20:56