- Ljaponica2021
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当時のSF界はジリ貧で、〈憑依都市〉はそれを救済するためのアイデアだった。検索してみるといい、他社からも絶賛されている。それを金蔓だと錯覚して……残ったメンバーは僕だけであり、僕は絶対に金は受け取らない。どうぞ誰でも〈憑依都市〉を書いてください。アイコンを共有してくれると嬉しい。
2015-11-14 09:55:02八時間「ロゴマークを売れ」と云われ続けた挙句、私生活についてもいい加減な風聞を、また「ロゴマークで儲けようとしている」との虚偽まで流布された。冗談ではない。僕は誰にでも使えるマークと世界設定を作ろうとした。マークの原画はそもそも僕なんだぜ?
2015-11-14 10:02:04僕はSF界から干された。某氏がロビー活動を行っていた事は知っている。せっかく話題を呼んだ『バレエ・メカニック』が単行本として出るまでに、五年かかった。執筆の場が無かった。救済してくれたのは『ブラバン』だ。零細出版社の社長が、なんと高校の吹奏楽部の先輩だった。命がけで売ってくれた。
2015-11-14 10:08:25もうこの話題からは離れるつもりだが、若い「書き手」たちに、これは知っておいてほしい。〈憑依都市〉はフリー・コンテンツ。『アクアポリスQ』と亡きSF Japanに概ね設定は示されているが、ちょっとやそっと違っていても構わない。『屍者の帝国』みたいなもの。無料だ。それが僕の夢だった。
2015-11-14 10:15:59やや設定に設定が重なりすぎている感もあるが、BLの方々にも書きやすいよう整理したつもりです。重ねて記すが、発案者の僕は一銭もいらない。「どうぞご自由に!!」。それが本来の〈憑依都市〉だったのだ。同じ世界観で、どうか書いてくれ。同じ世界で遊ぼう。僕の老化した脳を刺激してくれ。
2015-11-14 10:34:53SATO, Ryo @beerlove_ryo氏に感謝する。これほど怒り狂ったのは久々。怒りにまかせて、俺はたぶん〈憑依都市〉をまた書くね。書くぜ、待ってな。そう、ロゴマークのデータは誰にでも提供できるんです。「その手間賃をデザイナーに」というのを……もういいけどさ。何千円だよ。
2015-11-14 10:50:28SATO, Ryo @beerlove_ryo氏は嘘つきである事が判明した。捏造ツイートを消したと称して消していない。従って〈憑依都市〉から「逃げた」メンバーは記し続ける。彼がリツイートしている森奈津子。仕事がなさそうなので拾ったつもりだったのだが、見事に裏切られた。
2015-11-14 16:11:38意外なタイミングで書いてやろう。山田正紀。『神狩り2』を書かねばならないので自分はもう執筆できないとしつつ、設定の権利は主張した。ロビー活動への証言もある。この人脈で作家はもっと出てくる。十年ぶんの恨みは深いぜ。
2015-11-14 16:21:19山田さんを引き入れたのは牧野さんだ。この辺から話がおかしくなっていった。冲方くんを入れるとか、いややっぱり入れないとか、いちいちメールで指示される始末だった。さて山田さんが引き入れたのが、瀬名秀明である。続く。
2015-11-14 16:39:12彼らが目指していたのはアニメとゲームだ。小説ではなかった。それが証拠に僕は当時アニメ会社に出向いている。たんに家が近かったから、そして発案者だから行ったのだ。そんなもん金になるかよ、が僕のスタンスだったが、まあやってくださるんなら……という感じだった。愉快な体験ではなかった。
2015-11-14 16:44:52これは「彼ら」にも云ったのだが、映像化で得られる金を、師匠の山村正夫から聞いて僕は知っていた。横溝正史さんで百万だ。これは当時破格の額だった。その三分の一が相場。それを六人で分けたらどうなる? ちゃんと真面目に小説を書いて売ろう、と僕は繰り返したはずだ。
2015-11-14 16:52:04反論の無さ、作家たちの沈黙ぶりが素晴らしい。内心は色々だろう。ともかく実話だからね。あ、メールとかぜんぶ取ってありますから。
2015-11-14 16:58:39更に僕を怒らせたのが、若い作家たちが書けば自動的に某作家サークルに金が流入する、ピンハネ・システムの提案だ。〈憑依都市〉の思想とは正反対じゃないか。いいかね? 僕の提案は、どの会社であれ同人誌であれロゴマークは付けてくれ、だった。そのコストは五千円だ(徳間書店の場合)。
2015-11-14 17:06:35〈憑依都市〉シリーズが十冊出たら、ロゴの入稿データを作ってくださったデザイナーに五万円入金できる。「安いな、おい」と思われませんか? でもそれが〈憑依都市〉だったのだ。なのにアニメ会社だのゲーム会社だの連れて来られて、訳が分からなくなった。僕は小説を書いた。
2015-11-14 17:12:05僕は他作家たちのゲラ刷りまで確認したのだ。僕に送ってきたのは徳間書店であり、彼らが僕しか全設定を理解していないと認識していた証左だ。その後、何が起きたか? 凄まじい貧困ですよ。よく生きていられたというくらいの。>
2015-11-14 17:31:36早川書房から京フェスに行ってくれと頼まれたとき、「どうやって? 旅費が無いんだが」と答え、初めて他作家たちが自費で行っている事を知った。京大の子のメールに「ノーギャラでお願いします」とあり「交通費は?」と訊いても「ノーギャラで」としか返ってこない。その年は行きませんでした。
2015-11-14 17:34:54支えてくれたのはファンと友人たちだ。直接コンタクトを取れる人もいて、「お金が無いん? なんか食べさせたげようか」といった人たち、酒や煙草を送ってくれる作家仲間もいた。僕は彼らを裏切れない。だから貧困のなかでひたすら書いた。〈憑依都市〉を裏切っただなんて、とんでもない。
2015-11-14 17:40:16〈憑依都市〉の金が自動的に流れ込むシステムに利用されかけたのが、井上夢人が始めたe-novelsだ。ただしこの時点で井上さんは辞めている。僕は井上さんの心意気に共鳴し、みずから望んで入会し、短篇集『†』を出した。『綺譚集』の原型である。
2015-11-15 03:04:48僕は井上さんと我孫子武丸に相談した。井上さんは「あそこはもう駄目だ」と仰る。我孫子さんは「あれは津原さんの企画だったのか」と驚き、「会議にかける」と云ってくれた。ところが会議の結果は「〈憑依都市〉はこっちの物だ」であった。僕はe-novelsを辞めた。
2015-11-15 03:07:30年表は僕の頭の中にあった。それを持たない集団が権利を保持する事はできないと踏んだのだ。貫井徳郎からどやしつけられたのをよく憶えている。「貴方のせいでe-novelsは解散寸前だ」と。彼は背が高いので、まさに頭の上からだ。あのときだいぶ頭髪が抜けた。
2015-11-15 03:12:52まだSF Japanの特集が残っているというのに、僕は〈憑依都市〉を支えるたった一人の軍隊になってしまった。そこでより若手たちに声をかけ、請願し、無責任な連中の穴を埋めた。初期メンバーは自分たちが辞める事によって「さあ津原、これで手も足も出ないだろう」と動いた。僕は屈さなかった。
2015-11-15 03:21:50ここまで記してきて、SATO, Ryo @beerlove_ryo氏の云う「駄目にした」が、僕のe-novels退会を示しているんじゃないかと想像がついた。君が信じてきた〈憑依都市〉はピンハネ・システムの偽物だ。口を酸っぱくして云うが本当の〈憑依都市〉はフリーだ。
2015-11-15 03:32:38無料コンテンツだと早々に新聞発表したのは瀬名秀明だ。また派手な事をするなあと思っていたよ、これといった作品も無いのに。善意に解釈して、彼はロゴ使用料の相場を知らなかった。津原とデザイナーが組んでいる以上、こっちに大金が流れ込むと信じていた。デザイナー諸君、ここ、爆笑するとこです。
2015-11-15 03:38:12吉川良太郎は森奈津子の推薦で入った。まだ若かったから、どっちに付くか悩んだことだろう。彼の仕事は良かった。でも親玉たちはなんの助力もしなかった。ウェブ版〈憑依都市〉で頑張ってくれた梅村崇は、いま藤原カムイの右腕として、筆一本で食っている。
2015-11-15 03:51:48>>曽根卓 @sonesuguru 41分41分前@tsuharayasumi 突然失礼致します、いち読者です。津原先生が作家集めに尽力された次の特集とは05年春号と思うのですが、森奈津子氏・吉川良太郎氏の憑依都市短編も掲載されてます。>
2015-11-15 04:42:06