親友大倉くん 番外編! ( Tadayoshi. )

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やんちゃる @Okt__75

「…浮気したら許さないから」『こっちの台詞や』 そのまま○○の体を抱き上げて、久しぶりに一緒のベッドに入る。 『…あかん、今日止まらへんかも』「いいよ、止まらなくて」『…足りんくなったらどうしよ』ベッドの横の引き出しを開けて確認すると残り半分しかない。『…』「…?」『生、「ダメ」

2019-07-17 22:02:17
やんちゃる @Okt__75

. ( ○○side. ) 「っ…ぃ」 鎖骨、首裏、お腹、色んなところに紅い所有印をつける忠義。 『…○○もつける?』「いい…」『遠慮してるん?』髪をかきあげて、余裕そうに笑う忠義に腹が立って思いっきり首(隠れない所)につけてやった。 『おまっ…!!見えるやん!!』「大丈夫いける」

2019-07-17 22:11:58
やんちゃる @Okt__75

『いける?』「いける」『ならええか(笑)』 また私に覆い被さり、私の顔中に短いキスを落とす忠義。「ん〜〜くすぐったい!」 . (結構残ってるなあ…) 朝、洗面所で昨日のキスマークを確認すればそう簡単に消えている訳無くて。『おはよ』まだ眠そうな忠義の首には私がつけた跡が残っている

2019-07-18 00:32:36
やんちゃる @Okt__75

「…勢いでつけたけど大丈夫かな」『今更何言ってんの』「だって〜」『俺も見える所につけたら良かったわ』 忠義がつけたのは首裏と鎖骨だから服でギリギリ見えない位置。だけど忠義は1番上のボタンを開けているから私がつけた跡が見え隠れしてしまう。 『今日結んでいき』「はぁい」『はぁい(笑)』

2019-07-18 00:32:37
やんちゃる @Okt__75

( 忠義side. ) 里「おはよう忠義」『はよ』 里美が俺の首についた跡を見て表情が固まる。効果アリ…? 里「…その跡、彼女さん?」『あー、おん』里「へえ、意外」『どういう事?』里「見える所にするって、忠義の事考えて無いんだな〜って」『…俺がつけてって言ったからやけど』

2019-07-18 00:53:21
やんちゃる @Okt__75

俺の言葉に、里美は負けずに口を開く。里「いや、ただ私なら見えない所にするのにな〜って思っただけ」 『…は?』里「怖い顔しないでよ、冗談」微笑んだ里美に俺は嫌悪感丸出しにして『冗談キツイわ』と冷たく言い放つ。 『俺の事をまだ好きなのは勝手やけど、その気持ちに応えることは一生無いから』

2019-07-18 00:53:23
やんちゃる @Okt__75

里「…」『ごめん、もっと早く言っとけば良かったな』 最初に振った時よりも、里美は泣きそうな顔をして、握った拳を震わせている。人少ない時間帯で良かったわ… 里「っ…何で、私じゃ駄目なの。何がいけなかったの…!」『…里美がダメとかちゃうくて、俺が○○じゃなきゃあかんねん』

2019-07-18 00:53:23
やんちゃる @Okt__75

里美の目が、絶望を語った。 『…そういう事やから』 俺は里美から目を逸らして、自分の仕事に取り掛かった。 . ( ○○side. ) 〈その跡、見せつけてんの?〉「わっ…!」 後ろから話しかけられて思わず間抜けな声が出てしまった。それに少し笑った渋谷先輩は〈あ〜あ、奪えると思ったのになー〉

2019-07-18 18:11:12
やんちゃる @Okt__75

「冗談やめてください」〈…それで?自信はついた?〉「…胸張ってありますって言うことは出来ないですけど、忠義の事信じて、好きでいようかなって」〈…そうか〉「渋谷先輩の時みたいに、後悔したくないので」〈それってどういう、「そろそろみんな来る時間ですね!行きましょ!」

2019-07-18 18:11:12
やんちゃる @Okt__75

( 渋谷side. ) あの日、「自信がないんです」と泣いた彼女。 「渋谷先輩が遠く感じる」「ごめんなさい、別れてください」そう言って俺の元から去った彼女は、随分強くなったみたいだ。 いや、強くなったのはあの忠義という彼氏のおかげか。

2019-07-18 20:00:25
やんちゃる @Okt__75

俺の前を歩き、楽しそうに笑う○○。 まるであの日に戻れたみたいで嬉しかった (…遠慮しないで、つければよかったかな)初めてだった彼女に所有印をつけれる余裕なんか俺には無くて。 〈なあ○○〉「はい?」〈いい彼氏持ったな〉「…はい」 微笑んだ○○に、俺は消えない想いを胸の奥に押し込んだ

2019-07-18 20:00:25
やんちゃる @Okt__75

. ( ○○side. ) 「忠義!」『お〜お疲れ』 今日は、久しぶりに待ち合わせをして飲みに行く日。 あの頃と変わらない、忠義が先に待っていて私が遅れてごめんと笑う。 でもあの頃と違うのは、繋がれた右手と『○○』「ん?」『会いたかった』「…私も」 忠義からの、甘い言葉。 (おわり )

2019-07-18 20:57:53