(新連載まとめ22)朝の三分小説~おかん~(関所やぶり編)

おかん336から362まで 現代っ子である皆様もご存じの方は多いかと思われますが、木曽の関所と言えば江戸時代はとても厳しく規制されていたことでゆうめいです。 特に女子供、まんまおかんとさだみつがそうですが、江戸時代基準でいうと、この二人はもう絶対に関所は通れないくらいの社会的立場にあります。 そんな歴史的背景を踏まえて今回の編を読むと、関所設置の理由が地方行政同士の紛争とあり、早速僕ら読者を未開の広野へ拉致してくれます。 続きを読む
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カメックスシ @agodenderu

おかん359 「おかんよ、レッカー車になってその巨大ロボと合体して戦うのです」 「誰の声なんだ」 「あなたに語りかけているのは山の神です」 「なんだか知らないけど助かったよ」 おかんと山ロボは合体して「大人のダブルターボおかん」になった。SGPも空気を読んで巨大化した。

2017-03-28 07:00:03
カメックスシ @agodenderu

おかん360 大人のダブルターボおかんとSGPの戦いは激しく、SGPが微妙に勝っていた。 「神であろうとこの関所を突発する事は出来ぬ」 大人のダブルターボおかんは限界が近づいていた。 「さあこれで終わりだ」 「待って。このロボには原子炉があるから爆発したら核燃料を撒き散らします」

2017-03-29 07:00:29
カメックスシ @agodenderu

おかん361 「かまわん、核燃料よりも私の勝利が優先されるのだ」 「ヤバい、この人話が通じないタイプだ」 その時である。 「五時になりました。本日の営業を終了します」 SGPの中の関所が終りを告げた。 「タイムリミットか、今回は引き分けのようだな。私は定時で帰るがまた戦おう」

2017-03-30 07:01:58
カメックスシ @agodenderu

おかん362 SGPは定時で元の二つに戻ってしまった。 「なかなか楽しかったぞおかんよ。今日はもう遅いから木曽福島に泊まっていくといい。あと食堂の食券もやろう」 おかんは駅前の食堂でじゃがいもの入ったカレーを食べていたが、誰かの存在を忘れている気がする。 「関所破り編」完

2017-03-31 06:56:15