茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの連続ツイート第2321回「無知の知は大切だが、大人の一部はそれを失ってしまう」

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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート2321回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。

2019-09-02 05:48:19
茂木健一郎 @kenichiromogi

「無知の知」というのはほんとうに大切で、要するに1つのことを知ったら10くらいわからないことが出てくるわけだから、知れば知るほど、世界の無知の部分がわかってくる。つまり知るほど本当は人は謙虚になる。

2019-09-02 05:49:07
茂木健一郎 @kenichiromogi

ニュートンが、自分は海岸で貝がらを拾っている子どものようなもので、真理の大海は自分の前に未知のまま広がっているという言葉を残したのも「無知の知」で、貝がらという知を得れば得るほど海という真理の広大さがわかってくる。

2019-09-02 05:50:25
茂木健一郎 @kenichiromogi

学ぶこと、新しいことを知ることは大切だけれども、そのことで油断してしまったり、傲慢になってしまうことがその人の精神にとって一番の悲劇なのであって、それで成長が止まってしまうし、世界を見る目が曇ってしまう。

2019-09-02 05:51:16
茂木健一郎 @kenichiromogi

古典落語などでは共有されている「世間知」だけれども、昔は、大学に行くとバカになる、学問をするとバカになるという感覚があったのは、つまり学ぶことで自分が何かを知った気になって「無知の知」を失う現象のことであって、広大無辺な未知があるという感覚があればだいじょうぶである。

2019-09-02 05:52:35
茂木健一郎 @kenichiromogi

アインシュタインが、「神秘的なものに感激する心」を持ち続けることが生きることだという意味のことを言っているのも同じであって、「無知の知」を持ち続けている限り、その人の精神は若い。大人の一部はそれを失ってしまう。

2019-09-02 05:53:46
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート2321回「無知の知は大切だが、大人の一部はそれを失ってしまう」をテーマに5つのツイートをお届けしましました。

2019-09-02 05:54:31