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こたさんとよく話すけど、ホラーの恐怖度の限界点て「現実には侵食しない」事だと思う。 動物園によく例えるけれど、檻の中の猛獣が怪異だとすると、ホラーというものは作り手がいかにこの檻の中の猛獣が恐ろしいか感じさせるもの。 でもどんな仕掛けにしようとも、結局猛獣は檻の外には出てこれない。
2019-09-03 14:48:35猛獣
物語が終われば終わり。 自分に直接恐怖は降りかからないので、安心安全な所から楽しんで終わり。自分の現実世界には侵食されない。 怪談も話が終われば終わり。 お化け屋敷も出れば終わり。 映画も見終われば終わり。 でも、どうにかしてこの檻を破壊して猛獣を観客になだれこませられないか。
2019-09-03 14:48:35そうすれば、観客に危険が及ぶとも限界点を超えた凄まじい恐怖を与えられるはずだ。 過去、多くのホラーの作り手達はこう考えた。 自己責任系怪談はその仕掛けをよく使っていて「聞いた人に●●がある」というのは怪談を飛び出して現実に侵食させる仕掛け。
2019-09-03 14:48:36夢にまつわるものもそうで、夢は記憶に影響されるのでストーリーを知った人もその夢を見る可能性が出てくる。(ゲーム零刺青の聲の仕掛け) 現代実話怪談の「地名、人名の匿名化、短文化」もそうで聞き手が少ない情報から自分の身近な所をイメージして「もしかしたら私の近所の話かも」と感じさせる。
2019-09-03 14:48:36怪談を飛び出して、こちらも現実に侵食してくる。 こんな風に猛獣の檻を壊す仕掛けは色々とある。 どうやって現実に侵食させられるか。 恐怖を考えるといつもこの問題にぶち当たる。 願わくば猛獣よ、もし檻の外に躍り出た暁には嬉々として観客の肉の一片まで血みどろに食い散らかしておくれ。
2019-09-03 14:48:36@chick_encho ホラーが好きな人は、檻があって決して侵食してこないとわかっているんですが。 嫌いな人にはその檻がないんですよね。 そこが怖がり方の差なのかもしれませんね。
2019-09-03 15:01:10@chick_encho 一つだけ檻を壊す方法に心当たりがあるんですが、再現がどうにも難しいし、壊した檻は直せない可能性が高いんです。 「ゴキブリ」でお分かりになるでしょうか。
2019-09-03 16:13:34@seki_sato !! もしや、部屋で一度見たゴキブリを取り損なって「今見えないけれどこの部屋のどこかに必ずゴキブリがいる……」っていうアレですか?!
2019-09-03 16:23:36@chick_encho そのこの部屋のどこかに……がどこにでもいる、どこにでも行くにできると怖いですよね。 煙鳥さんのように場所を伏せるのも一つの手なんですが、あえて場所を明らかにして、複数の場所で同じ目撃をされているというのを連ねると、聖域が壊せるかもしれません。
2019-09-03 16:41:20@chick_encho あとそもそも、ゴキブリって子供の頃は平気だったのに、大人になるとダメになる人が多いですよね。 その過程で檻の破壊に近いことが起こってるはずなんです。
2019-09-03 16:42:28@chick_encho 残穢のように実在の人物を登場させたり、モキュメンタリーのように演出をリアルに近づけることで現実との境界を侵食する手法もありますね。 ブレアウィッチや忌録は現実のサイトを自ら調べさせることで観客や読者に垣根を越えさせています。
2019-09-03 21:39:44@chick_encho ホラーや怪談と無関係な集まりでの事。 ある人が数日前に自殺した親友の話を始めたら急に(親友の霊?)に憑依された様子で明らかに異常な様子に💦 周りで世間話の一つと聴いていた人達は途端に恐怖のパニック状態になりました。 現実にあるんだと知った途端の恐怖のボルテージ急上昇が凄かったです💦
2019-09-03 16:31:17