【小説】「招かれた者、招き入れた者」 『最弱最強の反比例剣士と3つのしっぽの女悪魔 ~口づけからの始まるレベル1』より

『小説家になろう』にて掲載している、『最弱最強の反比例剣士と3つのしっぽの女悪魔 ~口づけからの始まるレベル1』のエピソードとなります。 一応、単体でも楽しめるエピソードなっております。 ▼『最弱最強の反比例剣士と3つのしっぽの女悪魔 ~口づけからの始まるレベル1』 https://ncode.syosetu.com/n3636fq/
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ツカモトシュン @TTTworks_horsph

槍の名は〈夢想を描く、冥界の筆(ドリームペインター)〉。『命、弄ぶ槍』の異名が示す通り、相手の身体能力等を限度はあるが自在に変える事ができるらしい。弱くも強くも、命に関わる事も変える。ただし、武器として死は与えることはできない、根本の矛盾を持っている。

2019-09-04 22:20:50
ツカモトシュン @TTTworks_horsph

この槍の力を使えば、この世界で彼はすべてを描き変えることができる。そして、彼にはそのビジョンを思い浮かべることができる。少年はそのことを喜ぶ、彼をこの世界へと招き入れた者として。

2019-09-04 22:21:32
ツカモトシュン @TTTworks_horsph

少年はこの世界に楽しみを与えるように主人から言われている。そういわれ、背負っている武器を誰彼構わず預けて、様子を見てきた。他にも様々な武器があるが、変わったモノばかりだ。その結果が混沌こそが、世に安定をもたらすきっかけであり、楽しみとなる知った。

2019-09-04 22:22:31
ツカモトシュン @TTTworks_horsph

彼にはその素養がある。何しろ、『異界』から来たので、世間知らずで常識外れだからだ。そして、彼の世界で退屈で鬱屈した生活は、この世界のルールで混沌と楽しみを与えるには十分な存在である。

2019-09-04 22:23:06
ツカモトシュン @TTTworks_horsph

ここは異世界。誰もが憧れた物語の世界。されど、何処の現実と変わらぬ澱みと混沌がある。だが、世は清濁を併せ呑むように澱み、混沌となれば、澄んで秩序となることも存在する。そこに住む者にとって、ただ清ければ住むに適わず、濁りも恋しきモノ。

2019-09-04 22:25:19
ツカモトシュン @TTTworks_horsph

それが少年がたどり着いた、混沌と楽しみと言えるのかもしれない。この発端がこの先の物語にどう絡んでくるのか。すでにその片鱗はあるのだが、それを含めじっくりと語っていくとしよう。

2019-09-04 22:25:46
ツカモトシュン @TTTworks_horsph

「招かれた者、招き入れた者」に関しては色々と情報が先行する反面。ただ、タイミング的はここで出してもいいかなという面もあり、「小説家になろう」の方ではなく、ツイッターで先行して載せました。

2019-09-04 22:35:05