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茂木健一郎 @kenichiromogi
太陽(1)しばらく前に、これからは個人の遺伝子配列からさまざまな病気にかかる確率が計算できるようになることを話していて、気をつけないと「脅迫」産業になると言った。こんな病気になるから、この健康食品を飲めなどと言って売りつけるのである。
茂木健一郎 @kenichiromogi
太陽(2)「あるべき状態」について研究するのは良い。しかし、それを、「そうならなかったら大変だ」と脅迫に使うのは間違っている。脳科学の受容でも似たようなことがあって、そういう議論をする人を見ると腹が立つ。
茂木健一郎 @kenichiromogi
太陽(3)幼児教育は、「脅迫」に使われやすい分野である。さまざまな学習が幼い時に始めた方が良いことは事実だとしても、だからと言って、「早く始めないと大変なことになる」などと脅迫するのは間違っている。発達の道筋はそれぞれ。もっと大らかに構えていて良い。
茂木健一郎 @kenichiromogi
太陽(4)昨今のグローバリズムで、「英語をやらないと時代に取り残される」などと煽るのも脅迫である。好きならばやればいいし、苦手ならば取り敢えず放置しておいても良い。いずれにせよ、義務だと思ってやっても、ろくなことにはならない。
茂木健一郎 @kenichiromogi
太陽(5)やらないかと北風をぴゅうぴゅう吹きつけるよりも、こんなに楽しいよ、嬉しいことがあるよと太陽で照らす方がよほど効果があるし、生きることの本質にも沿う。世の中には北風産業がたくさんあるけれども、そんなものは無視していればいい。
茂木健一郎 @kenichiromogi
太陽(6)ジョン・ボウルビィは、保護者が「安全基地」を与えることが子どもの発育に重要だと主張した。しかし、その研究の目的は、不幸にして幼い時に「安全基地」が失われた子供を助けるためであって、そうでなければダメだと決めつけるためではなかった。
茂木健一郎 @kenichiromogi
太陽(7)「ありうべき」理想の状態はある。しかし、人生はいろいろなことが起こるから、必ずしも思うようにはいかないかもしれない。それでも、前向きに生きることを助ける。これが、本当の科学だし、あるべき人間の態度だろう。
茂木健一郎 @kenichiromogi
太陽(8)テレビで、評論家が「子どもの生育環境はやはりこうでないと」などとしたり顔で喋っていたら、くだらないやつだと無視してしまっていい。本物は、どんな環境に置かれた子どもでも、助けようと必死になって考えるはずだから。
茂木健一郎 @kenichiromogi
太陽(9)一般において、「あるべき論」を展開し、そうでないものを切り捨てたり決めつけたりする人は、さびしい人である。北風は生命を育まない。太陽は、ものみな照らす。どんなに条件に恵まれなくても、仕方がないじゃないか。人生は一度しかないんだよ。
茂木健一郎 @kenichiromogi
以上、「北風と太陽」における「太陽」であることについての連続ツイートでした。

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