正解よりも楽しむこと

子どもに学ばせようとすると、正解を教えようとしてしまう。しかしそうすると楽しめなくなる。正解よりも楽しむこと。
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shinshinohara @ShinShinohara

単語帳に足し算や引き算が書いてある計算カード。小1だと5分かかるところ、息子は1分で終わる。では計算に関する才能が高いのか、というと、そうでもない。ただ、小さい頃から数に関心をもち、ゲームをするように計算を楽しんでいた。数字を考える蓄積が計算速度を上げているだけだと思う。

2019-09-27 06:31:29
shinshinohara @ShinShinohara

たとえば、5たす7は?点を五個と七個描いて、それをいち、にい・・・と数えていた。非常に地道な計算方法を膨大に続けた結果、5と5は足すと10になり、7は2と5に分解でき、5+7=5+(5+2)=(5+5)+2と考えると計算しやすくなる、ということを「発見」していった。

2019-09-27 06:37:17
shinshinohara @ShinShinohara

息子を観察して興味深かったのは、足し算には再現性がある、という「発見」が必要だ、ということだった。3+7は何度計算しても10になる、ということに気づくまでには、何度も何度も足し算してみないと確信がもてないらしい。どうやら、何度計算しても10になる、と感得したとき、「法則」を発見する。

2019-09-27 06:42:07
shinshinohara @ShinShinohara

そうした法則を「発見」するには、数ヶ月単位の膨大な計算体験が必要。3+7を何度計算しても、何十日も計算してみても10だ、という「発見」、驚きがあって初めて、「3+7は10とみなしてよいらしい」という大胆な「仮説」に思い当たる。すると、劇的に計算速度が上がる。

2019-09-27 06:45:13
shinshinohara @ShinShinohara

3+7=10をひとまとまりの「知」として処理するという「手抜き」をしても構わない、という大胆さを持っても構わない、と考えるからだ。そうした「手抜き」の集積がたくさんあるほど、計算速度はあがる。息子は、二歳か三歳の頃から、ずっと計算して楽しんでいたから、その蓄積があるのだろう。

2019-09-27 06:50:01
shinshinohara @ShinShinohara

息子はほっといても、クルマのナンバーを見て足し算して遊ぶような子だったから、計算の経験の厚みが全然違う。普通の小学校は、学校で習ってから初めてその蓄積を始めるので時間がかかって当然。でも、時間さえかければ、誰でも同じように蓄積できる。

2019-09-27 06:55:30
shinshinohara @ShinShinohara

ただ残念なのは、早く計算できるようになれと急かされることで、計算が嫌いになること。嫌いになると、「発見」の精度が大幅に下がる。イヤイヤ取り組む、仕方なしに取り組むと、ノルマとしてこなし、「やれやれ」と疲れるだけ。発見する喜びを味わう気も失ってしまう。

2019-09-27 06:58:04
shinshinohara @ShinShinohara

人と比較しない。計算するということを楽しみ、好きにさえなれば、子どもは日常の中から計算ネタを発見し、計算を楽しむ。計算を「義務」にするのではなく、「ゲーム」にすること。好きこそものの上手なれ。楽しむことが一番。嫌いにしてしまうととても残念。

2019-09-27 07:01:43
shinshinohara @ShinShinohara

息子を育てるにあたって気をつけているのは、「楽しむ」こと。計算も楽しいし、本を読むことも楽しい。楽しめないようなやり方を押し付けないようにしてる。本人が興味を持たなければ、まだ興味を持てるステージにまで成長していないのだな、と放置する。本人が楽しめることを一緒に探すだけ。

2019-09-27 07:05:52
shinshinohara @ShinShinohara

子どもはどの子も、「できない」を「できる」に変えるのが大好き。「知らない」を「知る」に変えるのが大好き。この子は、少し背伸びしたら「できない」を「できる」に変えられるところはどこだろう?それを子どもと一緒に手探りして探す。そして、「できる」に変わる瞬間を一緒に楽しむ。

2019-09-27 07:10:12
shinshinohara @ShinShinohara

一切教えない。子どもと同じ知能のところに一緒に下り、一緒に、「できない」を「できる」に変えて楽しそうなものを探す。 子どもが初めて言葉を話したとき、初めて立った時と同じ気持ちで寄り添う。ほっといても、子どもはどんどんチャレンジする。

2019-09-27 07:13:19
shinshinohara @ShinShinohara

間違えても正さない。「そうか~」でスルー。楽しむのが目的で、正しい答えを導くのが目的ではないから。正しさを求めると、間違ったというつまらない感覚が強まる。間違ったことは本人も分かるのに、他人が強調する必要はない。

2019-09-27 07:24:46