編集部イチオシ

「なつぞら」で描かれなかった「太陽の王子ホルスの大冒険」のこと。

東映動画初期のアニメーター、奥山玲子さんをモデルにした「なつぞら」のドラマから連想した、実際の東映動画や奥山玲子さんについて呟いています。(セルフまとめです)
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今度の連続テレビ小説の主人公のモデルはアニメーターの奥山玲子さんだそうだ。東映動画黎明期が舞台となると、高畑勲や宮崎駿も欠かせないと思うけれど登場するかな?これは「ホルスの闘争」をドラマで描くかどうかで、かなり違って来ると思う。 nhk.or.jp/dramatopics-bl…

2019-02-16 15:31:10
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「なつぞら」に渡辺麻友登場。宮崎駿の妻になる人の役。 このペースなら、ドラマで「ホルスの闘争」をやるのではないかな?どんな風に扱われるのだろう。 ところで、ロ◯コ◯で名高い宮崎駿先生の将来のお嫁さんが元AKBのまゆゆとは「分かってる」キャスティングなのでは?😅 mainichi.jp/articles/20190…

2019-06-07 09:29:13
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ちなみに、渡辺麻友はオタク気質があり絵が上手い。アイドルになる前はマンガ家志望だった。 pic.twitter.com/ojNj36uvQb

2019-06-07 09:36:26
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宮崎駿の奥さんの若い頃の写真は、余り写りの良くないものしか出回っていない(だからアップしたくない)が、息子の宮崎吾朗氏を見る限り、かなりの美人だと思う。どう見ても父親には似ていないから、母親似だものね、吾朗さんは。 pic.twitter.com/cNY80qBjYC

2019-06-07 10:17:24
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森康二は、ホルスの(まだ新人だった)宮崎駿の作画を「諸君、脱帽したまえ」と賞賛したが、夫婦で描かれた育児絵日記については、奥さんの宮崎朱美さんの絵の方が人間味があって素晴らしいと言い、そこに宮崎駿の絵に足りないものがあると評していた。 twitter.com/ghibli_world/s…

2019-06-08 12:36:55
ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 @ghibli_world

宮崎朱美さんは、吾朗さんが5歳になるまで東映動画に務めており、その期間に描いた子どものイラストがスケッチ日記として『ゴローとケイスケ』という本になっています。そこには、宮崎駿さんのイラストも混ざっていて、夫婦による絵日記となっています。 ghibli.jpn.org/books/goro-kei… #なつぞら pic.twitter.com/3i120BrKDy

2019-06-08 08:07:39
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『「なつぞら」渡辺麻友、結婚相手に視聴者衝撃 “メガネをとると美少女”設定にも沸く』 →渡辺麻友演じる茜(モデル・太田朱美)が下山(モデル・大塚康生)と結婚って「これはドラマなんだから、もう事実と違うと突っ込まないでください」宣言かな?「柳生一族の陰謀」だね😅mdpr.jp/news/detail/18…

2019-07-30 15:13:04
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神地(宮崎駿)が「これは夢だ…夢だ!夢だ!夢だっ!」ってやらないとだね。 …やってた? pic.twitter.com/JwsS47IiOB

2019-07-30 15:24:35
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「なつぞら」が初期の東映動画を描くなら、名作「太陽の王子ホルスの大冒険」の制作(3年もかかったのです)が最大の山場になると思っていましたが、思いのほかあっさりとした扱いでした。

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「なつぞら」は勃興期の東映動画をモデルにしながら労働組合を否定的なニュアンスで扱っていた(それがどんなに矛盾したことなのか分かる人には分かるだろう)のだが、それは「太陽の王子ホルスの大冒険」を極めて軽く扱ったことにも通じているのだろう。この作品は労働組合との関係を抜きに語れない。

2019-09-30 19:18:22
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「太陽の王子ホルスの大冒険」のメインスタッフは3年間経営陣と戦って、自分達の作品を貫き通したのだが、それは突出した個人の力ではなく、労働組合を中心に「ホルス」を支持する現場スタッフ達が団結した結果だった。だから、批判的な人達からは「ホルス」は「東映動画労組映画」と揶揄されていた。

2019-09-30 21:35:03
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「なつぞら」では「神をつかんだ少年(ホルス)」は監督の坂場一久(高畑勲)一人のこだわりの産物、みたいな描き方だった。しかし、それは実態と少し異なる。高畑勲は「スタッフの自主的作品参加」を呼びかけ、多くのスタッフからアイディアを募った。宮崎駿も、そうした中から頭角を現したのだ。

2019-09-30 21:50:02
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作画監督の大塚康生は、「ホルス」における高畑勲の演出を「組合民主主義の体現」と評し「全てのスタッフが、それまでより自分の可能性を生かされたという喜びを味わった」と賞賛した。それは、なつ(奥山玲子)も感じていた筈で、なぜ「なつぞら」はそうした「現場の熱気」を描かなかったのだろう。

2019-09-30 22:05:01
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「太陽の王子ホルスの大冒険」の制作過程における「現場の熱気」、自分達が作品を作っているのだ!というグルーブ感は、「ホルス」の中の“魚獲り”や“婚礼”のシーンに鮮やかに現れています。 実際、「ホルス」の中で最も観客を興奮させるのは、ストーリーには直接関係のない、この2つのシーンでしょう。 pic.twitter.com/7Dmai7KjrL

2019-09-30 22:25:14
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宮崎駿は「僕の最終学歴は東映動画労働組合」と語り「どんなに、地に足が着いていないと批判されても、あそこには公正な正義感みたいなものがあった」と回想している。宮崎駿は「紅の豚」でパリコミューンにオマージュを捧げているが、明らかにパリコミューンと東映動画労働組合とを重ね合わせている。

2019-09-30 22:41:48
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そして、高畑勲自身が「東映動画労働組合の希望と挫折」を描いて見せたのが「平成狸合戦ぽんぽこ」なのだ。この作品は、高畑勲を始めとする組合員達が「ホルス」という理想を作る為に戦い、一瞬勝利するが、結局は敗れ去る(高畑や宮崎はホルスの興行的失敗で東映を退職している)歴史の回想でもある。 pic.twitter.com/p06eeRXGd9

2019-09-30 22:57:06
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「平成狸合戦ぽんぽこ」の中で最後まで闘争を主張する権太は、宮崎駿がモデルなのだと言う。 宮崎駿は、ホルスの戦いが「僕らの青春だった」と語っているが、それを宮崎駿が回想すると「紅の豚」になり、高畑勲が回想すると「平成狸合戦ぽんぽこ」になるというのは、2人の作家性を鮮やかに現している。 pic.twitter.com/uZ9rIybJpw

2019-09-30 23:10:31
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「紅の豚」は直接「あの頃」を描いていないが「あの頃に比べて汚れちまった(豚になってしまった)俺。でも、あの頃の気持ちは忘れてないぜ」とセンチメンタルに回想している。一方「平成狸合戦ぽんぽこ」が描く「あの頃」は、どこか自分達を客観的に見ていて、突き放したようなユーモアと苦さがある。 pic.twitter.com/XOiZFlE4Qt

2019-09-30 23:56:30
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「なつぞら」は、撮影ギリギリまで脚本の改稿が繰り返されたらしい。恐らく作家とTV局の間で、かなり(ホルス的な戦いが)繰り広げられたのだろう。その結果があの作品で、元の脚本はもっとリアルに即していたのかもしれない。 つまり今のTVでは「労働組合は肯定的に扱ってはいけない」ものなのかな?

2019-10-01 00:42:52
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『仲が描いた「キアラ」は小田部羊一さん作だった!「当時のような絵は描けない」も…いきさつは?』 当初、元スタジオジブリで、アニメ監修を担当する舘野仁美さんに依頼したが「そうしたキャラクターを描けるのは小田部羊一さん、お一人しかいません」と提案されたという。 mantan-web.jp/article/201907…

2019-08-02 16:24:59
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『「なつぞら」アニメーション時代考証担当・小田部羊一が語る、あの頃の日本の“なつぞら”』 奥山は「自分のアイディアをなぜ全部採り入れてくれないの?」みたいなところがありました(笑)。いや本当に、宮さん(宮崎駿)と同じぐらいにハッキリとものを言う人だったので。 bunshun.jp/articles/-/135…

2019-09-28 22:34:35
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「なつぞら」のなつのモデルである奥山玲子さんは、ドラマのなつよりも、更に強い女性だった。 ドラマだから脚色して悪いとは言わないが、もっと現実に即して描いた方が、「なつぞら」は面白くなったと思う。 twitter.com/woody_honpo/st…

2019-09-29 07:29:08
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奥山玲子は小田部羊一と2人で受けたインタビューを読んだことがあるが、かなりズバズバと言うタイプの人で、当然、宮崎駿を神格化もしておらず(後輩だもん)、面白かった。

2019-02-16 19:52:52
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奥山玲子は小田部羊一と2人で受けたインタビューを読んだことがあるが、かなりズバズバと言うタイプの人で、当然、宮崎駿を神格化もしておらず(後輩だもん)、面白かった。

2019-02-16 19:52:52
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「ホルス」で高畑勲はスタッフの自主的参加を呼び掛けたので、皆が壁にイメージボードを発表して良いものが採用された。その中で当時新人の宮崎駿(1年目のペーペー)がやたらイメージボードを発表するので、奥山玲子は「なにコイツ?生意気」と対抗して、ボードの張り合い合戦みたいになったらしい。

2019-02-16 15:45:06
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その辺がドラマで描かれると面白い。宮崎駿のイメージボードの質と量は圧倒的で、先輩の奥山玲子も認めざるを得なくなる。やがて、いつのまにか(1年目の新人なのに)メインスタッフの一員になってしまった。宮崎駿は「僕はメインスタッフとして会社側に認められたことは一度もない」と回想している。

2019-02-16 15:54:33
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ホルスの製作準備に入った時は、宮崎駿はもう1年目ではありませんでした。失礼しました。🙇 でも、劇的に語る演出ってことでひとつ…😅

2019-09-29 08:10:38