編集部イチオシ

世界初の静止衛星寿命延長機「MEV-1」ついに宇宙へ!

寿命をはるかに過ぎた静止衛星にドッキングし、二人羽織状態で衛星の軌道維持をサポートする… ノースロップグラマン社の画期的な衛星「MEV-1」が長年の延期を経て、 ついにカザフスタン、バイコヌール宇宙基地からプロトンMロケットで打ち上げられました! 静止衛星の寿命延長、いったいどんな仕組みなのでしょうか?
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LH2 @LH2NHI

ついに世界初の静止衛星寿命延長機「MEV-1」がProtonMで打ち上げられ、軌道へ向かっています! youtube.com/watch?v=XHvgPZ… MEV-1は軌道上寿命18年が経過したIntelsat901にドッキングし、「二人刃織」状態で衛星を移動&軌道維持し2025年まで寿命を延長。 静止軌道付近でのドッキングは世界初の試みです!

2019-10-09 23:01:12
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世界初の軌道上サービス衛星 MEV-1

LH2 @LH2NHI

MEV-1がドッキングするIntelsat901は設計寿命13年のところもう18年が経過。傾斜角のずれを直す燃料がありません。そこにMEV-1登場。アームの先に付いた電気推進エンジンでスーパーシンクロナス軌道から墓場軌道に。IS901も墓場軌道に移動し、ドッキングtwitter.com/LH2NHI/status/… pic.twitter.com/c3SNaTPwF5

2019-10-09 23:41:05
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LH2 @LH2NHI

Intelsat901にドッキングしたMEV-1は二人刃織状態で動くことを確認後、1.5°傾いてしまった軌道傾斜角を0に修正しながら、衛星を西経18度から西経27.5度まで移動。2025年まで衛星の軌道維持を肩代わりしたのち、IS901を墓場軌道に移動させ分離、別の衛星に向かいます。 twitter.com/LH2NHI/status/… pic.twitter.com/ZGHubxaxZa

2019-10-09 23:50:13
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LH2 @LH2NHI

この画期的な軌道上サービス衛星MEV-1については、すでに@HimawariGoro さんが 同人誌「軌道上補給・軌道上修理概覧2018」でRestore-L/G(軌道上で衛星をばらしてキャップを外して燃料を注ぎ込んでやるぜ)やイスラエル、中国の事例と共に紹介されています。機会があればぜひ。 twitter.com/LH2NHI/status/…

2019-10-10 00:16:23
LH2 @LH2NHI

昨日紹介したMEV-1とE5W1衛星を搭載したプロトンロケットはスーパーシンクロナスGTOに向け順調に飛行中、ブリーズMの第3.4回燃焼成功、約五時間後の第5回燃焼後に衛星を分離予定、頑張れ~‼ twitter.com/ILSLaunch/stat…

2019-10-10 07:25:02
ILS @ILSLaunch

#EUTELSAT5WestB #NorthropGrumman 3rd & 4th main engine burns completed successfully. Next update in 4.5 hours. ilslaunch.com/missions/eutel…

2019-10-10 06:10:46

ドッキングの仕組み

ansur_nied @ansur_nied

MEV-1がドッキングするときにノズルに棒突っ込んでるのは何だろう。位置決めの治具的な用途なのかな。(>RT)

2019-10-09 23:23:05
ケドルスキー @Kedrskie

@ansur_nied youtu.be/fSr8wg56PTY?t=… JAXA調布で検討してるみたいに、突っ込んだ先端が展開する固定機構なんぢゃないでしょうか。 JAXAの検討でも、軌道制御スラスタはハードポイント候補に挙がってましたし。

2019-10-09 23:50:58
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ansur_nied @ansur_nied

@Kedrskie MEV-1の紹介動画だとJAXAのデブリ除去衛星みたいな展開機構らしきものが見えなかったのですが、実は内部から展開機構が出てきたりするのですかね? 強度がありそうで外部から届きやすい場所なのでハードポイントとして使うのは納得です。

2019-10-09 23:58:36
ケドルスキー @Kedrskie

@ansur_nied やっぱりそれっぽいです>satelliteevolutiongroup.com/articles/Satel… 昨年夏の記事ですが、左側中段に捕獲機構の説明が。

2019-10-10 00:33:29
ansur_nied @ansur_nied

@Kedrskie 記事紹介どうもです。ノズルを利用して捕獲した後、アダプタリングでしっかりと固定といった流れなのですね。

2019-10-10 01:10:42
ケドルスキー @Kedrskie

@ansur_nied ですね。 中央のプラグで仮係留→周りのリングでがっちり結合、という流れだけなら、ソユーズ宇宙船のドッキング機構に近いかもしれません。

2019-10-10 01:17:31

二人羽織のMEV-1 推進剤はともかく通信機や太陽電池は持つのでしょうか?

LH2 @LH2NHI

静止衛星の寿命はかつて、軌道を維持する燃料(南北制御用ヒドラジン)が制約だったので軌道上寿命延長機が出てきたわけだけど、最近の電気推進搭載衛星だとそもそも設計寿命が15年とかで、さすがにキセノンが空になる前に太陽電池劣化やトラポン故障が起こるのでは… space.skyrocket.de/doc_sdat/intel…

2019-10-10 00:31:27
ひまわり五郎@C103御来訪大感謝 @HimawariGoro

@LH2NHI モチのロンでEOLソーラー発生電力は仕様に入ってございまするよ

2019-10-10 00:46:59
ひまわり五郎@C103御来訪大感謝 @HimawariGoro

@ohnuki_tsuyoshi @LH2NHI 基本的に二人羽織するサービス機は電力自前のはずですー(ただ、ソーラーパドルの駆動上のベストの軸は被サービス機に取られちゃいますが・・・

2019-10-10 16:37:52
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

@HimawariGoro @LH2NHI あ、サービス機が推進系を肩代わりしても、親機の発生電力が低下すると親機側サービスの性能が低下するはずだから、親機にサービス機が電力を補填してやらないと寿命延長の効果が半減するって話だと思いまして。

2019-10-10 16:40:04
ひまわり五郎@C103御来訪大感謝 @HimawariGoro

@ohnuki_tsuyoshi @LH2NHI ああ、なるほど。ソーラーセルの劣化への補填は仕様上ないと思います。出力の低下や運用トラポンの制限で電力管理する形を想定していると思います

2019-10-10 16:52:52
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

@HimawariGoro @LH2NHI ですよね。出力低下を見込んでもなお軌道保持によって寿命延長する経済的メリットがある場合に実施、ということになりますかね。

2019-10-10 16:56:08
ひまわり五郎@C103御来訪大感謝 @HimawariGoro

@ohnuki_tsuyoshi @LH2NHI はい。経済と、あとはITUの静止スロット権利確保が考えられますね。

2019-10-10 16:59:02
大貫剛🇺🇦🇯🇵З Україною @ohnuki_tsuyoshi

@HimawariGoro @LH2NHI なるほど、既得権の期間延長ができるわけですね。

2019-10-10 17:16:07
ひまわり五郎@C103御来訪大感謝 @HimawariGoro

@ohnuki_tsuyoshi @LH2NHI ITUの規定が改定されてしまって、ほんのちょっとだけ使っても実績になる形から、連続90日運用したら権利キープ、に変更されてしまったのでロートル二線級衛星にはうってつけ(?)の任務になってしまっています

2019-10-10 17:20:45

一言補足。静止スロットとは:

LH2 @LH2NHI

>RTs そうか静止スロット権利維持か。確かにMEVでの寿命延長ができればご老体をスロットまで運んで運用実績が作れるな…

2019-10-10 21:50:47