菅官房長官のパンケーキ批判とそれに対する反論について思うこと。

雨宮タビト @rain_tabito

官房長官のパンケーキ批判、とても残念だし、3000円に目くじらを立てることの窮屈さは嫌になるけど、「そんなことより生活保護でパチンコ打つほうが問題でしょ」というツイートが伸びていて、ああ、なんか違うな、と思うので少しだけ意見言いたい。

雨宮タビト @rain_tabito

一言でいうと、「菅官房長官のパンケーキに文句を言うのと、生活保護でパチンコ打ってる人に文句を言うのは、基本的に同じ」ということ。それは、「人の財産になった自分達の税金」は基本的に「人の財産」なのだから、その使い道は自由でよい、ということです。

雨宮タビト @rain_tabito

「菅はめちゃくちゃ働いてるからパンケーキを食べてよい。働いていない生活保護受給者はパチンコに金を使うのはダメだ」というのは、最終的には、「働けない人は贅沢をするな」ということです。贅沢ってのは人の基準でしかないのに、です。

雨宮タビト @rain_tabito

もちろん、「生活保護を受給している人が、射幸性が高いギャンブルにお金を使い、働こうという意思を見せない」ということに対する是非ってのは、個人の感情としてあると思います。だけど、教育現場にいていろんな家庭を見ていて思うのは、そういう批判は決して人を救わない、ということです。

雨宮タビト @rain_tabito

生活保護の概念は、誰もが「健康で文化的な、最低限度の生活」を営むことができるという憲法の精神です。それが誰のレベルまで支給されるかは、国の方針として有権者が政治家を通して決めるものです。だけど、その使い道は他人がどうこう言うものではない、と僕は思う。

雨宮タビト @rain_tabito

あいつは気に入らないからあいつの金の使い道も気にくわない、というのは居酒屋の愚痴程度にとどめておくべきものです。それを政治家やその候補者が言い始めると、それは大変危険なので、れいわの人のツイートは嫌だな、と僕は思いました。でも、それに反論する言葉として生活保護を持ち出すのは違う。

雨宮タビト @rain_tabito

死んだ僕の父が生前言ってたことです。 「うちには金がない。だけど金の使い道は自分で決める。あいつは貧乏なのにそんなこと贅沢や、というような人間には耳を貸すな。そして、そんな人間にはなるな」 そのおかげで僕は大学まで行けたし、いまここにいます。そのことは忘れたくない。

雨宮タビト @rain_tabito

なんでみんな他人の食べてるものとか着ているものとか遊びとかに関心があるのかね。生活保護を受けている人が生活保護の受給をなんに使おうが自由だぜ。病気で働けなかったことがない人にはわかんねえんだろうなあ、と思う。