Morley Robertson : Next Stage

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モーリー・ロバートソン @gjmorley

原発問題はすぐに解決する問題ではなく、これから付き合っていかなくてはならないものです。さまざまな異なる意見や議論に耳を傾けるオープンさを忘れずに、今自分に何ができる、1ヶ月に何ができるかという柔軟な行動の姿勢を持ち続けられたらきっと道は開けるでしょう。まず当事者になることが大事。

2011-05-31 02:09:15
モーリー・ロバートソン @gjmorley

振りきれて「推進派の戦犯リスト」を作ったり「オール風力」や「オール地熱」または「日本中に太陽発電のシステムを」式の物語に飛びつくその前に。どうしてこれまで原発が必要であったか、原子力の恩恵やその利権のシステムに電源立地が、日本全体が、そして世界全体が依存する姿を見つめるといいです

2011-05-31 02:11:11
モーリー・ロバートソン @gjmorley

原子力推進政策のお金を受け取って『原発は安心』というプロパガンダに直接、間接に協力した総人口は相当な人数になるでしょう。ところがコンセント越しに原発とつながってそのエネルギーを疑うこと無く、あるいは考えるのがめんどうくさくて、ただ使い続けた人の全員が当事者でもある問題です。

2011-05-31 02:12:37
モーリー・ロバートソン @gjmorley

核爆弾の開発、核の競争、核の平和利用、経済成長、家庭の電化、新興国の原発需要、核の闇市場、核の拡散、核軍縮、そして過剰に大量生産と消費を行い、過剰に経済成長を鼓舞しまくるマスメディア、そのマスメディアの検閲、情報格差と認識格差、グローバリズムによる経済格差。全部ひとつながり。

2011-05-31 02:14:58
モーリー・ロバートソン @gjmorley

日本国内20XX年までに水力・風力・地熱・太陽光・揚水などなどを組み合わせてきれいごとの発電が達成できたとして、その差分を原発乱立の中国・ベトナム・ロシアから買っていたとしたらしゃれにならない。日本の原発を止めたかったら、世界の原発も止められるロードマップが必要。

2011-05-31 02:16:21
モーリー・ロバートソン @gjmorley

地球の経済システムを暴走させないために再度チューニングする。そのためのロードマップをいろいろなシナリオで考えることが喫緊の課題です。日本一国にその使命が回ってきていると考えることもできる。福島から逃げない、ということは地球全体から逃げないということでもあります。

2011-05-31 02:17:52
モーリー・ロバートソン @gjmorley

原発推進政策のメンバーとして働いてきた研究者、科学者がみんな隠蔽に加担していて真実を隠しているから、活動家の言うことだけを聞くというのは子供の考え方。仮に嘘を発表したことがある人であっても、専門家であれば原子力、科学、エネルギーに貴重な知見を持っています。

2011-05-31 02:20:29
モーリー・ロバートソン @gjmorley

「儲かるから」「出世できるから」というただそれだけの理由で原子力を推進しているのではなく、確かに(安全だというフレームワークの中では)経済性が圧倒的に原子力は優位だった。今、安全のフレームワークは飛んでいが、原子力の効率の良さを置き換えるだけのメリットが自然エネルギーにあるのか。

2011-05-31 02:22:18
モーリー・ロバートソン @gjmorley

落ち着いて考える必要があります。人の命を経済効率は上回りませんから、原発事故が起きても原子力をどんどんと進めるのは日本の世論が許さないでしょう。反対に中国、ロシア、ベトナムでは多少の災害が起きてもいけいけどんどんのままでしょう。日本一国で「脱原発」まがいのふるまいをしても嘘っ子。

2011-05-31 02:24:00
モーリー・ロバートソン @gjmorley

あまり繰り返しにならないようにまとめると、原発を進めてきた側の人をまじえてこれからエネルギーをどうするか、建設的で市民参加の討議をはじめ、継続すべきです。原子力推進でわかったサイエンスがある。そのアセットを別のエネルギー源開発にもきっと応用できるから。

2011-05-31 02:25:20
モーリー・ロバートソン @gjmorley

専門家を切り捨てて「原発のない世界」という落とし所だけに向かっていくと、素人同士の気分的な議論に陥り、最悪、その無知を狙って実現できないけど耳障りの良い「新エネルギー計画」を持ちかけられることになるでしょう。原発利権に絡んでいる専門家であっても、その人の意見を吟味することは重要。

2011-05-31 02:27:04
モーリー・ロバートソン @gjmorley

これまで通訳、講師、司会者として若狭、岐阜、東京などで原子力関連の仕事に相当な回数呼ばれています。原発がまったく安心だというプロパガンダに加担してほしいと依頼されたことはありません。また多くの推進側の研究者たちからは「真実の隠蔽」とは逆に、オープンな公開討論を望む声を聞きました。

2011-05-31 02:29:37
モーリー・ロバートソン @gjmorley

いろいろな仕事で原発立地に行って、むしろ問題に感じたのは地元の人達が声を上げず、ディスカッションを嫌う傾向が見られたこと。重苦しい雰囲気があり、むしろ声を出さない方がまるくおさまるという事情がある、という話しも聞きました。

2011-05-31 02:30:55
モーリー・ロバートソン @gjmorley

ただ結果として、推進から直接利益(カネ)を得ている地元のステークホルダーか、イデオロギーが母体となって原発反対の運動をしている外部の活動家、この両者の声だけが大きくなっていき、地元のマジョリティーは沈黙を貫いてしまいます。黙っているうちに興味すらなくなる、ということも。

2011-05-31 02:32:09
モーリー・ロバートソン @gjmorley

原発立地で公開討論を頼まれるたびに、地元の政財界がらみのおっちゃんに「難しい話はいらん!問題は雇用なんじゃ!」とどやしつけられるか、反対に県外(と思われる)から乗り込んだ活動家風の人に「あんたたちは風力について言及しなかった。研究データを隠蔽しているだろう」と詰め寄られたり。

2011-05-31 02:38:16
モーリー・ロバートソン @gjmorley

あ…電波が切れた。ツィッターってまとまった文面を書こうとすると、本当にアクシデントざんまいで前に進まないところがありますね。この残りはあとでブログ記事にまとめましょう。

2011-05-31 02:38:30
モーリー・ロバートソン @gjmorley

と言いつつ、言いかけたことをフィニッシュしておきますと、こうです:これまで原発の安全とリスク、コスト、代替案をオープンな場所で討論しようという姿勢のイベントに何度も出たのですが、地元の原発なしでは儲からない人たちに議論そのものは不要だと言われたり、

2011-05-31 02:38:59
モーリー・ロバートソン @gjmorley

反対に活動家のイデオロギーを持つ人に一方的に否定される、などの繰り返しで議論にならなかったということを体験しています。そして誰も日本国外の話をしない。「脱原発の成功例」として北欧の国が話に出ることはあっても、それは結論ありきでやはり反原発の結論ありきで語られていました。

2011-05-31 02:39:56
モーリー・ロバートソン @gjmorley

放射能が怖い、治療が不可能な病気が起こる、土壌が汚染されるということも十分に承知した上での発言ですが、専門知識を持った人たちを「政府・東電のエージェント」として排除し、活動家やそのシンパから出る意見だけを「科学的な知見」として持ち上げていると…まあ、弱いな、ということです。

2011-05-31 02:41:57
モーリー・ロバートソン @gjmorley

長期的には一般市民がサイエンスとジャーナリズムに強くなって、両陣営から発表される資料を検証し、矛盾点を吟味し、バランスの良いディベートを継続する、という国民性を養うこと。これが最終的な解決法。でもそれでは目の前でメルトダウンを起こしている原発に即応できない。困ったな。

2011-05-31 02:43:50
モーリー・ロバートソン @gjmorley

ただ、逆にこういう考え方もあるのでは?科学的な検証の基礎を持たず、RTで回ってきた怖い情報を次に回してパニックをし「もうそろそろ関東を、日本を脱出したほうがいいのではないか」と考えを巡らせても、原発の科学がわかっていない以上、他人の意見や判断に依存し続けていて、不安は消えない。

2011-05-31 02:46:09
モーリー・ロバートソン @gjmorley

これからまったく予測できなかった広範囲な放射性物質の散布・拡散が急激に発生したら、これはもう逃げるしかない。でもじわじわ、ひたひたと来るのか、あるいは来ないのかという事態が続いている間は、まず落ち着きを取り戻すこと、

2011-05-31 02:47:29
モーリー・ロバートソン @gjmorley

そして人類がここまで依存している核エネルギーについて基本的な理解を深める作業、つまり勉強をしてもいい。人類が火を使い始めたときには、どう生き方が変わったのか。蒸気や電気、ガスの動力では、そして核でどう変わったのか。

2011-05-31 02:49:14
モーリー・ロバートソン @gjmorley

CERNの研究員ほど物理を理解する必要はありませんが、自分たちの社会を根元で動かしている動力がどういう仕組みで、そしてどういう地球レベルでの格差のもとに生まれているのか、それにどうして社会は依存するのかをしっかりと考える時期が訪れていると思います。

2011-05-31 02:50:13
モーリー・ロバートソン @gjmorley

そして今日から自分にできることも、具体的にある。消費行動がその最たるもの。買っているものが原発依存を深める製品かどうか、どれぐらい大量のエネルギー消費のもとで生産されているかは調べて情報共有すればわかるはずです。

2011-05-31 02:51:56