最賃引き上げが生活保護基準引き下げとセットで語られ、弱者否定的価値観を煽り得ることは分かったのですが、それを否定するために論題を否定する(対抗言説)、というのはどうなんですかね。働けない人もいるとか、そういうことを直接言えばいいだけではないかと…
2019-11-03 09:57:12JDA秋季ディベート大会にきてます。論題は「日本は最低賃金を大幅に引き上げるべきである」。 近年のJDAでは政策効果を争うのが主流。しかし本大会ではディベートの在り方を問う挑戦的な議論を提示しているチームもあり、面白いです。判定は判定ですが、審判としても在り方を再考させられます。 pic.twitter.com/b9ld8CUojC
2019-11-03 14:05:45知性の問題で理解が追いついてないんだけど、あれは論題を否定する宣言が生むものがプランを導入するメリットより高次元かつ優位にあるという主張、みたいな感じなんだろうか…
2019-11-03 21:19:47決勝戦やってる時はあんまり感じなかったけど、いざ負けてみると、政策ディベートの素晴らしさを議論に載せてジャッジを説得しきれなかったのが悔しいという気持ちが湧いてきました。 空気のように当たり前に感じるかもしれないけど、政策ディベートって、とっても大事なことだと思うんだよなぁ。
2019-11-04 00:59:16JDA出場された皆様お疲れ様でした! 決勝戦でクリティーク(異なる判定枠組の提示)が出ており、色々な感想があると思います。姫の知り合いが講評しており、姫の意見も講評後半の指摘と同じです。知り合いはマイナーでしたが、立場上「同意しないが判定を妨げない」ということになります。
2019-11-04 01:02:59講評とかぶりますが、簡単に決勝の総括を。決勝で否定側が出したのは、最低賃金引き下げの話が生活保護批判(働かざるもの食うべからず)とにセットで出てくる言説状況があり、それに対する対抗言論として働かざるもの食うべからずがおかしい等の宣言をして論題を否定する、というものです。
2019-11-04 01:03:00これに対する肯定側のレスポンスは色々ありましたが、枠組を批判する議論は多いものの、否定の枠組に乗った場合に否定側議論が論題を否定できているかという点の反論が弱かったのは気になります。そこでしっかり批判していれば、何となく否定に入れるというジャッジングを牽制する材料になります。
2019-11-04 01:03:00具体的には、講評でも出た、そもそも対抗言説は論題を否定できていない(換言すれば、否定が見出したと主張する悪しき価値観は論題と無関係に存在している)という問題と、否定は対抗言論がより正しいことの論拠を全く示しておらず、従って聞き手の価値観を変える効果が不明、ということがあり得ます。
2019-11-04 01:03:01この両者は否定側の枠組によっても必要な説明のはずで、ここが落ちているのに否定に入れられるというのは個人的には疑問です。 また、肯定側としては、ケースで論じた問題も否定側の言う言説と同等以上に重要で、それを放置するのはいかがなものか、という押し出しもできたでしょう。
2019-11-04 01:03:01大事なことは、新しい議論だから取る、取らない、というのではなく、議論を聞いて、きちんと判断するということです。師岡会長が仰っていたように、質が良い議論かどうかで判断する必要があり、相対する選手としては、相手の議論の筋の悪さを的確に指摘する必要があります。
2019-11-04 01:03:01観戦されていた学生の皆様におかれては、普段の議論と違うクリティークがカッコいい、と思った方もいらっしゃるでしょう。確かに否定側はよく準備していたようですし、スピーチも上手でしたが、議論の中身を冷静に見て、何が言えていないのかといったことも考える必要があります。
2019-11-04 01:03:02また、議論のトレーニングとしては、まずは普通の議論に精を出すべきです。今期論題で言えば、最低賃金の影響について理屈と実証分析を適切に組み合わせて説得的にスピーチするとか、相手の資料の内容を細かく検証するとかです。この点は多くのチームになお改善の必要性があったように思います。
2019-11-04 01:03:02ともあれ、この大会が、選手にとって、ディベートを楽しみ、もっとやりたいと思うきっかけになればということを切に願うところです。
2019-11-04 01:03:03今回のKritik、もし肯定側が所謂ターンアラウンド的に「論題を肯定する対抗言論」を否定側と同様に行ってそれがある程度有効と認められた場合、フレームワークとして決着をつけられないのでは?という疑問が風呂入ってたら浮かんできました
2019-11-04 01:37:11公共空間としてのディベートという場(あるいはコミュニティ)への寄与が大事なのであれば、両サイドの「発見」の度合いが聴衆にどれだけ影響を与えたかは心が覗けない以上論証も反証もできなくて、優位性がつけられず、フレームワークとしての瑕疵があるから乗るべきではない、とまで言えるかも知れせん
2019-11-04 01:39:48kritikへの反論とされるものの一つに「他でやれ」という話がありますが、ディベートでは政治運動だとか思想分析だとかフレームワーク変更であるとかをやってはいけないと誰からも教わっていないのに、そういう反応が出るというのは、何か一つのイデオロギーの存在を仄かしていると思う
2019-11-04 01:47:05kritikへのよくある反応の一つに、社会に与えた影響を数値で示せ、実際になにが変わったか見せろという話があります。ただ、多くの場合、最後は結局お互いの社会への影響の比較になり、policy側も社会への影響の数値化や変化の決定的な証拠の提示はできないので、あまり有効ではないように思っています
2019-11-04 02:08:34書きました。 JDA決勝の感想と問題提起 - ishiyoshi414の日記 ishiyoshi414.hatenadiary.jp/entry/2019/11/…
2019-11-04 03:19:54