先天性股関節脱臼という病気について

Dr.リノ🦏 @awaguni_deko8

【先天性股関節脱臼①】 新米パパ＆ママ応援月間もいよいよ終盤になってきました。今日はよく健診で質問＆説明することの多い先天性股関節脱臼に関して。最近ではこの病気の呼び方も変わってきている（発育性股関節形成不全）ようですが、ここではまだ馴染みのあるほうで解説していきます。 続

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【先天性股脱②】 これは赤ちゃんの股関節が外れてしまう病気で、1000人に1～3人ほどの割合で起こると言われています。その中で特に ・向き癖がある ・女児 ・家族歴がある ・骨盤位（逆子） ・寒冷地方（厚着したり毛布でぐるぐる巻きにする） がハイリスクと考えられています。 続

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【先天性股脱③】 脱臼と言っても大人の関節が外れてしまうのとは全然違っていて、疼痛を伴いません。 病初期の家庭での見分けのポイントは、 ・太もものしわに左右で違いがないか ・足の長さに左右で違いがないか ・股関節を広げた時にコクッという感触がないか です。 続

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【先天性股脱④】 もしこの病気が疑われたら整形外科を受診し超音波、レントゲン、MRIなどで検査をします。治療は装具を用いた整復、持続けん引、手術など。 一般的には脱臼があったとしても他の運動発達異常がなければ歩行は可能です。そのうえで脱臼を整復してより良い股関節の形成を目指します。 続

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【先天性股脱⑤】 大切なのは足をしっかりと開いた体勢。例えば抱っこするときにスリングなどのすっぽりと体を包むものよりは抱っこ紐を用いたコアラ抱っこのほうが股関節には良いです。 jpoa.org 日本小児整形外科学会のサイトがとてもタメになります。是非とも参考にしてください‼