2011.06.01-政局

孫崎　享 @magosaki_ukeru

政治的危機３：従来の基準で処理出来ないことを認めた。また国民も新たな基準を求めている。２６日朝日は「原発反対、　日本は初めて多数に　世論調査。賛成３４％、反対４２％」と報じた。また原発処理に当たっては政府、東電、保安院は明々白々の嘘をつき、処理が適切でないことを示した。

孫崎　享 @magosaki_ukeru

政治的危機４：従って菅政権が続けば適切な処理がとられるとの判断は出来ない。政権交代はなされるべきであろう。しかし混迷はここから始まった。日本政治は「自ら何をするか」を考える機関ではなく、政権という「座」を巡る争いの場に化してしまっている。何をするかは米国の指令に丸投げである。

孫崎　享 @magosaki_ukeru

政治的危機５：安全保障では米国追随、経済ならＴＰＰに入れば繁栄する､何らの考察がない。自民党が菅政権に当事者能力がないとつきつけるのは正しい。しかし求められるパラダイム変化に対して､旧態依然である。エネルギーでは原発推進のみ、経済ではＴＰＰ参加、安全保障では米国追随である。

孫崎　享 @magosaki_ukeru

政治的危機６：小沢陣営にも同様、パラダイム変化の答えはない。皆が「座」を求める争いに必死である。日本は未曾有の危機にある。この危機に如何に脱出するかを巡る論議はほとんどない。戦略を模索しない国の悲劇が目の前にある。あるのは「座」をめぐる争いが先鋭化だけである。