肩の角度を広げる

優しくする必要は必ずしもない。「輪」を少し大きく広げるだけで、孤独はかなり和らぐ。
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shinshinohara @ShinShinohara

塾をやっていた頃、我が家に不登校の子を保護したことがある。家庭内暴力が激化し、大ケガする人間が出そうだったので。 一緒に暮らす中で、旅の良さを折に触れ話して聞かせていた。 そしたら、自宅にいったん戻った後、行方不明に。北海道に突然旅に出たのだ。 twitter.com/ShinShinohara/…

2019-11-24 15:54:09
shinshinohara @ShinShinohara

「人は「やさしさの不在」ではなく「やさしさの偏在」によって深く傷つく。」 赤の他人には冷酷であって構わない、そう考えるように日本人はなった。その代償が来ているように思う。 赤の他人を「背景」化する考え方を、そろそろ改めるべきなのかもしれない。 gendai.ismedia.jp/articles/-/684…

2019-11-24 11:29:17
shinshinohara @ShinShinohara

その子は北海道で貴重な体験をした。学校でもいつも孤独だったので、泊まることにしたライダーハウスでもすみっこにいた。そしたらみんなの話の輪に同席するように誘われたそうだ。 けれど、何か話すように強制されることもない。ただ、皆と同じ時間、同じ空気を吸う。これが彼にはひどく新鮮だった。

2019-11-24 15:56:45
shinshinohara @ShinShinohara

結局彼は北海道がいたく気に入り、住み着いた。引っ込み思案で、自分から話題を振るようなことはない。ただチョコンと、みんなの話の輪に同席する。排除されることもなく、話を強いられることもなく、「皆と共にいること」を、彼はとても居心地よく感じていたようだ。

2019-11-24 15:58:59
shinshinohara @ShinShinohara

私は、孤独を癒すのに、必ずしも「優しく」する必要はないと思う。女性はしばしば、優しくすることでホレられる。そのためにつきまといなどが起き、恐怖することもあるから。 ※ただ、女性の場合は、「おばちゃん」になるとものすごくポジティブな意味で話が違ってくるけども。

2019-11-24 16:01:36
shinshinohara @ShinShinohara

私は、「優しさ」より、「輪に加える」ことの方がよいように思う。 私は、立食パーティーが大変苦手だ。すでに出来上がってる話の輪に割り込むことが、苦手だからだ。 だから、私がたまたま話の輪にいて、近くに入るのをためらっている人がいたら、体の向きを変えて、その人も輪に加えてしまう。

2019-11-24 16:04:19
shinshinohara @ShinShinohara

そうすると、ホッとした顔になる。別に話を振るわけでもない。しかしほんの少し体の向きを変え、その人も話の輪に加わるような配置になるだけで、その人は孤独を感じずに済む。私もそうだからだ。 今の日本社会は、輪に入れずに孤独をかこつ人を平気で放置する立食パーティーのようなものだ。

2019-11-24 16:07:17
shinshinohara @ShinShinohara

優しくする必要はない。孤独な人がいたら、その場の輪にその人も入ってる格好になるように、体の向きをほんの少し変えるだけでよい。会話を共有する感を出すだけで、人は孤独に苦しまずに済む。同じ空気、同じ時間を過ごすだけで、人の心は救われる。

2019-11-24 16:09:35
shinshinohara @ShinShinohara

あなたのその肩の角度を、もう少し、大きな輪を描くように開いてみよう。それだけで、孤独に苦しまずにすむ人が増える。無理に話題を振らなくてもよい。同じ空気、同じ時間を過ごすだけで、人は居場所を見つけられる。 これだけで解決するわけではないだろう。けれど、それで救われる人も多いと思う。

2019-11-24 16:12:06