編集者、ライターとして、『日本語---良いパーツ』を書いてオライリーから出したい。使ってはいけないパーツがいっぱいあるよ
2011-06-03 09:43:13bad partsネタにマジレスありがとうございます。典型的な日本語のbad partsは語順の過度の自由さ。語彙同士の結びつきや修飾関係の距離を考慮せずに読者に解釈の負担を強いると、脳のスタックが溢れます
2011-06-03 10:03:46「語順の過度の自由さ」と「過度の語順の自由さ」の2つの違いは微妙ですが、こういう違いに敏感に。「過度の語順の……」まで読むと、「語順」に対して「過度」というのが修飾可能性スタックに積まれ、続きを読むと「過度」は「自由さ」にかかるが分かる。ムダにスタックを消費していけない
2011-06-03 10:07:10日本語bad parts:指示詞の濫用。段落の先頭に「こうした背景により」と書くときには、もう1度、読者に対して1文を使ってパラフレーズするべきかを考えないといけない。「東電のずさんな管理体制に批判が集まったことにより」などとinterpolateする
2011-06-03 10:12:43日本語bad parts:ダングリング・センテンス(まるでポインタのような)。論理やストーリー展開の骨組みから外れた非本質的なセンテンスは脚注に送るケースが多いが、本来はバッサリ削るべき。流れの自然さこそが重要。読者の視線や心理スキーマの安定感を乱してはいけない
2011-06-03 10:15:53日本語bad parts:「売上」は専門語なので、企業の財務を語るときなど以外は「売り上げ」と送る。訓はなるべく送ったほうが読み手の負担が小さい。「立上げ」ではなく「立ち上げ」。やっぱりこういうのって、たくさんあるな……。
2011-06-03 10:21:49日本語bad parts:日本語には分かち書きがない。非常に残念な設計だ。区切りが不明瞭になる。従って「ぼく」を「僕」と書くとしても「毎日僕が」と連続した場合には「毎日ぼくが」あるいは「まいにち僕が」のいずれかに
2011-06-03 10:27:37日本語bad parts:強力すぎる助詞の「の」。「明日の定例の会議の議題の取捨選択の」は文法的には正しいが人間にはパーズできない。「2字+の+2字」を4字に置換する、一部を修飾節として別途切り出すことでリファクタリングする
2011-06-03 10:33:39日本語bad parts:単なる接続に使う順接の助詞「が」。付随的に情報を付けるときに「が」を使ってはいけない。「会議では多くの議案が検討されたが、何も決まらなかった」は良い文。「A社は会議が多いことで知られているが、最近の業績の伸びは芳しくない」は前後の因果関係が希薄で悪文
2011-06-03 10:42:29@hiro_asari あ、もちろんネタです。自然言語ですもんね。でも、欧文だって昔は分かち書きがなくて、12世紀ごろに意図的に使い始めた人たちいたわけで、完全に自然でもないという面もありますよね
2011-06-03 10:48:33@hiro_asari 特に欧文のカタカナ書きでは、いずれ分かち書きを導入するしかないと思います。「バーチャル・マシーン」のように中黒を使うのは大げさですし。あ、そうじゃなくて若い人のケータイ入力ブログとかかしら
2011-06-03 10:54:38日本語bad parts:メタディスコースの濫用(日本語文法が悪いわけじゃない)。「AはBである」を「私はAはBであると思う」と書くのは冗長だし弱腰。弱腰にならずに言い切るための下調べや裏付けも文章を書く作業のうち
2011-06-03 11:02:56