ADHDに対する心理社会的治療および薬物療法総合母子保健センター愛育クリニック小児精神保健科 小平雅基先生
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共催セミナー4 ADHDに対する心理社会的治療および薬物療法 総合母子保健センター愛育クリニック 小児精神保健科 小平雅基先生
2019-12-07 12:31:42思春期:同一性の形成(仲間と価値の共有) 学童期:勤勉性の発揮(集団における協調と競争) 幼児後期:自発性の発展(自己主張) 幼児前記:自律性の獲得 乳児期:基本的信頼関係の形成 心理社会的発達には各段階が積み重なっていくことが重要
2019-12-07 12:34:44保護者ー子どもの関係 安全の基地 確実な避難場所 避難所への近接=アタッチメント 保護者の応答性=情緒応答性 敏感性=不安や恐れを感じたときに敏感に対応する 非侵襲性=困っていないときは邪魔しない、手を出しすぎない
2019-12-07 12:36:42アタッチメントパターンの分類 A回避型15%拒否的/強度に侵襲的 B安定型60% C抵抗/アンビヴァレント型10% D無秩序/無方向型15%
2019-12-07 12:38:12アタッチメント障害のレベル Lv1安定型 Lv2回避抵抗型 Lv3非安定型(Disorganization) Lv4アタッチメント障害(安全基地の歪み) Lv5アタッチメント障害(未形成)・・・反応性愛着障害
2019-12-07 12:39:48アタッチメントの機能 1感情の調整・立て直し 基本的信頼感の礎となる 2感情の調律・映し出し 感情のラベリング 共感性、自己意識などの礎となる
2019-12-07 12:40:51DSM-5の診断 DSM-Ⅳどの診断に最も一致するかを細かく吟味する ↓ DSM-5どの診断を満たすかディメンショナルに考える 時間軸と共に変化していく臨床像を捉えること
2019-12-07 12:42:28治療支援の基本的な流れ 確定診断 ↓ 環境調整と心理社会的治療 ↓ 薬物療法の追加 ↓ 心理社会的治療と薬物療法それぞれの効果についての検討と評価に基づく修正
2019-12-07 12:43:56Parent Training ADHD児の行動特徴を理解し、行動療法に基づく効果的な対応法を習得し、子どもの適応行動を増やすとともに、よりよい親子関係の獲得をめざす。 全10回1クールの親訓練プログラム
2019-12-07 12:44:59行動の3つの類型分け 好ましい行動→褒める 好ましくない行動→無視 破壊的行動→リミットセッティング、警告、タイムアウト
2019-12-07 12:45:56心理社会的な介入のベーシックな枠組み 集団で効率的、参加者同士のピアカウンセリング効果 ロールプレイを家庭に汎化できる能力は最低限求められる(難しい保護者をどう支えるか) 保護者自身が神経発達症や被虐待歴を有するような場合、なかなかうまくいかない事例を存在
2019-12-07 12:47:34親子相互交流療法PCIT PCIT:行動療法をもとにした個別親子心理療法 就学前の破壊的な問題行動を示す子どもに対する有効性 3~6年後に維持される 被虐待児に対しての実施例は、有意に身体的虐待再開率が低い 日本では加茂2010
2019-12-07 12:49:40全10回~20回程度、各60~90分 2段階治療 1前半CDI 遊びを通じて好ましい行動を強化する(Do skills) 破壊的行動は無視のスキルを用いて、批判命令質問を避ける(Don't skills) 2後半PDI 社会的学習理論に基づく タイムアウト 日常への般化
2019-12-07 12:54:52無視のスキルは実は難しい。 顔に怒りや不安を浮かべてしまっては不成功。 きっちり無視しつつ問題行動がなくなったら即座に切り替える
2019-12-07 12:59:58